ビスブラ&空気階段“共通の敵”はコットン!? コラボライブ告知のはずが「あいつら許せないですね」

『キングオブコント』の2021年王者・空気階段(鈴木もぐら、水川かたまり)と、2022年王者のビスケットブラザーズ(きん、原田泰雅)のツーマンライブ 『俗の細道』が、2月10日(金)に大阪・COOL JAPAN OASAKA TTホールで、2月24日(金)に東京・よみうり大手町ホールで開催されます。王者になる前からコラボしてきたこの2組は今回、それぞれ5本ずつのネタと、さらにここだけのユニットコントを披露! そんな注目ライブの魅力を4人に語ってもらいました。

出典: FANY マガジン
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もぐら「ビスブラは丸いから魅力的」!?

――2019年にビスブラと空気階段が揃って『キングオブコント』決勝初進出をした後、先輩の原田さんから後輩のかたまりさんにツーマンライブをやろうと声をかけたそうですね。一緒にライブをやっていくなかで、お互いどんな魅力を感じましたか?

きん 2人のネタを初めて袖で見たときに、「空気階段」が面白いというウワサは聞いていたんですけど、もうオモロすぎて「うあーー!」ってなったんですよ。面白くて「やられたな!」と思うことってあんまりないんですけど、(空気階段の)ダークでカッコよくて、超ストロングな笑いは大阪でも感じたことがなくて……。『俗の細道』でユニットコントをやらせてもらうときも、飲みこみの早さはもちろん、「勝手に面白くしてくれる能力者だな」という感覚があります。

原田 僕らのフォルムでは、空気階段みたいな下ネタとかグロい事件性があるネタをすると「見てられないもの」になってしまうんですよ。(空気階段は)どんだけ汚れてもプリンセス。どんだけ下品でも品があるんです。もし自分が中学生だったら、理想とするコンビやなと思いますね。

――空気階段の2人はビスブラにどんな魅力を?

もぐら もちろん意識はされていると思うんですけど、冒頭の一言からオチまで笑えるコントを作られているなと思います。大好きですね。あとはフォルム。人間は丸いものが好きなんでしょうね。ボク、パチンコ好きなんですけど、パチンコは玉、釘、ぜんぶ丸いもので作られているんですよ。子どもも自然と「アンパンマン」とか「ドラえもん」を好きになりますし……そんな感じで「丸」にハマっちゃいました。

出典: FANY マガジン
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きん ぜんぶ体型やん(笑)。

かたまり お笑いをやるうえでのフィジカルがめちゃめちゃ強いなと思います。サッカーチームで言うと「レアル・マドリード」みたいな。ほかのチームだと、細かい戦術なり、決めごとなりがあると思うんですけど、単純に能力の高い2人がコントをやっているんで、それが戦術になるというか。でも、ちゃんと見ないと気づかないような、ものすごく繊細なこともされているので、その2面性が魅力だなと思います。

――キングオブコントで勝った後、ツーマンライブをするにあたって心境の変化はありましたか?

もぐら 緊張感は変わらないですね。もちろん楽しくてやりたいイベントなんですけど、ヘタなものは出せないなと思います。

原田 後輩のほうが先に王者になったので、その焦りはありましたね。(空気階段が優勝したとき)2人を大阪・森ノ宮の公園に呼び出して、「今後、ほんまにオレらとツーマンライブ続けてええの?」と聞いたことがありました。自分らは先輩なのに王者に寄りかかるのは申し訳ないし、先輩から「ライブやろう!」と言われたら断りにくいやろうし……。「王者になって肩の荷がおりた」と言うと偉そうですけど、胸はってやれるようになったなとは思います。

きん 逆に2組とも王者じゃないときは、空気階段に頼っていたかもしれないですけど、王者の肩書がないぶん、(どちら目当てでチケットを買ったのか)集客面での内訳がわからなかったんですよ。でも、空気階段が王者になったとき「お客さんがチャンピオンを観に来てくれる」という隔たりがでてきてしまって……。でも、いまはお互い王者になったので、また集客面をうやむやにできるのはありがたいです(笑)。

原田 そうですね。こちらに責任がなくなりましたね。

出典: FANY マガジン
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初対面で「兄(にい)」は怪しい

――お互いをライバルだと思う瞬間はありますか?

もぐら ライバルというより、ビスブラさんのライブは、身銭で観に行きたいし、好きなおふたりなので、気持ちはファン側です。(ライブチケットを)誰かにプレゼントできますもん!

かたまり 何度か僕の友だちが、このライブを観てくれたことがあって。2組で5本ずつネタをしたなか、友だちから「今日はビスブラのほうが面白かった」と言われたときは、悔しさみたいなものはありました(笑)。

原田 僕らのコントって基本、マンガの世界なんですけど、空気階段には活字を感じたり、映画を感じたりするんですよ。僕らはお客さんの想像力に依存しているところがあるのに、空気階段はファンタジーとリアリティの間というか、ギリギリ、リアリティ深めの世界をちゃんと表現している。あんなに濃いことをしているのに、(世代などを問わず)みんなをちゃんと刺しにいっている感じがします。

――ライバルが次々と出てくる業界ですが、思わず敵視してしまうようなコンビはいますか?

もぐら 敵視で言うとコットン(西村真二、きょん)ですね……。敵です。あいつらチャラついてますからね。

きん (『キングオブコント2022』準優勝だった)コットンが僕らと『再試合』というイベントを勝手に組んでいるんですけど、「ゴチャゴチャ言うとるな」とは思います。

かたまり 許せないですね。(コットンと同期の)僕らが出ましょうか(笑)?

原田 仕事が一緒になったとき、あいつらが前の仕事で遅れてきて、(先輩の)僕らが待っていたことがありましたからね。許せないです!

きん コットンは要注意です。

もぐら 西村は、このあとお笑い界をどうするのか、頭で画を描いていますからね。あいつ、初めてコロコロチキチキペッパーズのナダルさんと会ったとき、「ナダ兄(にい)」って呼んでましたよ。初対面で「兄(にい)」は怪しいです!

出典: FANY マガジン
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――最後に、今回のライブの見どころを教えてください。

きん いままでアーカイブ配信はあったんですけど、生配信もあるのは今回が初(東京公演のみ)。それが楽しみです。配信から入ってくれる方も多いと思うので、「こんなストロングな形なんや」というのをお見せできたらなと思います。

原田 僕らツーマンもやっていますし、世代が近くて、東西で区別もできるので、テレビでネタをさせていただくとき、「空気階段と戦っていくことになるんやろな」と思っていたんですよ。でも、『キングオブコント』チャンピオンとしてテレビでネタ対決するとき、なにを勘違いされているのか、どぶろっくさんとしか戦ったことがなくて(笑)。だから、このイベントでは、空気階段とネタを見せ合えるので、そこは観てほしいですね。

もぐら 舞台で観ていただいた方も、もう1回配信で観てほしいですね。違う楽しみ方ができると思います。

かたまり (ネタが)気持ち悪かったりもするんで、体調のいい時間に観てほしいです。別に同じ時間に視聴しなくても、(アーカイブもあるので)体調悪かったら別の時間に観ていただけたら。

公演概要

『俗の細道』
【大阪公演】
日時:2月10日(金)開場18:30 開演19:00
会場:COOL JAPAN OASAKA TTホール
チケット:前売4000円

【東京公演】
日時:2月24日(金)開場18:30 開演19:00
会場:よみうり大手町ホール
チケット:前売4000円 配信2500円

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