西川きよしの全国ツアーが開幕! 和牛、ミキ、そして爆笑問題がきよしをイジり倒す!?

お笑い芸人の西川きよしが全国8カ所をまわる『吉本興業110周年感謝祭　西川きよしのコツコツ全国ツアー』の初日となる東京公演が、6月25日（土）に有楽町よみうりホールで開催されました。ツアーは、人気芸人たちのネタやトークはもちろん、地域のアマチュア芸コーナーなど盛りだくさんの内容。東京の1回目公演には、一緒に各地をまわる大平サブローのほか、吉本の後輩のテンダラー、ジャルジャル、和牛、ミキ、そして爆笑問題という豪華な顔ぶれが登場しました。

豪華なメンバーが次々登場！

まずは大きな拍手に迎えられて、ステージにツアーの主役、きよしが登場。盟友・坂田利夫やジミー大西らとのエピソードを漫談仕立てで振り返り、会場を盛り上げます。

続いて、後輩の人気芸人たちが続々とネタを披露。和牛（水田信二、川西賢志郎）は、きよしのパワーに圧倒されたようで「きよし師匠、75歳ですよ。75で全国を回ろうと思います？　今日は今日で、まだもう1ステージするらしいですよ。そのバイタリティーは、どこからくるの？」と川西。

ミキ（昴生、亜生）も、亜生がきよしを“ナメすぎている”ことに触れつつ、亜生の失礼エピソードで笑いを起こしました。

そのほか、ジャルジャル（後藤淳平、福徳秀介）、テンダラー（白川悟実、浜本広晃）、そして事務所の垣根を越えて爆笑問題（太田光、田中裕二）が登場。豪華な面々に、会場はいやでも盛り上がります。

コーナーも充実しています。きよし、大平サブロー、キャベツ確認中（しまぞうZ、キャプテン★ザコ）によるアマチュア芸のコーナー「集まれ！街の人気者！」では、“大人の女性”ダンスグループと、イケメンのパントマイムマジックパフォーマーが登場。4人は、その完成度の高さに舌を巻いていました。

また、爆笑問題を迎えたコーナー「西川きよしの迷惑事件簿！」では、きよしにまつわる珍エピソードが続出！　太田は「信頼してくれている証だと思うんですけど……」と前置きしながら、共演したテレビ番組の生放送中にいきなり「太田くん、ここで1ボケを！」とムチャぶりされたことを振り返ります。

会場が爆笑に包まれるなか、田中が「もう地獄！」と同調すれば、サブローも「僕らからすれば、ムチャぶりテロですよ！」と嘆いてました。

「きよし師匠の“相方”なんておこがましい」

1回目公演の終了後に開かれた囲み取材では、まずはきよしが、自身の芸人人生を振り返りながらこう語ります。

「（公演ができて）本当に嬉しいです。今後、自己管理をしっかりしてみなさんに喜んでいただける公演にしたいです。いま、世の中が不安な時期です。大いに笑っていただけるように、これからもしっかり、小さなことからコツコツと頑張ります」

きよしと一緒にツアーをまわるサブローは「横山やすし・西川きよし」の大ファンだっただけに、「きよし師匠の“相方”なんておこがましい」と恐縮しながら、隣に立てることに喜びを感じていると言います。

「幸せなことをしているなと思います。舞台に立つことも減ってきたなかで、今日は多くのお客さんの前で、生の笑い声を浴びて、久しぶりに、僕のなかの白血球なのか赤血球なのかが暴れています」

この日の会場のよみうりホールは、サブローが「太平サブロー・シロー」時代にテレビ収録で訪れていた場所。感慨深げに「漫才を辞めてから、芸人の空気・世界観に触れることもなかった。これから全国をまわりますが、腕を磨いて頑張らないといけないなと思います。“電池入れ替え”そんな気分です」と語りました。

「学校ができてほんまによかった」

今回のツアーでは、宮城公演に博多華丸・大吉、タカアンドトシ、福岡公演にケンドーコバヤシ、中川家、大阪公演に千鳥など、各公演に人気芸人が出演します。

そんな頼もしい後輩たちについて、「みんな、それぞれの色がありますよね。たとえば、和牛のおふたりはいい漫才をしますよね。今回、“どこでハメを外すんやろう”と思って袖で見ていたら、上手にまとめていましたし、ミキは誰にも負けない兄弟漫才で……」と絶賛するきよし。

「僕らのときは内弟子でしたけど、いまは学校（NSC＝吉本総合芸能学院）ができてほんまによかったなと思います。（1期生の）ダウンタウンのおふたりからずっと続いていますからね。安心です」

一方、きよしの跡を継ぐような芸人は出てくるのか――という問いに、サブローは「こういう方は出てこないでしょうね」と言い切ります。きよしが慰問や施設訪問などのボランティアにも積極的に参加していることを紹介しながら、「1、2回ならともかく、ずーっとですからね。お世辞ではなく、そういうことを含めると、なかなか師匠の跡を継ぐような方は出ないんじゃないかと思います」と称えました。

最後にきよしが改めて、こう力を込めました。

「この時代と向き合いながら、みんなと一緒に生きていく。われわれは、笑いを仕事にしていますので、（ツアーでは）これからもサブローさんに力を貸してもらいながら頑張りたいと思います」