10月15日(木)~18日(日)まで開催中の京都国際映画祭。今年はオンラインでの開催となりました!
FANYマガジンでは、公開映画にまつわる、芸人ライターコラムをお届けしています。
今回は芸人ライターのブロードキャスト!!・吉村による『海まで何マイル』の映画談義をお楽しみください!
どーも、芸人ライターのブロードキャスト!!・吉村です。
いきなりですが。
あなたにとって「大切な人」はいますか?
皆さん絶対いますよね。
僕もいます。
親、友人、交際相手、子供、果てはペット、モノ、世の中全てのもの。
そして仕事とか夢とかそういうものも。
それらに普段から、感謝や大切に想う事など、伝えれてますか? 意識してますか?
この映画を観ると、そうしたくなります。
僕はそうなって、ある行動をしてしまいました。
そんな、行動を起こさせてくれる映画。
もう期待しかない! ○○さん監督作品
最初にこちら、映画のワンシーンの写真を見て下さい。
この写真を見て、何を思いますか?
登場人物たちが見つめるそれぞれの真剣な眼差し。
ぶっちゃけそれぞれの役者さん達の演技に僕はグッと引き込まれました。
さすがプロというか。
重要な役割を果たすカメラマン役の役者さん、菜葉菜さん。
同級生役の超男前存在感抜群、役者の高良健吾さん。
自然な演技ででもしっかり人を魅了するこれまた超男前、役者の村田秀亮さん。
そして……
っていや村田さん芸人やないかい!
M-1チャンピオンのとろサーモンの村田さんやないかい!
役者さんに混ざってもしっかり男前で馴染む村田さん。騙されるとこでした。
そして、馴染むで言えば、隣にいる井下好井の好井くんもそう。
しっかり魅せてくれます。
そしてこの2人の組み合わせで、何か思い出しませんか?
そう。
あのNetflixの『火花』コンビです。
最高。
あれを彷彿とさせる……と思って監督さんをチェックしたら「廣木隆一」さん。
いやNetflixの『火花』の監督さん!
最高。
期待度が一気に高まりました。
そしてその期待度をしっかり超えてきてくれます。
この登場人物たちは何を見ているのだろう?
それぞれの見つめているものは違うのかな?
そしてその見つめてる先には……
しっかり描かれており、最後にドン!と胸に突きつけられるものがあります。
深いです。
深すぎた! グッとくる理由3つ
「山形県の良さ、自然の素晴らしさ、人の想いが詰まっている。」
雪景色の中、電車の中から物語は始まり、ここしか出せない空気を纏っている。
主人公がカメラマンという事もあって、沢山、たっぷりと、その魅力が映像となっておさめられている。
そこから何か人を繋いでる想いとかも感じて来て、泣きそうになる。
僕も田舎育ち、山口県なので、気持ちが分かるのか? いや地方って良いな、って思えてくる。
「山形県の今を伝える過去から学ぶ、未来の進み方。」
作品解説の冒頭に「震災で亡くなった仲間の墓参りに集まった高校時代の仲間たち5人と……」とある。
これは絶対に絶対に悲しく考えるわけではなく、今の現状を見た人達みんなが感じ、行動を起こさせてくれるように、未来へ希望を、歩き出すんだ、という想いが詰まってて、泣けてくる。
「そうそうたる顔ぶれの役者さん達の間違いない演技と空気。」
そして、それを表現する役者さん達が素晴らしくてもう泣けてくる。
その中の1人、井下好井・好井くんに、見どころ、オススメなどを聞いたらこんな返答が。
「廣木隆一イズムが出まくってる最高の短編映画です! 終盤のカット割せず長回しするシーンは必見!」
そう!
そこは本当に見て欲しい!
そこにはちゃんと意味があって、そこを感じるのも人それぞれで、でも単純に長回しが凄くて、からの~そのシーンの最後に……
ドンッ!
とある事が……もうここを見てほしい!
真骨頂!
一気に持ってかれる!
気持ちを!
頭を!
ぜーーーんぶ!
ここのためにこの話がある!
そしてまたそこで考えるんです、未来を。
ということで。
そうなって、ある行動をしてしまいました。
と、冒頭に書きましたが、僕はなにをしたのか?
母親に電話してました。
そう、僕もまた歩き出したんです。
この映画に背中を押されて。
そしていつも喧嘩するのですが、その時は優しい気持ちで会話出来ました。
そうやって、皆さんの何か後押しになるもの、感謝だったり人の事を思ったり、そんな行動を起こさせてくれる映画、最高じゃないか。
皆さんがこの映画を見て、誰に連絡したか、教えて下さいね。
京都国際映画祭では他にもいろいろな映画、ワークショップ、アートなどもオンラインで開催中!
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作品概要
映画 『海まで何マイル』
出演:菜葉菜、高良健吾、植田紗々、麻美、とろサーモン・村田秀亮、井下好井・好井まさお、ソラシド(水口靖一郎、本坊元児)ほか
監督・ 脚本 :廣木隆一
作品情報はこちらから。