2023年の1発目となる吉本新喜劇・間寛平ゼネラルマネージャー(GM)の月例会見が、1月25日(水)に吉本興業大阪本社で開かれました。今回は、新喜劇にネタにと活躍の場を広げ、寛平GMがお墨付きを与えた注目の若手座員が大集合! 終始、にぎやかな会見となりました。
出会い求める谷川友梨の切ないエピソード…
この日のMCを務めた烏川耕一が最初に呼び込んだのは玉置洋行と谷川友梨。吉本新喜劇セカンドシアター(YES THEATER)で定期的に開催されている『寛平GM杯ネタバトル』で、好成績を残した2人です。2月12日(日)には、この2人が“Wリーダー”を務める『玉置ひろゆき・谷川ゆりの催しごと~恐縮ですが、新喜劇させていただきます。~』と題した新喜劇が上演されますが、チケットはすでに完売。会見の場でも昭和の男女漫才を彷彿とさせる息の合ったやりとりを繰り広げました。
寛平GMは「セカンドシアターでやっているうちに、こんなふうにしゃべれるようになってんね」と成長ぶりに目を細めます。谷川は『催しごと』について、「私たちがリーダーとして、たくさんの先輩・後輩の方に出ていただいて盛り上げていきたい」とアピールしました。
この5月で40歳を迎える谷川に関して、MCの烏川が「結婚したくてマッチングアプリを頑張ってる」と暴露。すると谷川は、アプリで知り会った男性と待ち合わせたものの、すっぽかされて連絡がつかなくなったという切ないエピソードを披露しました。
続けて登場したのは新名徹郎。12月の『ネタバトル』で住吉大和とコンビを組んで優勝したほか、神戸国際会館で行われた新喜劇の新春特別公演でもツッコミ役として活躍しました。3月21日(火・祝)になんばグランド花月(NGK)で開催されるイベント『吉本新喜劇記念日』では、『ネタバトル』総合優勝を決める『グランドバトル』が行われるため、準備に余念がありません。新名が「ぜったい優勝したいと思ってます!」と力を込める姿を見た寛平GMは、「腕上がってきたよなあ」と感心しました。
烏川の『ひょっとコメディ』も復活!
続いて呼び込まれたのは、もりすけと多和田上人の2人。もりすけは3月から拠点を地元・愛媛県に移し、実家のある上浮穴(かみうけな)郡に暮らしながら「住みます芸人」としての活動をスタートさせます。そのため盟友・多和田とともに大阪でのラストイベントとなる『たわもりハウジング〜旅立ちの日』を、2月11日(土・祝)に吉本新喜劇セカンドシアターで開催。NSC(吉本総合芸能学院)大阪同期(29期)の金属バット(小林圭輔、友保隼平)、ヘンダーソン(子安裕樹、中村フー)ら漫才師も多数出演する予定です。新喜劇を上演した後、漫才師の視点から手直ししてもらい、再度上演するという実験的な内容になっています。
愛媛に移った後のもりすけは、BSよしもとの番組や地域のイベントに出演するほか、自身のSNSやYouTubeでも愛媛の魅力を発信するそうです。
もりすけの愛媛行きについて寛平GMは当初、「なんでやねん、これからやん」と引き留めたそう。しかし、「おふくろが1人で住んでて、おふくろのために帰らなアカンと言うから」と、最後はもりすけの決意を尊重しました。
一方、本公演の出番も増えている多和田について寛平GMは、「コブダイ(多和田がイジられる際のネタ)、すごいよ!」と絶賛し、「面白くなってきたなと感心している。まだ1回も一緒に芝居をやったことないからやってみたい。でも機会がなかなかないんです」とコメント。多和田はここぞとばかりに「そんなことないでしょう! GMが一声かければ!」と、共演をリクエストしました。
そしてMCの烏川もイベントを告知。コロナ禍前は年1、2回、開催していた烏川の主宰公演『ひょっとコメディ』が3月12日(日)に、吉本新喜劇セカンドシアターで復活します。若手育成に加え、烏川もふだんの新喜劇では演じないキャラクターに挑戦する人気イベントで、今回は多和田、清水啓之との顔合わせ。烏川は見どころについて、「若手は出番があっても1、2分だが、ここでは3人だけで1時間やるので、セリフ量が多いしネタも考えてもらう。若手に責任感を持たせるイベントにもなっている」と語りました。
「漫才に負けず頑張らなアカン」
3月21日(火・祝)の『吉本新喜劇記念日2023』に向けて、公式SNSでは「記念日企画」が始動。毎日、必ずある「○○記念日」にちなんで、新喜劇と関連づけたビジュアルをアップするそうです。寛平GMは、新喜劇記念日への並々ならぬ意欲をこう語ります。
「毎年、年末のM−1から漫才が盛り上がるが、新喜劇も負けずに頑張らなアカン。そこで『吉本新喜劇記念日2023』に、(1975〜1983年にABCテレビで放映された超人気コメディ)『あっちこっち丁稚』をもう1回やり、また、1年間やってきたネタバトルの優勝者を集めて『グランドバトル』もやります。とにかく、ここから盛り上げていく」
詳細は決まっていませんが、放送当時に山田スミ子が演じていた御寮さんから強烈なビンタをお見舞いされる旦那さん役が烏川であることは決まっているそうです。この場で初めて聞かされた烏川は「ウソでしょう!?」と絶叫しました。
最後に2023年の抱負を聞かれた寛平GMは、「中堅座員は頑張っているが、20代の座員はまだまだ出る機会も少ないので、なんとか育てたい。紅白(NHK紅白歌合戦)を目指そうかなと考えてます」と仰天プランを披露。20代の座員たちがイベント前にパフォーマンスするなどの案が出ているそうで、「まずは皆さんに知ってもらわなアカンから、ケツ叩いて頑張らせたい」と意気込みました。