日本最大の高校生華道コンクール『Ikenobo花の甲子園2022』のアンバサダーを務めるNMB48・塩月希依音が、6月21日(火)に京都市にあるいけばな発祥の地・六角堂で初めてのいけばなに挑戦しました。フレッシュな体験の様子を披露すると、作品の出来栄えに「100点満点」と笑顔を見せました。
昨年からの継続となる人気コンビ・ミキ(昴生、亜生)とともに、今年から塩月もアンバサダーを務める『Ikenobo 花の甲子園』は、国内最古で最大規模の華道家元・池坊が開催する日本唯一の高校生の華道大会です。2009年にスタートして今年で14回目。池坊華道を学んでいる高校生が3人1組でチームを作り、作品制作とその思いを語るプレゼンテーションで日本一を競います。
名前入りの花バサミに「すごい!」
会場に姿を見せた塩月は、アンバサダー就任について「皆さんを応援できたら」とまずは意気込みを語ります。そして、いけばなの経験はないものの、フラワーアレンジメントをやっていたことがあると明かしました。
この日の講師は、華道家・写真家としても活躍する池坊専宗氏。「今回は塩月さんも楽しめて、花の甲子園参加者も勇気づけられるようなひとときにしたい」と話し、使用する花材について説明を始めます。
大好きなカスミソウがあるということでテンションが上がる塩月。そこに、専宗氏から名前入りの花バサミが手渡され、塩月は「すごい! 大切にします」とさらに大きな笑顔に。専宗氏も「これから先、どんどん使っていただければ」と微笑み、「重みで切るので、軽い力で切ってもらえれば」とハサミの使い方についてアドバイスしました。
初めてのいけばな体験がスタート!
いよいよ、いけばなが始まります。塩月が花の選び方について質問すると、専宗氏は横にある見本を示しつつ、いけばなでは植物1本1本の間に風が通るような「間(ま)」をつくることが大事とポイントを説明。さらに「葉っぱをたくさん使ってみることも大切」と話すと、塩月は真剣にうなずきつつ、「花より団子ではなく、花より葉っぱ」とチャーミングにジョークを飛ばしていました。
アドバイスを受け、塩月が最初に選んだのはアジサイ。花器の中央に置こうとしますが、なかなかうまく挿すことができません。「もう少し短くしてみましょう」「葉っぱが重たいと感じたら1枚取ってもいいですよ」など、専宗氏に教わりながら進めていきます。
その後も、細い枝の挿し方を教えてもらって「なるほど」と納得の表情を見せたり、「いいじゃないですか」と声をかけてもらってニッコリと微笑んだりと、塩月はリラックスした雰囲気のなか初めてのいけばなを満喫。驚くほどスピーディに作品を完成させました。
自己採点は100点満点!
完成した作品について、塩月は「今回は大好きなカスミソウをメインにしようかなと思ったけど、あえてさりげなくして、アジサイを目立たせました」とコメント。専宗氏は「もっとカスミソウを使った華やかな感じになるかなと思ったけど、テッセンのツルの感じを活かしたり、いい花が入ったと思います。素質(があって)、ぐんぐん伸びていくのを感じた」と太鼓判を押しました。
楽しかったとことはと聞かれると、「全体的に正解がないから、自分の好きなようにできて、イメージしたものを作っていくことができるところ」と塩月。逆に苦労した点については、「あえて空間を残すところ。さみしくなりすぎないよう、息苦しくならないように気をつけました」と答えました。そして、いけばなについて「もっとルールや、こうしなさいというのがあるのかと思っていました。自分の思うままにできたので楽しかったです」と笑顔を見せました。
専宗氏はテキパキと作業を進めていった塩月について、「決断力がありそうで、買い物も早そう」とコメント。それに対して塩月は、「ふだんは決断力がないけれど、自分のなかでこうしたいと決まればサクサク進められる」と話し、「今回は、こうしたいというのがパッと浮かんだ」と明かしました。
作品の自己採点は「100点」とのことで、タイトルを付けるとしたらと聞かれると、迷いながら『強さとやさしさ』とネーミング。それを聞いた専宗氏は、「初めてで、強さと優しさを表現できる人はなかなかいない」と評価しました。
今回の作品は、6月24日(金)まで京都・池坊会館の隣の「WEST18」1Fで限定公開されます。
『Ikenobo 花の甲子園』は、池坊いけばなを学ぶ高校生ならだれでも参加OK。3人が1チームとなり、リモートで行われる地区大会を経て、11月13日(日)に行われる全国大会で日本一を目指します。リモート地区大会は「HOME」、全国大会は「Flower of Life」をテーマに作品制作を行います。エントリーの受付は、7月29日(金)まで。
詳細は公式サイトから。