若手芸人たちが日々しのぎを削る大阪・よしもと漫才劇場が、12月1日(月)で11周年を迎えました! 12月13日(土)には恒例の周年ネタ祭り「よしもと漫才劇場11周年記念プレミアムネタフェスティバル」が開催され、漫才劇場所属の総勢108組がそれぞれ持ち時間2分間で漫才、コント、ピン芸を次々に披露。6時間半にわたって会場を沸かせました。各ブロックの最後には15分のコーナーもあり、11周年を記念した企画で大盛り上がり。注目のネタやコーナーをピックアップして、お祝いムードとなった1日をレポートします。

イベントの開始はいつもの出囃子から
第一部は全54組がA・B・Cの3ブロックに分かれてネタを披露しました。
オープニングには、カベポスター(永見大吾、浜田順平)、天才ピアニスト(竹内知咲、ますみ)が登場してトーク。カベポスターが芸歴1年目のときに漫才劇場が誕生したとあって、「マンゲキと一緒に歩んでいる感じ」と感慨深げな永見。
竹内は、オーディションライブで戦っていた当時、「カベポスターさんが強すぎた!」と振り返りながら、ネタフェス恒例の出囃子のメロディを観客と一緒にコールしてイベントがスタートしました。

Aブロックのトップバッターとして全108組の一発目を飾ったのは、極メンバーのイチオク(タケヤ、ないすケン)。半袖スーツ姿のないすケンが「ナイスです!」と元気いっぱいにツカミはバッチリ! 『THE W2022』女王、天才ピアニストは、ますみの膝を駆使したライブ感のあるネタでセンスを発揮。キングオブコントでもおなじみのチンパンジー漫才でクールポコ。をオマージュした隣人(中村遊直、橋本市民球場)は、登場から大爆笑です。
Aブロックのラストでは、幼稚園児向けの設定で漫才を披露したセルライトスパ(肥後裕之、大須賀健剛)が、サンパチマイクをギリギリまで下げてハケ。トリの祇園(木﨑太郎、櫻井健一朗)が「キッズ漫才じゃないのよ!」と、セルライトスパを呼び戻すというマンゲキならではの絡みにお客さんは大喜びでした。


「未来」と「過去」を探る企画で大盛りあがり!
B・Cブロックも勢いのあるネタが続きます。「R-1グランプリ2024」ファイナリストのピン芸人、真輝志は、情熱だけで何もできない路上ミュージシャンを熱演。熱心なマンゲキファンの女子学生に扮した鬼としみちゃむ(しみちゃむ、鬼沢さん)は、周年らしいニッチなネタで盛り上げました。そして、第一部のトリを務めたのは『THE SECOND2025』で王者に輝き、来春から東京進出が決定しているツートライブ(たかのり、周平魂)。圧巻のしゃべくり漫才で締めくくりました。

一方、タイムキーパー(まついあきら、ひでき)、祇園、イチオク、セルライトスパ、満丸(統哉、巻野)が登場した「11周年未来予想図」のコーナーでは、マンゲキの来年を予想する大喜利に挑戦。どんどん飛び出る回答をもとに、「1月 ダブルアートRIZINで決着」「8月 フースーヤ谷口ビキニに飽きる」など2026年の年表を完成させます。

そして、真輝志、デルマパンゲ(迫田篤、広木英介)、翠星チークダンス(ちろる、木佐)、空前メテオ(茶屋、大門正尚)、マーメイド(田村境祐、テクニック。)が登場した「周年順クイズ」コーナーでは、翠星チークダンスとデルマパンゲの衣装を年代順に並べ替えるクイズに挑戦!
衣装や髪型の違いなどを検証していきますが、たいした変化のないデルマパンゲの写真に「見た目が一緒すぎてわからない!」と総ツッコミ。それぞれのコンビの歴史を振り返りながら盛り上がりました。

M-1ファイナリスト2組がオープニングで対面
第二部も第一部と同様、全54組が3ブロックに分かれてネタを披露。オープニングトークを担当するのは、豪快キャプテン(べーやん、山下ギャンブルゴリラ)、たくろう(赤木裕、きむらバンド)。『M-1グランプリ2025』決勝を控える2組が登場すると、会場から大きな拍手が。
山下に「今年、印象深かった出来事は?」と聞かれた赤木は、慌てながらも「まだ最後のビッグイベントが残ってるから!」と即答。お客さんからさらなる拍手をもらって照れ笑いです。
これに「うまい! いまのは拍手をあおるテクニック」と、赤木の成長に感心する相方のきむら。山下も「いまが、いちばんうれしいかも」と噛みしめながら、「最下位にはならんとこう」とM-1決勝に向けて、士気を高めていました。

Aブロックでは、結成3年目で『M-1グランプリ2025』敗者復活戦に駒を進めた幼馴染トリオ、生姜猫(川﨑、ケージュ、カンサイ)が登場。本物の電動キックボードを小道具に使う大胆なネタでインパクトを残しました。
『令和7年度NHK新人お笑い大賞』で優勝を果たしたマイスイートメモリーズ(トランスフォーム福田、花谷豊)は小道具を駆使し、出ハケを繰り返す真骨頂のコントで舞台袖の芸人も容赦なく笑わせます。注目のたくろうは、必死に“催眠術にかかったフリ”をする赤木から目が離せない漫才で客席をわかせました。

実力ある若手が次々とネタを披露!
B・Cブロックで爪痕を残したのは、1月4日に単独ライブを控える翔メンバーのときヲリピート(ときヲ、りぴーと)。舞台狭しと動くりぴーとのダンスに拍手笑いが起きました。ネイビーズアフロ(みながわ、はじり)は、ふたりのキャラを最大限にいかした完成度の高いコントで圧倒。
Bブロックの後半にはM-1ファイナリストの豪快キャプテンが登場し、“最後の晩餐”について議論するしゃべくり漫才を披露、天然なべーやんを叱りつけるような山下のツッコミに笑いがとまりません。

『M-1グランプリ2024』ファイナリストのジョックロック(福本ユウショウ、ゆうじろー)は、定番の“恋愛漫画”ネタを披露しファンは歓喜。そしてラストは、『THE SECOND 2025』ファイナリストの吉田たち(ゆうへい、こうへい)が、貫禄の双子漫才で11周年ネタフェスを締めくくりました。


最後のコーナー、「11周年特別コンビを当てよう!」には、丸亀じゃんご(北村敏輝、安場泰介)、吉田たち、華山(やすい、にこらす)、三遊間(稲継諒、さくらい)、ぐろう(家村涼太、高松巧)が参加。シャッフルしてつくった特別コンビの宣材写真にコンビ名をつけて、その組み合わせを当てるゲームです。“名づけ担当”のさくらいが繰り出す絶妙なコンビ名に大笑いとなりました。

このライブの模様は12月20日(土)23:59までオンラインで見逃し視聴ができます(チケット販売は同日正午まで)。その期間の好きなタイミングでFANYIDメンバーは24時間/プレミアムメンバーは72時間、見逃し視聴をお楽しみいただけます。
