第2の山田花子、藤井隆として挙げた名前は…!? 吉本新喜劇・辻本茂雄“芸歴35周年”で4年ぶりNGK座長公演

芸歴35周年迎えた吉本新喜劇の辻本茂雄が3月7日(火)〜13日(月)の7日間、なんばグランド花月(NGK)の本公演で4年ぶりに座長として記念公演を開催します。さらに、4月28日(金)〜5月8日(月)には恒例の“茂造芝居”シリーズ新作『天使の茂造』を京都・よしもと祇園花月で上演するなど、注目イベントが目白押し! 1月27日(金)に大阪市内で開かれた記者会見に出席した辻本は、新喜劇とともに歩んだ35年を振り返りつつ、公演の見どころや今後の目標を語りました。

出典: FANY マガジン
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出番の少ない若手にチャンスを!

会見の冒頭、4年ぶりに本公演で座長を務めることについて辻本は「すごくワクワクもしてますし、楽しみにしております」と笑顔を見せます。NGKでの新喜劇はほかの会場よりも多くの座員が出演できるため、「人数が増えたら、もっとおもしろい芝居ができる」と意気込みました。

辻本は1989年に吉本新喜劇入団、1999年からは内場勝則、吉田ヒロ、石田靖とともに座長に就任。子どもからお年寄りまで幅広い人気を誇るキャラクター“茂造”を生み出し、舞台を牽引してきました。2019年に座長を勇退した後も、新喜劇を代表するベテランスターとして、さまざまな舞台に立ち続けています。

4年ぶりの座長公演ではセットを新たに作り直し、仕掛けもたっぷり用意するとのこと。しかし、いちばん大切にしたいのは“テンポのよさ”だと熱弁を奮います。

「昨日、たった1人の同期、ティーアップ・前田(勝)くんとトイレで一緒になったとき、『辻本、茂造はテンポよくておもしろいな』と36年目にして初めて褒めてもらえた」

出典: FANY マガジン
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また、キャスティングにもこだわり、「誰も扱い切れないようなメンバーもちょっと出して、『こういうおもろいところを持ってるんや』というのを出していきたい」とのこと。間寛平が吉本新喜劇のゼネラルマネージャー(GM)に就任して以来、出番の少ない座員にチャンスを与える舞台が増えていますが、辻本も同じ姿勢で取り組みたいと語ります。

「そこを発掘しながら、おもしろく。僕自身も、売れてないときに寛平兄さんにチャンスをもらった。皆さんにまんべんなくチャンスを与えて頑張ってもらいたい。そして、ほかの座長にも使っていただけたら」

本公演はMBSの『よしもと新喜劇』(毎週土曜12:54~)でオンエアされることから、「むかしの山田花子、藤井隆のようにブレイクする人を出したい。役割をきちっと決めたらおもしろくなる」と言いながら、具体的に平山昌雄、辰己智之、清水啓之、五十嵐サキらの名前を挙げました。

出典: FANY マガジン
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一方の『天使の茂造』では打って変わって、シリアスな芝居を織り交ぜて「笑いと感動の両方を届ける」といいます。このほかにも、7月には名古屋・御園座での新喜劇公演、7月31日(月)〜8月6日(日)にはNGKでの『辻本新喜劇』も控えています。辻本は「御園座は70〜80分の少し長い新喜劇。『辻本新喜劇』は19時半開演でギリギリの2時間半、笑い笑いで走りっぱなしです」とそれぞれPR しました。

走り続けた35年は「短かった」

「35年の芸能生活で印象に残っていることは?」と質問されると、自身の歩みを振り返ります。アゴをイジられる、いわゆる“アゴネタ”で人気を博すも、「これでええんやろうか」と迷い、封印を決意。その影響で3、4カ月仕事がない状態が続くなか、寛平からチャンスをもらいました。

「そこで頑張ったら、辻本のツッコミはおもしろいと言ってもらえ、なんばグランド花月でも主役を張れるようになった」

恩人である寛平には「GMになられたんで、そのハートを僕も継いでいきたい」と改めて感謝します。

その後も茂造キャラの誕生や、上沼恵美子、やしきたかじんさんらに認められて8本のレギュラー番組を抱える売れっ子になるなど、さまざまな出来事が。「いろんな経験をさせてもらった。長いか短いかと聞かれたら、短かった。ずっと走り続けた」としみじみ語りました。

出典: FANY マガジン
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今後のビジョンについては、こう話します。

「来年の還暦で、また全国ツアーをまわれたら。前回のツアーでは、若手と(島田)珠代とアキと僕だけで、8カ月で7万5000人を動員したので、次はどれだけ入れられるか。年に3回と決めている自分のイベントもずっと続けていきたい。本公演でもっと茂造ができたら、オンエアされることでもっとアピールできるし、そこで最近の子どもたちやいろんな人たちに見てもらえれば、もっともっと盛り上げられる」

最後は「たくさん笑っていただいて『また見に来たいな』と思ってもらえる新喜劇を必ず実現したい。よろしければ4年ぶりの座長公演、見に来たらどうや!」とおなじみのギャグで締めくくりました。