デジタルコンテンツが「本物」であることを証明する技術「NFT」。いま大注目のこの新たな技術を使った「NFTコンテンツ」が吉本興業から販売されます。その第1弾として、人気芸人たちの渾身ネタをNFT動画にしたオリジナルコンテンツを4月13日（水）にリリースすることが決定！ それに先立って今回は、収録に参加したチョコレートプラネット（長田庄平、松尾駿）とマヂカルラブリー（野田クリスタル、村上）に、その手ごたえを聞きました。
あの人気コントがNFT化
NFTは、ブロックチェーンの技術を使って偽造や複製を困難にした「非代替性トークン」などと訳される新技術です。NFTを使ったデジタルアート作品やデジタルトレーディングカードは、すでに高額で取引されていて、世界のクリエイターから注目されています。日本でも昨年の流行語大賞にノミネートされるなど、盛り上がりつつあります。
今回のNFT動画のメリットは、芸人にとっては違法コピーの流通を防ぐことができること。一方のユーザーのメリットは「本物」のデジタルコンテンツを購入できることです。動画や音楽などのデジタルコンテンツは簡単に複製できるので、これまで違法コピーが流通するケースが後を絶ちませんでしたが、NFTによって作品がオリジナルであることを証明できるようになるので、このようなリスクはなくなります。
今回のNFT動画では、コントのワンシーンやキャラクターの一言などを切り取った動画をNFT化。今回のために新たに撮影した「完全新撮」なので、ネットやテレビでは決して見ることができない、オリジナルのネタが収録されています。
出演者は、チョコプラ、マヂラブをはじめ、ジャルジャル、ニューヨーク、男性ブランコ、佐久間一行、なだぎ武……などなど人気芸人数十組。1パックに3芸人の動画が1ネタずつ収められていて、お買い得感もバッチリです。
今回、ファニマガではその収録現場に潜入！ 『M-1グランプリ2020』で優勝したことで漫才のイメージが強いマヂカルラブリーですが、実は『キングオブコント』でも2度のファイナリスト経験がある実力者。今回の撮影ではマヂラブワールド全開のコントを披露し、野田の伝説的ピンネタ「人間っていいな」もよみがえりました。
一方、チョコプラは名作コントを披露します。数多くのバラエティ番組で活躍する彼らの真骨頂は、なんといっても自由奔放なコント。コント「ブランド」では、おなじみのやりとりもあり、つい2人が吹き出してしまう一幕も！？
芸人たちにとっても新たな挑戦であるNFT動画について、ネタ収録直後の2組に直撃しました！
【チョコレートプラネット】
「2度と再現できない見せ方になった」
――収録を振り返って、どうでしたか？
長田 いままでやったことのあるネタばかりなんですけど、中身がまったく違うものになったので、世に出回っているコントとは別物になったと思います。
松尾 今回限りの完全オリジナルですし、2度と同じことはできないので、特別な感じがありましたね。
――NFTについてどう思いますか？
長田 すごいシステムですよね。
松尾 僕は意味がまったくわからないままやっています。マネージャーが長田さんと話していたんですけど、知らぬ間にゴーサインが出ていました（笑）。
――自分たちのネタがNFT化される感想は？
長田 限定された人にちゃんと見てもらえるというのは、いままでとは違うネタの見せ方で面白いなって思います。
松尾 僕はいままでNBA（米国のプロバスケットボールリーグ）とかNFL（米国のプロアメリカンフットボールリーグ）しか見てこなかったので、ここから先はNFTも見ていけたらなって思います。
――今回、どうやってネタを決めたんですか？
長田 僕らのなかでも、コロコロ中身が変わる遊びのネタを集めました。2度と再現できないネタの見せ方になっていますし、「ブランド」に関しては、（収録中に）何を言ったのかもう忘れました。「あれと同じことやって」って言われても無理ですね（笑）。もう1回、NFTで見ないと再現できません。
松尾 僕ららしいネタをご用意したので、そこを楽しんでもらえたらと思います。貴重な感じになっているんじゃないですかね。
――改めて見どころを教えてください。
長田 “僕ららしいネタ”を見ていただけたらなって思います。
松尾 バカバカしくやらせてもらったので、そこを楽しんでほしいですね！
【マヂカルラブリー】
「レア感があるネタだと思う」
――収録はどうでしたか？
村上 一瞬で終わりましたね。
野田 効率のいい稼ぎ方だなって思いました。
――NFTについてどう思いますか？
村上 あんまりちゃんとはわかっていないんですけど、要は（不正から）守ってくれるってことですよね？ ついに吉本が“芸人を守る”という発想に行き着いたと思うと、すごく嬉しいです。これが当たり前になって、違法アップロードされているネタがどんどん減ってくれたらいいのになって思います。
野田 未来のお買い物ですよね。逆にネット上でぜんぶ残るので、いろいろ気をつけないといけないですし、そもそも吉本がちゃんと管理できるのか心配です。流出が怖くて仕方ないです。
――自分たちのネタがNFT化されることについて、どう思いますか？
野田 嬉しいですね。めったにやらないネタではあるので、レア感があるなって思います。
村上 今回のネタは、これからも劇場でやることはないと思います。
――今回、芸人3組1パックでのリリースとなります。
村上 ほかのみなさんがどんな感じでやっているのかわからないですけど、しっかりめな芸人のあとで僕らを見ていただけると、ハシ休め的になるかなって思いますね。
野田 ガチガチの起承転結があるコントのあとに、僕らのネタを見てほしいですね。
村上 （パックは）めちゃくちゃ人気のところに入れてほしいよね（笑）。
野田 そこに入って、僕らも“人気ある感”を出したいです。
よしもとNFTコンテンツは4月13日（水）～LINE NFTより購入が可能です。
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