吉本新喜劇の間寛平GM(ゼネラルマネジャー)がプロデュースする『新喜劇出前ツアー2025』が、8月16日(土)の福岡・博多座で幕を開けました。「寛平ちゃんがグングカッカ、グングカッカポッポ~♪ あなたの肩越しに~」というサブタイトル通り、寛平GMのエッセンスを詰め込んだ舞台に観客は大笑い。来年3月まで続く全国ツアー初日の模様を、たっぷりレポートします!

爆笑のネタパートから新喜劇へ
まずは人気者勢ぞろいのネタパートからスタート!
エバース(佐々木隆史、町田和樹)はたばこのネタでウケをとり、蛙亭(イワクラ、中野周平)は中野が客席の子どもからの“犬の絵”のリクエストに答えながら、その間にイワクラが三点倒立でジュゲムを読む特技を披露。完成した犬の絵は観客にプレゼントされ、温かい拍手が起きました。


続く銀シャリ(鰻和弘、橋本直)がむかし遊びのネタでさすがの話芸を披露すると、COWCOW(多田健二、善し)は寝ている客をイジるユーモアあふれる演出で笑いを連発します。
テンダラー(白川悟実、浜本広晃)は野球のビールかけ、コラおじさん、暴れん坊将軍など多彩な話を織り交ぜて、観客を笑いの渦に巻き込みました。



幕間を経て、いよいよ新喜劇パートへ。タイトルは『寛平じいさんも羨ましい!恋の行方は?』です。
出演は寛平GMを筆頭に、内場勝則、辻本茂雄、川畑泰史、やなぎ浩二、中條健一、西川忠志、平山昌雄、レイチェル、入澤弘喜、新井崇史、野崎塁、未知やすえ、島田珠代、前田まみ、いがわゆり蚊、小林ゆうといった豪華メンバー。
観客全員が「吉本新喜劇!」とコールすると、最前列の男性が振り返って「スタート!」と声を上げ、博多座全体が一体となって新喜劇が始まりました。
寛平じいさんを中心に座員たちが大暴れ
物語の舞台は辻本が店主を務める「花月うどん」。卓球選手でもあるうどん屋の娘・ゆう(小林ゆう)を中心に、さまざまなハプニングが起きます。
寛平じいさんが愛犬・亀吉を連れて現れると、飲食店に犬を連れ込む非常識さを巡ってひと悶着。「これはぬいぐるみや!」となかなか進行しない“お約束”が繰り返され会場は大爆笑です。

“NGKプロダクション”の社長(内場)とやすえが、うどん屋の娘・ゆうをスカウトする場面では、辻本の“アゴネタ”に「えっ、そんなんできるんですか」と内場が散々絡み、やすえの「怖かったぁ〜」も炸裂。さらに暴走族に絡むシーンや、寛平じいさんが“うどんすすります♪”と歌いながら舞台を引っかき回す場面など、アドリブ満載でした。
島田珠代は警官役で登場し、“パンティーテックス”で客席を笑いの渦に巻き込みます。辻本を巻き添えにした“あみだくじ”やアドリブ攻めも大爆発。ここに寛平も加わり、ギャグをめぐる攻防が繰り広げられると、笑いは最高潮に達しました。


うどん屋の娘・ゆうはヤクザ役の川畑泰史らとの対決シーンで身体を張った演技で爆笑を誘い、ストーカー役の野崎塁は奇妙な動きを連発して、なぜか寛平じいさんをとりこにします。西川忠志はヤクザ役でその肉体美を惜しげなく披露した挙げ句に、セリフを間違える一幕も!?
テンポよく繰り出されるギャグと予測不能なアドリブに、観客の笑い声は最後まで止まりませんでした。

珠代「今日はパンティ履いてました!」
公演後の舞台挨拶では、出演者たちがそれぞれに個性あふれるコメントを寄せました。内場は「やなぎ(浩二)さんは、もう寝なあかん時間。それでも最後まで頑張ってくれました」とユーモアを交えつつ、ねぎらいます。
やすえは「たくさん盛り上げていただき、本当に楽しんでできました。明日もございますので……あっ? もう売り切れ? ごめんなさ〜い」とコメント。珠代は「今日はなんとパンティを履いてました! 明日はどうなるか!?」と意味深な発言で観客の爆笑をさらいました。忠志は「台本を読み直します……」と自らのハプニングを振り返ります。
最後に辻本が「昼の部は83分、夜の部は93分と長丁場になりましたが、こうして毎回来られるのも寛平兄さんのおかげ。いま新喜劇は力を出して頑張っているので、応援をよろしくお願いします」と締めくくり、会場は温かい拍手に包まれました!

終演後、寛平GMを直撃したところ、こんなメッセージをくれました。
「この博多からスタートなのですが、ええスタートでしたね。本当にたくさんのお客さんに来ていただいて、喜んでいただきました。座員が“どんだけ頑張んねん!”っていうぐらい頑張ってくれて、これがいちばん嬉しかったことです。このままこの勢いで、出前ツアーを頑張っていきたいと思いますので、頑張っている座員の姿を見てください! ありがとうございました」
「新喜劇出前ツアー2025」は博多公演を皮切りに全国を巡回。寛平GMの遊び心あふれる演出や絶妙な掛け合いを全国でも楽しめます。
取材・文:博多あや.
公演概要
寛平GMプロデュース公演『新喜劇出前ツアー2025』
■山梨公演
日程:2025年9月23日(火・祝)
会場:YCC県民文化ホール 山梨県立県民文化ホール
■福井公演
日程:2025年10月5日(日)
会場:フェニックス・プラザ エルピス大ホール
■新潟公演
日程:2025年10月12日(日)
会場:上越文化会館
■埼玉公演
日程:2025年10月13日(月・祝)
会場:さいたま市文化センター
■福島公演
日程:2025年11月14日(金)
会場:けんしん郡山文化センター 大ホール
■山形公演
日程:2025年11月15日(土)
会場:やまぎん県民ホール
■奈良公演
日程:2025年11月23日(日)
会場:たけまるホール
■北海道公演
日程:2025年12月20日(土)
会場:カナモトホール
■青森公演
日程:2026年1月10日(土)
会場:リンクステーションホール青森
■岩手公演
日程:2026年1月11日(日)
会場:トーサイクラシックホール岩手(岩手県民会館)大ホール
■宮城公演
日程:2026年1月12日(月・祝)
会場:トークネットホール仙台(仙台市民会館)
■沖縄公演
日程:2026年1月31日(土)
会場:沖縄コンベンションセンター劇場棟
■岐阜公演
日程:2026年2月7日(土)
会場:高山市民文化会館
■富山公演
日程:2026年2月8日(日)
会場:富山県民会館
■長崎公演
日程:2026年2月11日(水・祝)
会場:長崎・ベネックス長崎ブリックホール
■石川公演
日程:2026年2月14日(土)
会場:金沢歌劇座
■秋田公演
日程:2026年3月7日(土)
会場:大曲市民会館 大ホール
■愛知公演
日程:2026年3月14日(土)、15日(日) ※両日2回公演
会場:小牧市市民会館大ホール
■東京公演
日程:2026年3月20日(金)、21日(土)、22日(日)※3日間5公演
会場:IMM THEATER