“スターの卵”たちが歌・ダンス・演劇で全力パフォーマンス! 吉本のパフォーマー養成学校が合同公演

歌やダンス、演劇のパフォーマーを養成する「よしもとパフォーミングアカデミー（YPA）」東京校と「ヒントン・バトルダンスアカデミー（HBDA）」が3月10日（木）に合同で卒業・進級公演『Rainbow』を開催し、生徒たちが1年の集大成となる演劇やダンス・パフォーマンスを披露しました。

一流スタッフが集結

2021年4月に開校した「よしもとパフォーミングアカデミー」（YPA）は、エンタメ業界で活躍したい人が歌やダンス、演技などを総合的に学べる学校。さまざまな分野に精通した講師たちが生徒たちの適性を考えて魅力を引き出し、可能性を追求できる場所です。

一方のヒントン・バトルダンスアカデミー（HBDA）は、トニー賞を3回受賞して“ブロードウェイの伝説”とも称されるダンサー・振付師のヒントン・バトルと吉本興業がタッグを組んで立ち上げた世界的ダンサー養成アカデミーで、2017年4月に開校しました。

今回は、東京・玉川区民会館ホールで、このYPA東京校とHBDAが合同公演を実施。YPA東京校1期生の卒業公演では、マンボウやしろ脚本による『恋愛学園3年C組』と、穂科エミによる書き下ろしの『おもちゃ屋ヨシノの奇蹟』という2演目が上演されました。

公演をプロデュースしたのは、YPAのカリキュラム委員を務めるメンバーたち。演出家、劇作家、俳優としても活躍する後藤ひろひとが監修を担当。また、この日、生徒がダンスボーカルナンバーとして披露したオリジナル楽曲（校歌）「Wish Upon The Rainbow」は、音楽プロデューサー・田中隼人がプロデュースしたものです。ダンスは日向坂46やIZ*ONE、ジェジュンなどの振付で知られる振付ユニット・CRE8BOYが担当しました。

一方、HBDAは「HBDA PERFORMANCE 2022」と題して、3期生と4期生がバラエティに富んだダンス・パフォーマンスを全力で魅せます。

ミュージカル仕立ての「恋愛学園」

第1部のYPA東京1期生卒業公演は、マンボウやしろ作『恋愛学園3年C組』の上演からスタート。生徒たちが「Wish Upon The Rainbow」で歌い踊るシーンから物語は幕を開けます。

舞台はとある恋愛を学ぶ学校。“在学中に1回は告白しなければならない”という校則がある「恋愛学園」の3年C組には、卒業式の前日にまだ告白をしていない生徒たちが……。生徒は“ラブウォッチ”なる腕時計を携帯していて、それによって恋愛ポイントが加算される仕組みになっています。

剣道一筋の女子生徒、中国からの留学生などバラエティ豊かな生徒たちが次々と告白を始め、成功したり、フラれたりしながら進む物語。告白が成功するたびに全員でダンスを歌い踊るというミュージカル仕立て舞台は、初々しさのあふれる歌とダンスと演技で観客を魅了しました。

「おもちゃ屋」の感動舞台を熱演！！

続けて、穂科エミ作『おもちゃ屋ヨシノの奇蹟』が上演されました。

創業50年になるおもちゃ屋「ヨシノ」は、立ち退きを迫られている最中。歳をとった店主にはどうしても立ち退けない理由が……。

そんなヨシノの店内には、夜になると魂が宿るおもちゃたちがいます。長年ヨシノにいる売れ残りのおもちゃたちによって結成された、その名も「売れ残り戦隊ヨシノジャー」です。赤いドレスを着たお人形やロボット、クマのぬいぐるみに戦隊ヒーローといったおもちゃたちは、お店のピンチを助けようと奮闘します。

“おもちゃに魂が宿る”ファンタジー要素を盛り込みつつ、笑いあり、哀愁ありのドラマが繰り広げられ、舞台はハッピーエンドで幕を閉じました。

モダンにタップにヒップホップに…

第2部の「HBDA PERFORMANCE 2022」は、監修を務めたヒントン・バトル本人がアメリカから寄せたッセージVTRで幕を開けます。

ステージ上には、真っ赤な衣装のダンサーたちが青い扇を持って登場。アジアンテイストの衣装で、扇を効果的に使った妖艶な踊りを披露して、会場の空気を一変させます。この日はHBDAの卒業生でもある斎藤葉月や松平和希らプロダンサーが参加して、MCを務めたり、一緒にステージに参加したりと生徒たちをバックアップしました。

黒一色のシンプルな衣装に裸足で踊るモダンダンスや、ヒントン・メソッドがつまったタップダンス、カラフルで躍動的なヒップホップダンス、エド・シーランの曲の世界観で綴られる、まるでミュージカルのような華やかなステージで観客を惹きつけ、全7曲のパフォーマンスは終了。