間寛平GMプロデュース「新喜劇出前ツアー2022~寛平ちゃんがグングカッカ、グングカッカポッポ~ あなたのお側に~」が7月30日(土)、名古屋の名門劇場・御園座を皮切りに全国に向けてスタートしました。
「味のこい~やつ、届けます。」をキャッチコピーに、座長経験者の内場勝則、小籔千豊をはじめ、やなぎ浩二、若井みどり、浅香あき恵といったベテラン勢と、寛平が期待を寄せる若手がアドリブ満載のステージを繰り広げました。
座員も観客も引き込む“寛平ワールド”
今回の舞台は街のうどん屋「ハザマうどん」。大大将である寛平を筆頭に、息子で大将の内場や従業員の小籔、お客のやなぎ&若井、借金取りのアキ&森田展義が、恋や借金問題、店の立ち退きといったさまざまな騒動を巻き起こします。
おなじみの寛平じいさんがよろよろしながら激しく杖を振り回すお約束で登場すると、会場は拍手喝采。次はどんなボケが飛び出すかと、座員も観客もドキドキ、ワクワクしながら寛平ワールドに引き込まれていきました。
ポンポン飛び出すご当地ネタ
アキとの絡みで寛平はボケまくり。「アキっちゅうもんや!」と名乗ると、「注文屋?」ととぼけ、内場と小籔を巻き込んでアドリブを延々と展開。アキが思わず「おまえたちはアドリブ大好きっ子か!?」と連呼するほどの“しつこさ”です。
めくり上げた着物のすそをすべてパッチの中にたくし込んだ寛平が「名鉄電車を勝手に動かして怒られた男」「名古屋城のお堀の鯉に、エサをやろうとしながら集めてやらんオッサン」と、当地ならではのセリフを放つと、会場は一気に盛り上がりました。
一方、動かぬ座員たちには「おい! 何ぼーっと立ってんねん! それやから吉本の芸人はあかんねや。自分のセリフ終わったら、もうぼーっと立ってる。そやからドラマとか映画呼んでくれへんねん! ちゃんと動け!」と喝を入れる場面も。
好きな色を聞かれたアキの答えは?
終演後には「吉本新喜劇、座員に聞いてみよう!」のコーナーが設けられました。「アキさんは格好よくて黄色が似合いますが、好きな色は何ですか?」と小学生が質問すると、半ばお約束の色ネタに観客は大爆笑。「オレンジ色も似合うと思います」と畳みかけられると、アキはすかさず「明日オレンジ色のスーツ買いに行く! ウソです」と即答します。
普段のアキがどんな服装なのかに話が及ぶと、仲良しの千葉公平は「白いキャップに白のTシャツ、白のパンツが多い。アキさんはずーっと白いんです」と意外なプライベートを暴露。それほどアキは「白」が大好きなようです。
将来お笑い芸人になりたいという別の小学生からは寛平に「クラスの中で友だちを笑わせるギャグを一つ教えてください」とのお願いが。「ムカデが入った!」と渾身のギャグを伝授したものの「友だち減りますよ」とみんなにツッコまれてしまいます。
「子どもって、こういうの喜ぶやん。これ絶対ウケるよね?」と自信たっぷりの寛平に「スベッたときには、ちゃうねん、ちゃうねん、オレ考えたんちゃうねん、間寛平やねん」と逃げるよう小籔が舞台のアドリブさながらの絶妙なアドバイス。さらにアキが「ホントにムカデは入れないでくださいね」と注意喚起して会場を大いに沸かせました。
「いまの吉本新喜劇」を全国に届けたい
次回公演は8月10日(水)、福岡・博多座。吉本新喜劇と漫才&コントの2部構成で、新喜劇には寛平のほか、すっちー、内場勝則、水谷千重子らが出演。漫才&コントには友近、おいでやすこが、インディアンス、男性ブランコ、オズワルド(1回目)、ZAZY(2回目)が登場します。
元吉本新喜劇座長で盟友・木村進さんの故郷でもある福岡は、寛平にとって特別な場所。深い思いと感謝の気持ちを胸に、寛平ならではの笑いをちりばめ、大暴れすることでしょう。ぜひご期待ください。