「SDGsのGはギャルのGー！」エルフら人気芸人の豊島区「出張SDGs劇場」が今年も開幕

SDGｓに取り組む東京都豊島区と吉本興業がタッグを組んだ「楽しくアクション！『出張よしもとSDGｓ劇場in区民ひろば』」が今年も11月末からスタートします。それに先駆けた11月2日（水）には、オープニングを飾るスペシャルイベントがとしま区民センターで行われ、ハイキングウォーキング（鈴木Ｑ太郎、松田洋昌）、エルフ（荒川、はる）、佐久間一行、バンビーノ（藤田ユウキ、石山タオル）ら担当芸人がステージに全員集合しました。

豊島区は今年、区政90周年を迎え、100周年に向けて“としま新時代”のスタートを切りました。SDGsに力を入れる同区は、2020年に都内で初めて、内閣府から「SDGs未来都市」と「自治体SDGs未来都市」にダブル選定されました。

「出張よしもとSDGs劇場」は、芸人がネタやゲームを通じてSDGsにまつわる情報を楽しくわかりやすく伝えるイベントで昨年から始まりました。今年は11月27日（日）から週末に区内各地の区民ひろばで開かれます。

漫才やコントでわかりやすくSDGsを学ぶ！

この日の会場となったのは、としま区民センター。司会を務めるタケトとイシバシハザマ・ハザマ陽平が舞台に登場してイベントの趣旨を説明した後は、さっそくバンビーノがコントを披露します。ボイストレーニングを題材にしたコントにSDGsのワードを織り込み、藤田のコミカルな表情や仕草に客席からは笑いが起きます。石山は、客席で元気に泣いている赤ちゃんに、「気にしなくていいですよ～。“平和と公正をすべての人に”ですからね」と、SDGsの目標の１つをうまく入れ込みながら声を掛けていました。

エルフは、登場するなり荒川が「SDGsのGはギャルのGー！」と叫ぶと、はるは「違いますよ。Sustainable Development GOALSのGですから」と冷静にツッコミ。２人は、タバコのポイ捨てを注意するという題材の漫才で、地球環境を守ることの大切さをアピールしました。

佐久間一行は、モニターを使った「それってこういうことですよ」というネタ。魚が住む川にゴミをポイ捨てするということは、人間でいえば自分の家に勝手にゴミを投げ入れられているのと同じ——という風に、“自分に置き換えて考えてみたら……？”をコミカルにイラストで見せていきます。わかりやすいイラストに、客席の老若男女も大いに笑いつつ納得していました。

ハイキングウォーキングは、体を使った定番の「スーパーイリュージョンショー」で会場を盛り上げます。「マシュマロキャッチ」は松田が投げるマシュマロをQ太郎が口でキャッチ。松田が「アシカショーだと思って見てくださいね〜」と語りますが、きっちり成功させて場内は拍手喝采となりました。さらに、松田が玉乗りしながらけん玉の技を次々と決める芸に挑み、2回に分けながらもなんとか成功！

そして、お馴染みの「コーラを飲んでからゲップをガマンしたまま山手線の駅をすべて言う」というネタ。今回は駅名の代わりにSDGsの目標17項目で挑戦しますが、3つ目あたりで早々に失敗しました。

SDGsの取り組みを競う「参加型ゲーム」

ネタ披露のあとは、客席参加型のゲームコーナーへ。「SDGsやってる都民を探せ」と題して、客席を３エリアに分けて、どのエリアの観客がもっともSDGsの取り組みに参加しているかを競います。バンビーノチーム、佐久間＆エルフチーム、ハイキングウォーキングチームに分かれて、いざスタート。

SDGｓの目標3「すべての人に健康と福祉を」にからめて「としまる体操（※豊島区の介護予防体操）をやってるよ！という人」、目標7「エネルギーをみんなに　そしてクリーンに」に関係する「IKEBUSに乗ったことある人」など、SDGsと豊島区にちなんだ質問が出され、観客たちが手を挙げていきます。

日ごろから環境への配慮をしている参加者が多く、ゲームは接戦に。最後は目標11「住み続けられるまちづくりを」にちなんだ「豊島区の地域活動に参加している人」という質問。しかしここで、司会タケトが「今日、このイベントに参加しているということは全員が当てはまるので……全チーム優勝！」とジャッジし、一同は思わずズッコケていました。

イベントの最後は佐久間が作った、1日のいちばん良かったことを歌う元気ソング「きょーいち」をみんなで歌唱します。「無事に朝起きれた」「センター分けが1発で決まった」「としまる体操を知れた」など、出演者たちがそれぞれ“今日イチ”だったことを歌い、客席も「きょーいち！」と合いの手を入れて大盛り上がり。楽しくSDGsを学べるイベントになりました。