東京都が主催する『都民向け金融セミナー』が、9月9日(水)に東京・神田明神ホールで開催されました。今年度、5回開催されるイベントの第2回目は、50代、60代の定年前後世代を対象にした「資産形成」のセミナーです。MCのペナルティ・ヒデや、ゲストに純烈・後上翔太、椿鬼奴が登場し、来場者と一緒にシニア期に必要な金融知識を楽しく学びました。

純烈・後上「うちのグループは老後資金を狙ってるかも」!?
東京都が主催する『都民向け金融セミナー』は、都民の金融リテラシー(お金の知識)の向上を図り、金融の力を通じて豊かな生活を実現するために企画されたものです。対象を世代別に分けて、今年度中に全5回の開催が予定されています。
50代、60代の定年前後世代に向けて行われた今回は「セカンドライフを豊かにする金融セミナー『人生100年時代を生き抜くための資産形成』」と題し、合同会社フィンウェル研究所代表でエコノミストの野尻哲史氏を講師に迎え、「攻め」の資産運用術と「守り」の生活防衛術の視点から、クイズや身近な事例を交えてわかりやすく学びました。
MCのペナルティ・ヒデは、会場を見渡して「えっ? こんなに満席なんですか?」と驚きの表情。YouTubeでオンライン配信もしていると聞いたヒデは、「ワッキー、見てるか?」と相方に呼びかけ、笑いを誘います。

と、ここでヒデが「ちょっと待て! そっちが目的だな……?」と気づいたように、ゲストの純烈・後上と鬼奴を呼び込みます。多くの純烈ファンに迎えられた後上は、まもなく第一子が生まれる予定のため、資産形成に強い関心がある様子。
「子どもの誕生を控えて、将来への意識にも変化が生まれて、以前は直近のことにしか興味が向かなかったけど、いまは10年、20年と先々まで気になるようになりました」
一方、鬼奴は「主人はボートレースを生業にしておりまして……」と、夫であるグランジ・佐藤大をイジって笑いを誘いながら、将来への不安を語ります。
「私も54歳、主人も46歳で、『そろそろ熱海で焼き鳥屋でもやりたいね』なんて言ってるんですけど。『いつまで寒中水泳するのかな』とか『いつまで働くのかな』って、ぼんやり思うんですよね」

ここからエコノミストの野尻氏が登場し、ときおり会場とオンラインの参加者にアンケートに答えてもらいながら講義がスタート。
シニア期に資産を長持ちさせるための運用や取り崩し方、年金との組み合わせ方、金融詐欺への備えなどについて、スライドを使って解説します。
「シニア世代を迎えるにあたって不安なことはなんですか?」というアンケートには、「推し活にお金がかかるので、老後資金が心配です」という意見が。これに後上が「すみません、うちのグループはみなさんの老後資金を狙ってるかもしれません(笑)」とジョーク交じりに返す一幕も。

資産活用は「計画すること」が大事
野尻氏は、資産形成を“山登り”、資産活用を“下山”にたとえながら「昔は貯蓄と退職金だけで資産を作れたが、いまは時代が変わっている」と指摘します。
「現役を退いたら投資はやめるもの、と思われている方も多いのではないでしょうか。でも、現役時代から資産運用を続けている方は、退職したあと、資産運用をやめる必要はありません。なぜなら、いまの時代には2つの大きな変化があるからです。
1つは物価上昇、つまり“インフレ”。物価が上がると、現金の価値は相対的に下がってしまいます。つまり、預金のまま置いておくだけでは、資産が目減りしてしまうリスクがあるのです。そして、もう1つは“長生き”。長く生きれば生きるほど、医療費や介護費などお金が必要になってきますよね」

野尻氏は“人生100年時代”を念頭に、「いま50歳でも、あと30年くらいは運用する時間があるのでは? だから、いまから資産運用を始めてもぜんぜんOK。じっくり構えて長くやるという意識が大事なんです」と語ります。
そして、資産の活用について「予測する」のではなく「計画を立てる」ことが大事であり、投資は徐々にローリスク運用に転じていくことが必要なこと、お金の取り崩し方の考え方などを説明しました。
最後に「野尻をかたったLINEグループは詐欺です」と訴える野尻氏。著名人の名前を騙った詐欺が横行するなかで、“被害者”から「野尻さんにお預けしているお金ってどうなってますか?」という問い合わせがきたとか。野尻氏は「一生懸命資産を作っても、詐欺で取られてしまったら元も子もない。ぜひお気をつけください」と呼びかけました。
パチンコするには「健康、やりがい、人間関係も大事」
講義のあとは、金融リテラシーに関するクイズを出題。来場者やゲストに自分の金融に対する理解度を意識してもらいます。
家計行動についてのクイズでは、純烈・後上は、よくない行動に「リボ払い」があるんじゃないかと推測します。後上は「純烈がまだ売れてないころにリボ払いをよく使ってたんですけど、毎月結構な金額が請求されてて。あのときの気持ちを思い出すと……」と振り返りました。
「人生100年夢トーク」のコーナーでは、後上が“夢の老後”について、「健康で趣味やエンタメを楽しむ活力と余力があれば理想です。金銭面では家族に迷惑をかけずに済むといいなぁと思います」と語り、野尻氏から実現のためのアドバイスを受けました。

一方、鬼奴の“夢”は「100歳になってもパチンコやスロットを打っていたい」。野尻氏は苦笑いしつつ、こう話しました。
「実は、この夢にはいろんな要素が必要。お金も必要だけど、店に足を運んで長時間座っていられる健康やパチンコ仲間との人間関係、やりがいなど、いろんな要素がつまっている。長い人生、大事なのはお金だけじゃない。健康、やりがい、人間関係も大事。だから、これができたら素晴らしい人生だなって思います」
これに鬼奴が「そうなんです! それが言いたかったんです」と力強くうなずいて、会場の笑いを誘いました。
ペナルティ・ヒデ「いくつになってもライブは続けたい」
最後には、このイベントを東京都とともに共催した金融経済教育推進機構(J-FLEC)の大友佳子理事と、東京都の産業労働局総務部国際金融都市推進担当課長の安藝いづみ氏が挨拶に立ちました。
大友理事は「J-FLECは、お金について学べる動画や教材などのコンテンツを多数取り揃えており、無料相談も受け付けています。トラブルに遭ったときの相談先も紹介していますので、『何かおかしい』と思ったときは相談してください」と呼びかけました。
安藝課長は「50代、60代は定年というライフイベントを通じ、人生が大きく変わるタイミング。貯蓄だけでなく、どのように資産を取り崩していくかという知識が、今後の豊かな人生に不可欠であることから、本セミナーを企画しました。みなさんのお役に立てば幸いです。また、『東京MONEYBOOK』というデジタルブックを作成しましたので、今日の復習に使ってください」と挨拶しました。
セミナー終了後の囲み取材で、後上は「ファンのみなさんが、いままでに見たことないような真剣な表情でメモを取っていたのが印象的でした」と振り返りつつ、「資産形成について考えることって、実は『どう人生を生きていくか』を考えることなんだな、って」としみじみ語ります。

還暦に向けた目標を聞かれた鬼奴は、「先輩方がみなさん元気なので、先輩方を見ているとまずは健康だなって思います」とコメント。するとヒデも「本当そう。しかも先輩のみなさん、お笑いのことばっかりで……。僕も、いくつになってもライブは続けたいですね」と抱負を語りました。
第3回となる次回の『都民向け金融セミナー』は20〜40代の若手・中堅社会人を対象として、10月21日(水)に東京・中野セントラルパーク カンファレンスで開催されます。
『都民向け金融セミナー』公式サイト:https://www.tomin-semi.metro.tokyo.lg.jp/
