ピン芸人のkento fukayaが丸1日劇場をジャックした前代未聞のイベント「kento fukaya FES.」が、11月23日(水・祝)に大阪・よしもと漫才劇場で開催されました。11:30~21:30まで続いた全6公演+単独ライブは人気企画が盛りだくさん! 今回は、マンゲキメンバーの人気芸人たちが総出演したこのイベントの模様をレポートします。
1曲だけでワンマンライブ?
まずはkentoプロデュースの芸人アイドルユニット「ZiDol」を生み出したドキュメンタリー企画「the idol」からスタート。デビュー時に3,519枚のチケットを売り上げた「誰でも会える、おカネにならないアイドル」が「ZiDol」です。メンバーのスーズ・高見、マユリカ・中谷、ニッポンの社長・ケツ、紅しょうが・稲田美紀、男性ブランコ・浦井のりひろの5人がステージに登場すると、デビュー曲「似非デレラ」を熱唱。しかし、歌い終わった中谷がまさかの告白で土下座すると、kentoから謹慎のニオイがするとイジられます。
ここから熱烈なファンとして、祇園・木﨑太郎、シカゴ実業・山本プロ野球、さや香・石井、カベポスター・永見大吾、ヒューマン中村、エルフ・荒川が登場し、メンバーとともにさまざまなコーナーに挑戦します。
ファンが推しメンの名前を発表する「私の推しはこの人です!」では、荒川が「ケツ」と書いておきながら、本当の推しを発表して会場を沸かせたほか、複数指名のあった人気メンバーがいたかと思うと、誰にも推されなかった意外なメンバーも。さらに、シークレットゲストが登場すると会場は大いに盛り上がります。
推しの見たい顔のシチュエーションを発表しあう「どんな時でも推しの顔が見たい!」では、「まだ食べてるのにお皿を下げられたとき」で稲田が絶妙な表情を見せると、「打ち合わせのとき、ずっと平井と言われてもんもんとしている」の浦井の顔には「文豪!」「歴史資料集の写真!」と歓声が上がりました。
ステージでは重大発表も。来年2月27日(月)に大阪・心斎橋のBIGCATで初ワンマンライブの開催が明かされると、kentoは「史上初の1曲で行きます!」と宣言。続く新曲完成の発表には、メンバーからも「知らんぞ!」と声が。そして、さらに発表が続いて……。
「骨折-1」は“両肩脱臼写真”が2代目王者に!?
「骨折-1グランプリ2022~早く病院に行って~」は、kentoと看護師でもある天才ピアニスト・ますみが、ゲスト出演の芸人の“骨折”写真を見ながら、それが「骨折しているか、いないか」をツッコんでいく人気企画です。まず前回王者の紅しょうが・稲田によるトロフィーの返還が行われると、決勝進出者がステージへ。
ロングコートダディ、ダブルヒガシ・東良介、マユリカ・阪本、祇園・櫻井健一朗、紅しょうが・熊元プロレス、吉田たち・ゆうへい、男性ブランコ・平井まさあき、滝音・秋定遼太郎、アインシュタイン・河井ゆずるといったメンバーが登場します。さらに別会場へ中継をつなぐと、敗者復活枠としてツートライブ・たかのりが選出。「よかったー!」と祝福するMC2人の熱量とはまったく違う、たかのりのとまどいの様子に会場は爆笑です。
兎は旅先、東は舞台上、平井は楽屋など、それぞれの骨折疑惑写真が映し出されるたびに会場は大盛り上がり。「ひじから先の骨がない」「矯正器具が必要」「粉砕骨折です」など的確な指摘を連発するますみが、河井の写真に「両肩脱臼しきってます!」と驚きの表情を見せると、河井本人も「オレ、こんな瞬間あんの!?」とビックリしていました。
封印していたR-1ネタを披露!?
イベントのトリを飾ったのは、kento fukaya本人の単独ライブ「kdr.」。新ネタ5本に加え、封印していたR-1グランプリの決勝ネタなどを披露します。
歴史上の偉人や漫画キャラクターなどの検索ネタ、あるあるやゲーム画面を使ったもの、歌ネタ、イラストを使った漫談などさまざまなパターンで笑わせていくkento。VTRでは、ダブルヒガシ・大東翔生との「カメラロールに入っている冴えない思い出たち」や、kentoが自分をバカにしていると感じる芸人2人を登場させてドッキリを仕掛けるなど、盛りだくさんの内容でした。
あの「非TikToker」や「まきのちゃん」も
「kento fukaya FES.」では、ほかにも企画が目白押し。「非TikToker VS ???」には、ロングコートダディ・兎、ニッポンの社長・辻、ビスケットブラザーズ・きん、ダブルヒガシ・大東、男性ブランコ・平井、エルフ・荒川が登場しました。
「非TikToker」は、スーズ・高見がTikTokのアカウントを持っていながら「フォロー0・フォロワー0」状態だったことから生まれた言葉で、そこから派生して、言葉や現象のアタマに「非」をつけて、逆の意味の“新たな言葉”を生み出していく人気ライブ企画です。今回は。荒川が「ホンマに無理かもしれません、これちょっとやばい」といきなりギブアップ宣言するなど、イベントは大荒れ。高見と対戦相手の絡みは大爆笑の連続でした。
「同期のやめていった仲間たち」のステージには、いまをときめく人気芸人たちが集結。すでに辞めた誰も知らない芸人のエピソードを語り尽くす企画ですが、予想通りのレア過ぎるトークに、ステージ上は爆笑。内輪もめや天然ボケ、当時のネタなど、ぶっ飛んだエピソードの連続には会場も大盛り上がりでした。
「kento fukaya 寄席」は、今回の1番人気だった企画。kentoがラブリーだと思っているという芸人がネタを披露するもので、マユリカ、ビスケットブラザーズ、滝音、男性ブランコ、令和喜多みな実、ニッポンの社長、吉田たち、Dr.ハインリッヒ、ロングコートダディ、アインシュタインらがステージに登場しました。
「まきのちゃんの…?」には、ツートライブ・周平魂、ロングコートダディ、ニッポンの社長・辻、ビスケットブラザーズ・きん、マユリカ・阪本、カベポスター・永見、ダブルヒガシ・大東が参戦。NSC(吉本総合芸能学院)東京22期(2016年)の後輩おじさんピン芸人「まきのちゃん」についてのクイズに答える、という人気企画ですが、初参戦の周平魂、大東、永見の3人は不思議顔です。そこからまきのちゃんのレア過ぎるプロフィールや交友関係などについて次々と出題されると、驚きの結末を迎えることに。ステージ上の全員がひっくり返るラストは、会場も巻き込んで大盛り上がりでした。
最後にkentoが「これからもキモい企画どんどんやりたい」とアピールすると、「まだ言っちゃいけないかもしれないけど」と断りつつ、1月にもうひとつ「kento fukaya presetsやります!」と宣言してイベントは終了。チャット欄には「最高過ぎました!」「あっというま!」「元気もろたで」「全部おもしろかったです」など絶賛コメントがあふれました。
「kento fukaya FES.」は11月30日(水)23:00までオンラインで見逃し視聴できます(チケット販売は同日正午まで)。
FANYオンラインチケット(配信)はこちらから。