NMB48吉田朱里が語る「7期生に伝えたかったこと」お披露目公演「Will be idol」をプロデュース

NMB48の1期生・吉田朱里がプロデュースした『7期研究生公演』が、大阪・なんばのNMB48劇場で始まりました。卒業目前の吉田が、加入したばかりの新メンバーたちに伝えたかったこととはなんなのか。11月21日(土)の初日を終えて、吉田本人にその真意を聞きました。

出典: FANY マガジン
©NMB48

アイドルとして成長してほしい

「Will be idol」と命名された7期生のお披露目公演。初日開演前にナレーションで登場した吉田は、その理由について、「アイドルとして成長してほしい。私が残したいもの、伝えたいものがたっぷり詰まっています」と語りました。

7期生11人のうち7人が出演した公演は、『LOVE修行』で幕を開けます。続けて『Seventeen』『恋なんかNo thank you!』を披露。MCは眞鍋杏樹が緊張した面持ちで進行し、最年少の瓶野神音から自己紹介が始まりました。

早川夢菜が「みなさんにもっと私達のことを知ってもらうために自己PRをしたい」と宣言。一方、この公演でセンターに抜擢された黒田楓和は、身長170cmとNMB48で一番の高身長。「手足の長さを生かして、記憶に残るパフォーマンスをしたい」とアピールします。

NMB48加入前からグループの大ファンだったという平山真衣は、「いつも客席から観ていた私がステージに立っているなんて変な感じです」と目の前に広がる光景が新鮮な様子。同じくファンだったという佐月愛果も「私も9年半、ファンをしてきました。まさか加入して、ステージに立つとは思わなかった」と話しました。

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改めて早川が、こう意気込みます。

「いままで笑顔を褒めていただくことが多かったのですが、今日はあかりんさんが私たちのいろんな表情を見せられるセットリストを組んでくれました。今日はいろいろな表情を見せたいです」

そして、オープニング3曲で披露された、白と黒の2トーンで構成された衣装はすべて吉田の私物で、メンバーそれぞれに合ったコーディネートを選んでもらったものだと明かすと、会場からは驚きの声が上がりました。

特技の新体操も披露

MCでは、こだわりポイントや練習のエピソードなども明らかに。瓶野は「『となりのバナナ』と『エンドロール』は(曲の雰囲気が)真逆なので、『となりのバナナ』ではかわいくやろうと頑張りました」とコメント。眞鍋は「『エンドロール』のダンスのステップを4人で合わせるのが難しかったです。フリーの部分では、新体操をしました」と小学2年生から中学3年生までやっていたという“特技”を生かしたと笑顔を浮かべます。

瓶野と『となりのバナナ』を一緒に歌った和田海佑が「レッスンの時、ちょっと大人っぽくやってと言われたのですが、できていましたか? 神音と私は10歳差なんです」と告白する場面もありました。

本編のラスト曲は『絶滅黒髪少女』。黒田が代表して「NMB48にとって大切な楽曲です。これまでのNMB48の歴史を作ってくださった先輩方の思いや考えを私達が一丸となって引き継いでいきたいです」と決意を語り、渾身のパフォーマンスで魅了しました。

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いつかNMB48を背負えるように

アンコールでは平山が息を弾ませながらあいさつ。

「7期生は入ってまだ2カ月ですが、(NMB48 の)10周年コンサートの時も先輩方にたくさん迷惑をかけてしまって、たくさん怒られて、泣いたりしましたが、こうして本日、初日を迎えられたのも皆さんのおかげであり、あかりんさんのおかげであり、スタッフさんや先輩方のおかげでもあります。正直、まだまだですが、いつか11人の7期生全員でNMB48を背負えるように頑張っていきたいと思いますので、応援をよろしくお願いします」

さらに、「公演名が『Will be idol』でもあるように、私たちなりのアイドルになれるよう精一杯、頑張っていきますので、最後の曲では私たちの夢をそれぞれ描いて歌いたいと思います」と語り、最後の曲『夢に色がない理由』が始まります。

そして、曲の途中で黒田が「私たちはこの公演を通して、日々成長していき、これから絶対、NMB48のセンターを取れるように頑張ります!」と決意を表明し、無事に初日を終えました。

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なお、11月26日(木)からは個人アカウントで7期生のSHOWROOMがスタートしました。

昨日は眠れなくてソワソワした

この公演をプロデュースした吉田朱里に、その狙いや思いを聞きました。

――まずは、公演初日を終えた感想から教えて下さい。

ほっとしています。プロデュースとなると自分の名前が一番に出るので、ステージは7期生のみんながやることかもしれないですけど、やっぱり不安でしたね。昨日は眠れなくて、すごくソワソワしました。いちばん不安だったのはセットリストで、私はいいと思っているけど、ファンの人はどう思うかなとか。でも、メンバーに聞いても、「めっちゃいい」「出たい」と言ってくれたのでうれしかったです。あとは、衣裳がどう見えるかなとか、考えていました。

――最初3曲の衣装が吉田さんの私服と発表された時は、会場からも驚きの声が上がっていましたね。

たぶん私のファンの方だったら見たことのある服だと思うんです。というのも、私が握手会とかで着ていた服ばっかりだったので(笑)。色がモノクロになったのは、単純に私服が白黒が多くて。差し色にピンクなどを入れたのですが、それも私のイメージかなと思ってそうしました。

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――セットリストのポイントは?

公演で大事なのは表現力なので、表現力を磨いてほしいという気持ちと、ダンスもやっぱり大事だなと思いますし、7期生はけっこう歌えるメンバーが多いので、1人ずつの歌割があるような曲を選びました。

「アイドル力」を伝えたい

――レッスンではどんなことを伝えしましたか?

毎日のレッスンは先生に任せていましたが、ここ数日は衣裳のこともあったし、家にあるものをかき集めたりしていました。昨日は1日、自分の仕事が詰まっていたので、その合間に7期のレッスンを見て、自分が言えることは伝えようと。

私はダンススキルや歌のスキルに自信がなくて、そこは先生たちが教えてくれることなので、「アイドル力」を伝えようと思って。私が10年間で身につけたことや感じたことは大事だなと思って。ポジション争いなど、自分は悔しかったり、辛かったりしたけど、振り返れば大事だなと思ったことをぜんぶ詰め込みました。

――7期生の意識が変わった、成長が感じられた部分はどこでしたか?

この公演が始まる前に、メンバーのオーディションをしますと言いました。(NMB48の)10周年のコンサートでもリハを見ていて、ぜんぜんできないなと思っていたのですが、そのオーディションをするとなった時、みんなセンターへの思いが強いので覚醒していましたね。

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夢を口に出すこと

――最後に、後輩たちにいちばん伝えたいことを教えてください。

劇場って本当に原点だと思うんです。私もここ数年は外でいろんなお仕事をさせてもらいながら、やっぱり劇場に帰ってくるとその時の自分がわかるというか。いま自分はダメやなってわかるのも劇場やし、今日の自分はいいなと思うのも劇場。トークでこういうところがダメだなって反省するのもそうですし、劇場をすごく大事にしてほしいです。

私はここ半年、コロナ禍でまったく劇場公演ができなかったので、それもすごく寂しかった。7期生公演は出演者が7人と「コロナ仕様」になっているのですが、毎回成長する場になってほしいです。

最後の曲に『夢に色がない理由』を選んだのも、私は叶えたい夢を口に出して、ファンの皆さんに伝えるようになってから夢が叶ったんです。それは「人前で言った」というプレッシャーをかけることで、叶えようと何かしら行動を起こすから。だから、絶対に夢を口に出す場を設けています。

今日の『夢に色がない理由』の間奏では黒田楓和ちゃんが言いましたが、毎回、メンバーを変えていくようにしています。みんながその日感じたことでも、その時の夢でも、何か口に出すと“言った”ということが残るので。それを感じ取ってほしくて、この公演の最後はあの曲にしました。

みんながアイドルを通して、次の夢を見つけてほしいし、全力のアイドルをここで貫いてほしいなと思います。