今年の「上方漫才協会大賞」は天才ピアニスト! “喜び爆発”のますみ「今日は私がいちばん輝いてました!」

1年間を通して活躍した若手芸人に贈られる『第八回 上方漫才協会大賞』の発表イベントが、1月9日(月・祝)になんばグランド花月で開催されました。新人賞、話題賞、文芸部門賞などに加え、「オシャレ&ダサい芸人ランキング」の結果発表も行われるなか、見事に大賞の栄冠に輝いたのは天才ピアニスト(竹内知咲、ますみ)の2人! 名前を呼ばれた瞬間、竹内とますみは揃って膝をつき、喜びを爆発させました。

出典: FANY マガジン
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東西の注目コンビ6組が新人賞を争う!

この日の進行を担当したのは、『第一回 上方漫才協会大賞』で大賞受賞のアインシュタイン(稲田直樹、河井ゆずる)。また、ノミネート芸人が座っている2階席からの中継レポーターは、同じく『第三回 上方漫才協会大賞』で大賞を受賞したトット(多田智佑、桑原雅人)が務めます。冒頭、上方漫才協会の中田カウス会長は「若手たちがどんどん育ってきて、いろんなところで活躍している。今年1年の成長ぶりを見ていただきたい」と挨拶しました。

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まずは、メディアを賑わして漫才の発展に貢献した芸人に贈られる「話題賞」が発表されました。受賞したのは、ビスケットブラザーズ(きん、原田泰雅)とさや香(新山、石井)の2組です。ビスケットブラザーズは『キングオブコント2022』で王者に、さや香は『M-1グランプリ2022』で準優勝するなど、めざましい活躍が評価されました。

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今回、新設された「劇場賞」は、新型コロナ禍の劇場を支え続けた芸人に贈られます。受賞したもりやすバンバンビガロは、トロフィーを受け取る際にパントマイムで笑わせつつ、「賞に恥じないように、またがんばっていきたい」と意欲を燃やしました。

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芸歴8年目以下の芸人を対象とする「新人賞」には、東西の劇場で行われたネタバトルの成績をもとに6組がノミネートされました。令和ロマン(高比良くるま、松井ケムリ)、たくろう(赤木裕、きむらバンド)、ナイチンゲールダンス(中野なかるてぃん、ヤス)、フースーヤ(田中ショータイム、谷口理)、ヨネダ2000(誠、愛)、爛々(萌々、大国麗)が順番にネタを披露して、審査の結果、受賞者が決定します。各コンビが渾身のネタをぶつけ、客席を笑いの渦に巻き込みました。

審査の結果、ヨネダ2000が見事に勝利! 誠が「新人賞を獲れてマンモスうれピー!」と叫ぶなど、終始ボケまくりで喜びを表現しました。

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上沼恵美子のモノマネで「あーもう幸せ!」

各賞の発表は続きます。ネタの表現力や構成が評価される「文芸部門賞」は、狛犬(坂口トラック、櫛野)、うただ(一石達也、宮本)、チェリー大作戦(鎌田キテレツ、宗安)、コットン(西村真二、きょん)、ツートライブ(たかのり、周平魂)の5組が受賞し、それぞれネタを披露しました。

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恒例となった「オシャレ&ダサい芸人ランキング」の結果発表も大盛り上がり。ファンのアンケート投票を集計した結果、見事、「オシャレ芸人」1位になったのは、昨年に続いてセンリーズ・きたしろでした。一方の「ダサい芸人」1位はセンリーズ・テコンドー近藤! なんと、コンビ揃ってトップに輝きました。「ダサい」という評価に納得できない近藤は、相方のきたしろについて「(前回、1位になってから)調子こき上げ倒してるんですよ!」と最後まで不満タラタラでした。

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そして、いよいよ大賞の発表です。全46組から最終ノミネートに残ったのは、オズワルド(畠中悠、伊藤俊介)、男性ブランコ(浦井のりひろ、平井まさあき)、天才ピアニスト(竹内知咲、ますみ)、ニッポンの社長(辻、ケツ)、ビスケットブラザーズ(きん、原田泰雅)、マユリカ(阪本、中谷)、ゆにばーす(はら、川瀬名人)、そしてロングコートダディ(堂前透、兎)です。

緊張のドラムロールに続いてカウス会長が天才ピアニストの名前を読み上げると、竹内とますみは驚きのあまり膝をつき、「えー……!」と絶句します。

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カウス会長は「ネタの作り方が新しいし、数もすごい。この1年の活躍の結果です」と絶賛。竹内は「大賞をいただくには結果も実力も足りてないと思いますが、いまからの我々に向けて“がんばれ”と言っていただいたと思い精進したい」と喜びをかみしめます。一方のますみは、得意の上沼恵美子のモノマネで「あー、もう幸せ!」と絶叫しました。

また、特別賞には男性ブランコが選ばれました。浦井は「うれしいです。よりいっそうがんばってきたい」と挨拶。平井は「言葉にするのであれば、おいしいみかんをジュースにして飲んだかのようなうれしさでございます」と独特な言い回しで喜びを表現しました。

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カウス会長「いままでにないものを見せてくれた」

終演後の囲み取材には、カウス会長、大賞の天才ピアニスト、新人賞のヨネダ2000が出席しました。

改めて大賞受賞の感想を聞かれた天才ピアニスト・竹内は、こう語ります。

「結果を出されてる方々もおられるなかで、恐れ多い気持ちもあるんですけど、期待を込めて、いまこのタイミングで賞をくださったんだろうなと思うので、“大賞をあげてよかった”と思っていただけるように(したい)」

ますみは「今日は私がいちばん輝いてました!」と笑顔を見せながら、「いただいたからにはもっともっと、先輩たちを追い抜け追い越せ引っこ抜けみたいな感じでがんばりたいと思います」と意気込みました。

天才ピアニストの今年の目標はズバリ、賞レースでさらなる結果を残すこと。ますみが「関西の賞レースはもちろんですし、全国的な賞レースも全部いただく。M-1に関しては敗者復活戦に必ず行く」と力強く宣言すると、竹内はがすかさず、「いやいや、決勝でええやん!」とツッコミを入れました。

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一方、新人賞のヨネダ2000・愛は喜びをこう語ります。

「賞をいただくことが、いままであんまりなかったので、初めて新人賞をいただけて、素直にうれしかった。去年もノミネートしていただいたんですけど、獲れなかったので、ここで獲りたいなと思っていた」

誠も「今年が始まって、いちばん最初の賞が付くものを獲ることができて本当にうれしい。新人賞という名に恥じないよう、これからもやっていけたら」と話しました。ヨネダ2000の2人が目指すのは「全人類を笑わせる」という壮大な“夢”ですが、誠が「それを今年中に終わらせたいと思います」と真顔で言い切り、カウス会長を驚かせました。

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女性コンビの活躍について「新しい時代を迎えた感じ」というカウス会長は、「運を掴むというのは大変なこと。掴んだものは絶対に離さないよう、ここから畳み込んでいくように」と発破をかけます。同時に、「育ち盛り、伸び盛りの子を見ていると本当にワクワクする。両コンビとも、ネタをどんどん作って、いつもネタで輝いている。どっちのネタも、いままでにないものを見せてくれたということが、今日の結果につながったと思います」と努力を讃えました。

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