『おもしろ荘歌謡祭』優勝!! “あくまでもイメージ”を歌うシマッシュレコード「有吉さんが難しかった」

『ぐるぐるナインティナイン』(日本テレビ系)の年末年始恒例企画『おもしろ荘』が2022年元旦に放送され、番組内で行われたミニコーナー「おもしろ荘歌謡祭」で、シマッシュレコード(嶋田修平、島居俊介)が優勝を果たしました。今回は、そんな2人にいち早くインタビュー! 収録のことやネタのこと、そして2022年の目標を語ってもらいました。

出典: FANY マガジン
出典: FANY マガジン 左:嶋田、右:島居

これまでも数多くの芸人のブレイクのきっかけとなってきた『おもしろ荘』。今年もネクストブレイク間違いなしの若手芸人が登場するなか、40代のシマッシュレコードは、ギター片手に、有名人や職業などのイメージを歌う持ちネタ「あくまでもイメージ」を熱唱。スタジオを爆笑の渦へと巻き込みました。

シマッシュレコードは、NSC(吉本総合芸能学院)東京10期生の島居俊介と11期生の嶋田修平が2010年、東京・神保町の吉本の劇場、神保町花月(現・神保町よしもと漫才劇場)での共演を機にコンビを結成。2014年にABCお笑いグランプリ決勝進出、2020年にM-1グランプリ準々決勝進出などの成績を残し、現在はヨシモト∞ホールなどで活躍中です。

「手ごたえ」感じた収録現場

――『おもしろ荘歌謡祭』で優勝した気持ちを聞かせてください。

嶋田 『おもしろ荘』といえば、若手の出る番組という印象がありますが、僕らは16、17年目なので、一瞬、ちょっとした申し訳なさがよぎりましたね。「やったー!」とは思ったんですけど、(ほかの出演者に)嫌われてないかなみたいな。

島居 相方が1年半くらい放置しているTikTokの動画を観て、オーディションに呼んでいただいたんですけど、スタッフさんからも「思ったよりだいぶ歳をとっているな(嶋田41歳、島居40歳)」って言われたんですよ(笑)。

出典: FANY マガジン
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――歌謡祭では、出演者をネタにした「あくまでもイメージ」を披露しました。

嶋田 ナインティナイン(岡村隆史、矢部浩之)さん、有吉弘行さん、出川哲朗さん、成田凌さん、白石麻衣さんたちについて“見た目のイメージ”だけで作らせていただいたんですけど、特に有吉さんは難しかったですね。出川さんだと「友だちの家の洗面台をビチャビチャにしそう」というように“こういうミスを犯しそう”的に作るんですけど、有吉さんは、そういうミスをしなさそうじゃないですか。豪快そうやけど、繊細そうでもあるし、厳しそうやけど優しそうでもあるし……むちゃくちゃ難しかったですね。

島居 観ている人がどう捉えているかも分からないですしね。

嶋田 あと、岡村さんも難しかったです。最近、ご結婚もされましたし、だいぶイメージも変わられた。楽屋では暗いという印象があったので、事前の打ち合わせで「家族と喋る時も、目を合わせなさそう」って案を出したんですけど、ディレクターさんから「そんなことないですよ。家族の話もされていますよ」って教えていただいて……。有名な方であればあるほど難しい場合がありますね。

――本番はどうでしたか?

嶋田 最初は成田さん、白石さん、出川さんのネタをやらせてもらったんですけど、手応えはありましたね(笑)。

島居 みなさん笑ってくださって、終わったあともそれぞれが反応してくださいました。

出典: FANY マガジン
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嶋田 白石さんが「私そんなことしませんよ」とおっしゃってくれたり、成田さんも「そんなイメージあるのかな。気をつけなきゃ」って反応してくださったり……。出川さんにいたっては「むかし、ヒガシノリン(東野幸治)の家に行ったとき、同じことやってめちゃくちゃ怒られたんだよ!」って(笑)。“おかわり”では、ナイナイさん、有吉さんのネタをやらせていただきました。作ったネタすべて披露できてよかったです。

島居 有吉さんについて「路上ミュージシャンを見かけると、でかい舌打ちをしそう」と歌わせてもらったら、「そんなことしねーよ。マジで許さねーから!」って笑いにしてくださって、ありがたいですね。

――収録後にほかの出演者の人たちと話は?

島居 みなさんに謝罪と挨拶をさせてもらいました。白石さんや出川さんは「おめでとう!」って祝福してくださいました。

嶋田 成田さんに謝罪したら「気をつけます」って返っきたんで、「違うんです。そんなつもりないんです!」って(笑)。

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継続してきたネタがようやく結実

――「あくまでもイメージ」というネタはどうやって誕生したんですか?

嶋田 あるネット番組の企画で、美容師さんだけを笑わせるネタをすることになったとき、相方が作ってきたんです。でも、そのネタは美容師さんにいっさいウケなくて……。

島居 イジってるんでね(笑)。シャワー浴びているときにふと思いついたんですよ。

嶋田 作り方がミュージシャンやん。そのあと、「これ、本ネタでもいけるね」ってなって、ターゲットを変えながらずっと作り続けていた感じです。

島居 (テーマは)「女性」とか「国際線に乗っているキャビンアテンダント」とかいろいろ作らせていただきました。

――いまも継続的に「あくまでもイメージ」は作っているんですか?

嶋田 構成作家の山田ナビスコさんから「やり続けたほうがいい」ってアドバイスをいただいたんです。いまは、1カ月に1回、山田さんがやられているショートネタの新ネタライブ『short show』に出させていただいていて、そちらにあわせて作っています。最近、TikTokも復活させたので、そちらでもネタをアップしていますね。

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――その一言が大きかったんですね。

嶋田 そうですね。(以前は)10分ネタのなかの一部分に「あくまでもイメージ」を入れていたら「絶対に(それだけで)1本で作ったほうがいい」っておっしゃってくれて。それから3年くらい続けています。いま、SNSにアップしているのは、全部で500個くらいはあるんじゃないですかね。芸人の先輩からも「そのパッケージいいな!」って言われるんですけど、これまではオーディションも引っ掛からず、正直、“もうええやろ”と思ったときもありました。

島居 テーマを設定して、どんなイメージがあるのかを考えるので、ネタを考え出したらめちゃくちゃ大変なんですよ。

嶋田 ほかのネタを作りつつ、「あくまでもイメージ」も作って……という感じです。そういうライブの機会がないと、このネタは作り続けてなかったと思います。

本番1時間前に衣装がない!?

――「あくまでもイメージ」は、どう作っているんですか?

嶋田 2人で案を出し合っています。「これどうでしょう」「いや、それは……」とか、数行のキーワードなんですけど、2、3時間考えますね。結局、ライブ当日でも「変えようか」って話をすることもあるんです。考えすぎるとよくないネタなので、改めて見たら「ぜんぜんオモんないやんけ!」みたいなものもあります。

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――そんな「あくまでもイメージ」のネタ中の、失敗エピソードはありますか?

島居 僕、本番でよくネタを飛ばすんですよ。手のひらにマジックでカンペを書くんですけど、手汗とインクが混じって、ギターのネック裏が真っ黒になっています。

嶋田 TBSの『爆笑!ターンテーブル』に出させてもらったとき、スタッフさんが目の前にカンペを出してくれているのに、(島居が)歌詞を言えないときもありましたね。結局、あとで撮り直したんですけど、そこでも言えてなくて。「ちょっと何してんですか!」みたいな。実はその日、島居が衣装を忘れていたんですよ。

島居 テンパっちゃって歌詞がぜんぜん言えなくなったんです。

嶋田 前日にディレクターさんに「いつもの衣装でお願いします」って念押しされていたのに、楽屋入ったときに衣装がないことに気づいて「どうしよう」と……。1時間後が本番なのにパニックですよ。結局、相方がメインで歌うんで、僕の衣装を貸して、僕はシャツとネクタイだけ締めて本番に臨みました。最終的には「駅からスタジオまでの道で落としたかもしれん」って話になったんですけど、あんな大きいスーツ入れを落とすわけないじゃないですか。で、帰ろうと思って、スタジオが入っているビルの玄関出たら、すぐそこにあったんですよ。「ほんまに落としてるやん!」って。

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――『おもしろ荘歌謡祭』優勝で、いいスタートが切れましたが、2022年の目標を教えてください。

嶋田 バラエティ番組で「あの人のイメージの歌作って」みたいに、僕たちをおもちゃにして遊んでほしいです。あと、歌のフレーズにある「あくまでもイメージ」という日本語を使いづらくしたいですね。もともと普通に使っていた言葉やのに、とにかく明るい安村さんの「安心してください」とか、天津木村さんの「あると思います」とか言いづらくなったじゃないですか。「あくまでもイメージ」も、“あのネタがあるから使いづらい”となるくらいに流行ってくれたらなと思います。

島居 僕たちがギターを弾いて歌っていることが認知されるだけじゃなくて、『ミュージックステーション』とか歌番組に出てみたいです。その年の年末に『紅白歌合戦』も……。そうすれば、僕らの冠歌番組もできるかもしれないですし。

嶋田 歌番組やりたいんや(笑)。まぁ、夢ですからね。

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