チャンネル登録者数100万人の芸人YouTuber はいじぃに動画編集を学ぶ実践講座【出水市×BSよしもと地方創生プロジェクト】

鹿児島県出水市とBSよしもとが連携して取り組む地域創生プロジェクトでは、市内の観光・特産品従事者を「地域動画クリエイター」へ育成し、市の魅力を全国へPRできる環境をつくろうと、「いずみ地域動画クリエイター養成講座」を実施しています。スマートフォンを使った動画の撮影や編集方法を学べる講座には、26名の市民が参加しており、講師は、チャンネル登録者数100万人(2月24日現在)の『はいじぃ迷作劇場』を運用する芸人はいじぃが務めています。

YouTube『はいじぃ迷作劇場』はこちら

地域の魅力を発信に、動画コンテンツは欠かせない

出典: FANY マガジン
出典: FANY マガジン

1月29日(日)に開催された2回目の講座では、はいじぃから「動画企画の考え方」などについてレクチャーを受けた後、参加者たちは、境内に直径3.4メートルの大きな鈴があることで知られる箱崎八幡神社と、東京ドーム9個分とも言われる広さの出水麓武家屋敷群へ向かい、スマートフォンで動画を撮影。その後、前回の講座で紹介された無料動画編集アプリを使いながら編集作業を行いました。

出典: FANY マガジン
出典: FANY マガジン

参加者は、講師のはいじぃ、サポートメンバーとして来ていた、鹿児島県住みます芸人のパイナップルつばさと仮屋竹洋に、編集アプリの操作方法や効果的映像の見せ方について相談をしながらPR動画を完成させました。完成した動画をスクリーンに写しながら、はいじぃがフィードバックを行います。

出典: FANY マガジン
出典: FANY マガジン

無料アプリでも高いレベルの編集が可能!

社内のイベントや、市内の四季折々の風景をSNSに投稿している、出水酒造株式会社の松尾さんは、動画編集の方法を学んでPRの手段を増やしたいと、講座に参加。編集作業中は「どんな動画を作りたいのか、イメージできないまま撮影していたので、どの場面を使って編集をしたらいいのか迷っています……」と不安気に話していました。

出典: FANY マガジン
出典: FANY マガジン

しかし、松尾さんの動画を見たはいじぃは、「完璧な動画なのでは!」とコメント。「被写体と撮影者の絶妙な距離感が、この場所に行って楽しかったという雰囲気を伝えていますよね。動画を観ている人が、被写体の彼女と一緒に観光を楽しめるような演出になっているところが素晴らしいです! 初めて動画を作った方の作品とは思いませんでした」と、絶賛。今後の松尾さんの作品への期待も伝えられました。

松尾さんが作成した動画はこちら

はいじぃのコメントを少し照れながら聞いていた松尾さん。「撮影や編集作業を実際にやってみて、次にどんな動画を作りたいのか、少しですがイメージを持てるようになりました。実際にやってみるって大事ですね」と、参加した成果を話しました。

出典: FANY マガジン
出典: FANY マガジン

続いてスクリーンに映し出されたのは、肥薩おれんじ鉄道に勤める片岡さんの作品。

片岡さんが作成した動画はこちら

この作品についてはいじぃは、「動画の運び方にも大きな筋書きがあり、メインの映像を見せる前に一呼吸おくことで視聴者の気持ちを和らげる手法も素晴らしかったです。おれんじ鉄道に乗りたくなるような動画でした」とコメント。片岡さんは、おれんじ鉄道の公式チャンネルの他に、個人でおれんじ鉄道の魅力を紹介する動画チャンネルを運用しているそう。個人チャンネルの動画再生回数が2〜3万回を超えると聞いたはいじぃは、「個人チャンネルで2、3万回の再生数を作れるのは、相当すごいこと。さすがの作品でした」と驚きを隠せない様子でフィードバックを伝えていました。

出典: FANY マガジン
出典: FANY マガジン

動画製作の技術も実績もある片岡さん。この講座に参加された目的を聞いてみると、「自分にはない編集の視点と、スマホ一台でできる動画製作の手法を学びたかったから」とのこと。参加した感想を、「他の参加者の動画からも視点のヒントを得られました。スマホだけでもいい作品が作れるようになれたらいいなと思います。おれんじ鉄道の魅力発信に、今後活かしていきたいです」と、話しました。

出典: FANY マガジン
出典: FANY マガジン

参加者の作品のクオリティの高さに驚きっぱなしのはいじぃ。「このままでも十分見応えがあり、素晴らしい作品」と伝えつつ、より撮影地や商品の魅力を引き立てるための編集のポイントなどをアドバイスしながら、講評の時間を終えました。

演出にこだわりすぎると作業がつまらなくなってしまうことも

動画を作り始めたころは、何時間でも編集作業にかかりきりになっていた時期もあったはいじぃ。現在は、編集時間を90分と決めて作業をしているといいます。「凝った編集をしようと思えばいくらでもできてしまうし、いくら時間があっても足りなくなってしまうので、毎日アップするためには編集の時間を決めて、その中で工夫できることを考えながら続けている」と言います。

出典: FANY マガジン
出典: FANY マガジン

毎日動画をアップしているはいじぃに、動画製作を続けるコツを聞くと、「最初から効率的な編集をしよう!と力みすぎてしまうと、作業が進まず、だんだんつまらなくなってしまうこともあります。まずは、『こんなこともできるんだ〜!』と、作業を楽しむことが大事。ぼくも『これをやったらどんな映像になるんだろう』と試行錯誤することが楽しくて、作業が苦にならなかったので続けられました」と、自身の経験を振り返りながら話しました。

出典: FANY マガジン
出典: FANY マガジン