“盲目の漫談家”濱田祐太郎が吉本新喜劇とコラボした舞台『盲目のお蕎麦剣士が巻き起こす新喜劇』が、5月30日(金)に大阪・なんばグランド花月で開催されます。3月12日(水)には大阪市内にある吉本興業本社で開催発表会見が行われ、間寛平GM(ゼネラルマネージャー)と主演の濱田のほか、もも(まもる。、せめる。)と新喜劇座員の平山昌雄が登壇。ボケやツッコミを織り交ぜながら、今回の企画が実現したきっかけや、舞台への意気込みを語りました。

きっかけは大阪マラソンでの出会い
今回のコラボのきっかけは、2024年の大阪マラソン。濱田と伴走者のまもる。がチャレンジラン7.2キロを完走し、控え室にいるときに寛平GMが現れたそうです。そのとき、寛平GMが2人を食事に誘ったとのこと。
「そのときはお酒の席だったので、“ゆくゆくは、僕の持ってる白杖と寛平師匠の杖でしばき合いをしたいですね”と話し合っていたんです」
濱田がこう振り返ります。すると同席していた寛平GMの妻、光代夫人から「濱田くんで何かやったらどう?」という提案が飛び出し、今回の公演が実現することになりました。

舞台では、“盲目の蕎麦屋”に濱田、濱田をサポートしながら一緒に店を営んでいるのが、まもる。です。濱田は実は凄腕の剣客で、悪人どもを斬ってきたという設定。そんな2人を見守る役どころに寛平GM、悪役として平山が出演するほか、辻本茂雄、青野敏行、太田芳伸、新名徹郎、レイチェルといった新喜劇座員たちがしっかり脇を固めます。
寛平GMは濱田について、こう語りました。
「すごく頭がいいし、お笑いがわかっている。“殺陣をするの大丈夫か?”と言ったら、“やります!”と言うから……やっぱり見えてるやろ!」
濱田はチャレンジを決めた理由について、「見えてなくて(殺陣が)できたらすごいと思って」と明かしました。

「見えてるんじゃないの?」と思われる殺陣に
殺陣を指導する平山は「目が見えないぶん、感覚がある。これから稽古をしていって、自分の体に染み込ませていけば、いい殺陣ができるんじゃないか」と期待を寄せます。さらに「お客さんに“本当に見えてるんじゃないの?”と思ってもらえるような殺陣をつくっていきたい」と気合十分。とはいえ、万が一、舞台から落下したら大変なので、そばには必ずまもる。が寄り添います。
寛平GMからは、「(濱田のふだんのネタは)漫談やから、芝居口調も勉強して覚えてほしい」というリクエストも。さらに「なんかセリフ言ってみて」というムチャブリが飛び出すと、濱田は刀を手にくるりと回転して「また斬りたくないものを斬ってしまった……」と“迷演技”を披露しました。


濱田「全国ツアーができたらいいな」
もも・まおる。と濱田はNSC(吉本総合芸能学院)大阪の同期で、在学中から仲がよく、せめる。から見てもいつも一緒にいたそう。まもる。は「ダーツをしたら2回連続でブル(ど真ん中)に当てた」といった濱田の“実は見えているのでは?”疑惑を繰り出しながら、「濱ちゃんは頑張り屋さんで、大阪マラソンのときも、ずっと練習して家での筋トレも毎日していた。絶対にやってくれる」と太鼓判を押しました。

濱田は小学生のころは右目が少し見えていたそうで、内場勝則、辻本茂雄、吉田ヒロが座長を務めていた時代の吉本新喜劇を観ていたとのこと。「ワクワクしながら観ていた新喜劇に参加できるのはうれしい」と喜ぶ濱田が、「新しい歴史に残る1ページになると思う」と宣言すると、まもる。も「一緒に最高の伝説の1ページを残したい」と意気込みました。
さらに寛平GMからは「一生懸命がんばってやってもらって第2弾、第3弾と続くように」という“ゲキ”も飛び出し、濱田は「全国ツアーができたらいいなと思っている」と大きな目標を掲げました。
質疑応答で濱田がギャグを披露する可能性を聞かれた寛平GMは、「2カ月あるから、考えましょう!」と即決。いまのところ、“さやから刀をチラつかせる”という動きは考案済みで、濱田は「ネタをして、スベったらこれしようかな」と、早くもやる気満々でした。

公演概要
「盲目のお蕎麦剣士が巻き起こす新喜劇」

公演日時:5月30日(金)19:00開場/19:30開演
会場:なんばグランド花月
料金:大人4,500円/子ども3,500円(税込)
販売:FANYチケット
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