サッカー好きで知られる双子の兄弟漫才師、吉田たち(ゆうへい、こうへい)のこうへいがキャプテンを務める、大阪吉本芸人のサッカー部「吉田たちシティ」が、7月13日(日)に大阪・マグフットサルスタジアムで初のイベントを開催しました! 題して『よしもとスポーツの輪~吉田たちシティに体験入部だ!~』。サッカー好き芸人と一般参加の皆さんが一緒にフットサルのトーナメントなどで盛り上がったイベントの様子を、芸人ライターの茜チーフがレポートします!

「吉田たちシティ」所属芸人がなぜか一般枠で参加!
吉田たちシティには、吉田たちのほか、見取り図・盛山晋太郎、ヘンダーソン・子安らサッカー好きの大阪若手芸人が100人以上在籍しています。今回の体験入部では、参加チケットを購入した一般の参加者たちが5人1組の即席チームを結成し、吉田たち、ダブルアート・真ベぇ、にんげんっていいな・星河、タレンチ・コバタユウ、ジョックロック・ゆうじろーといった芸人たちがチームのキャプテンと審判となり、トーナメント戦を実施しました。
イベントには、「サッカーはできないけれどイベントは見たい!」という応援団の皆さんも多数参加し、開始前から大盛り上がり! 余談ですが、筆者は30年以上前の小学5、6年のときに、男子しかいない少年サッカークラブでプレーしていた唯一の女子でした。それが、今回のイベントに参加した女子の多さと言ったら! 本当にびっくりしました。
オープニングで吉田たち・こうへいは、全チームの総監督として「チームへの指示やアドバイス、恋愛や進路相談を行う」と役割を説明。そして、ゆうへいチーム、真べぇチーム、星河チーム、コバタチーム、それぞれのチーム分けが発表されました。
すると、参加芸人がざわつき始めます。なんと、一般参加者のなかに吉田たちシティ所属芸人の盆と正月・ほしあられの姿があったのです! どうやら、一般参加の皆さんと同じようにチケットを買ってエントリーしたとのことで、まさかのサプライズに参加芸人たちは大爆笑です。

自由すぎるルールは「手を使ってもOK」!?
ゲームのルールは20分1本勝負。選手の入れ替えも自由。MCのゆうへいから「ルールは自由にやってください」とアナウンスされると、真べぇも「手とか使ってもらっていいんで!」とすでに絶好調の様子。
さらに総監督のこうへいから特別ルールとして、「良いプレー、良いボケ、良いツッコミには監督ポイントが入ります! 最終的にはバスケの試合みたいな得点にします!」と発表がありました。
そして芸人、参加者、観客席の全員が、揃いも揃って“うろ覚え”のラジオ体操を真剣に行ったあと、いよいよ試合スタートです!
まずは、真べぇチーム対星河チームの試合から。それで20分やるの!?という激しいプレーが、いきなり繰り広げられます。
女性参加者も走りまくってドリブルし、女性同士のぶつかり合いもあり、なんと初得点は真べぇチームの女性でした! めちゃくちゃカッコいいです! その一方で、真べぇと星河の1対1の場面は“スローモーション”かのような動きで、客席でお客さんと一緒に見ていた芸人から「おっそ!」とヤジが飛びます。
試合開始から、しれっとキーパーポジションにいた真べぇ。得点されないようにあらかじめゴール前で倒れておく真べぇ。すべてのシュートを内股でセーブする真べぇ。さまざまな真べぇが見られるのも、吉田たちシティの醍醐味です。
プロ並みの技術を持つコバタから、「星河チームのお兄さん、すべてのパスコースをカットしてる!」「ずっとついて行くほしあられのストーカーディフェンス!」などと解説が入るので、サッカーに詳しくない人も見ていて楽しいです。

決勝はゆうへい&こうへいも参加して大接戦!
次の試合はコバタチーム対ゆうへいチーム。
試合開始1分半と2分20秒で、立て続けにコバタチームの女性参加者が得点して優勢かと思われたところで、ゆうへいチームに総監督こうへいが加入! ゆうへい・こうへいの双子の神秘的パス回しが見られて嬉しくなったのは、私だけではなかったはずです!
ゆうへいチームの女性参加者が転ぶと、すかさずキャプテンのゆうへいから「ケガしてない?」と声がけがあり、チームの雰囲気もとてもよいです。
試合は、その後もコバタチームの女性参加者の活躍で点差が広がり、そのままコバタチームの勝利となりました。
真べぇチーム対ゆうへいチームの3位決定戦では、「この盛り上がり、滋賀まで届いてましたよ!」と、滋賀県での仕事終わりで駆けつけたゆうじろーがゆうへいチームに参加。Jリーグ・大分トリニータの育成チームに所属していた“ほぼプロ”ともいえるゆうじろーの参加に、参加者や観客席だけでなく、施設のスタッフも沸き上がります!
試合内容も「ナイスプレーの応酬!」「3位決定戦とは思えない高度なプレー!」と総監督のこうへいが大興奮。ゆうじろーの華麗なシュートも決まり、ゆうへいチームの勝利です。
そしていよいよ、星河チーム対コバタチームによる決勝戦! コバタチームにはゆうじろーが助っ人で参加します。審判は一般参加のほしあられが務めることに。坊主頭にヘッドセットがぴったりハマっていて「私物?」と聞かれていました。
ボールを蹴る音とシューズと床の擦れる音、ボケとツッコミが響くコートで試合時間の半分を過ぎても点数は0対0のままの大接戦です。休憩後の後半には、ゆうへいとこうへいも参加して、「残り5分で試合スピードが上がってる!」「めっちゃフットサルやん!」と声が上がるくらいの激戦を制し、コバタチームが勝利しました。
試合後には表彰式が行われ、優勝したコバタチームには記念品が、そして総監督のこうへいから急遽、MVPの発表もあり、「文句なしの満場一致で」ゆうへいチームの女性参加者が表彰されました。

マイクロバスを支給できるように頑張りたい
イベント終了後に、吉田たちの2人に感想を聞きました。
――吉田たちシティ初のイベントはいかがでしたか?
ゆうへい 1回目だったので改善点とかもあったと思いますが、楽しくできてよかったです! 「こんなことしたいな」も見つかりました!
こうへい 控えてる芸人はまだまだいるんで。「こんなもんじゃないぞ」というところをもっと見せたいですね。
――今日のメンバーは、どういう基準で選ばれたんですか?
こうへい オモシロとサッカーを両立できてる子を選びました。星河もガリガリですけど、こう見えてサッカーやってたんで。
ゆうへい 真べぇはオモシロ多めですけど、吉田たちシティの副キャプテンみたいなもんなんで。
こうへい 真べぇはマストです。
――女性が多かったですね! ご夫婦での参加者もいたようです。
ゆうへい ありがたいですね。吉田たちを知らん人にも、ご夫婦も双子ももっと来てほしいですね。
――“監督ポイント”が出なかったですよね?
こうへい 楽し過ぎて忘れてました。最後にMVPというかたちで昇華させていただきました!
――今後の吉田たちシティについて教えてください。
こうへい 吉田たちシティはサッカーチームなので、7人制や11人制のフルコートでの試合もしたいと思っています。
ゆうへい 芸人としておカネを稼いで、チームのみんなにジャージとかベンチコートとか、マイクロバスを支給できるように頑張りたいです。
見てるだけでもおもしろいイベントでしたが、「次は私もボール蹴りたい!」と思ったのは私だけではないですよね? サッカー上級者もいましたが、「どちらのゴールにボールを入れるか」だけわかっていればオッケー、というくらい初心者向けなので、次回はぜひ、みんなでボール蹴りましょう!
練習や試合、合宿の様子が見られる吉田たちシティのYouTubeチャンネルもお見逃しなく!
吉田たちシティYouTubeチャンネル:https://www.youtube.com/@osakayoshimotosoccerclub