猪塚・島崎と共にパパ・ママ芸人が“育業”への思いを告白 ノンスタ石田「職場のポストを守りすぎて家庭内でゲストだった」

育児を“休み”ではなく“大切な仕事”だと考える「育業」という愛称のもと、マインドチェンジを進めるために東京都が制作したドラマ『育業を、 はじめるとき。~大事な時間の過ごし方~』の公開試写会&トークセッションが、 12 月 4 日(月)に東京・ヨシモト∞ホールで開催されました。イベントには、ドラマに出演した俳優の猪塚健太、元 AKB48 の島崎遥香、大野瑞生、ライセンス・藤原一裕が登場。ゲストに子育て中のNON STYLE・石田明、相席スタート・山﨑ケイを迎え、「育業」をめぐる考えを語り合いました。

©吉本興業
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ドラマは、夫婦として育児と仕事に取り組む猪塚と島崎が、「育業」するなかで自分にとっての大切なものに気付く姿を描いた物語。12月4日から東京都のYouTube「こどもスマイルムーブメント」と、YouTube「吉本興業チャンネル」で公開されています。

藤原「仕事が1位じゃなくなった」

一般の観客とともにドラマを鑑賞したあとに行われたトークセッションでは、仕事と子育てに追われる夫・田村雄二を演じた猪塚が、こう語りました。

「雄二は、どちらかというと自分が仕事を頑張ることが家族の幸せにつながると思ってるような人だったんですが、この育業をきっかけに、家族や子どもとちゃんと向き合うことがいかに大切か気づきました。育業することによって、視野も広がって、会社のことについても考えられるようになり、父親としても社会人としても成長できた物語だなと思いました」

©吉本興業
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その妻・ちひろを演じた島崎も「私自身は育児をしたことがないので、このドラマを通して育児と仕事の両立という大変さを知りました」と言いながら、「ドラマを通して育業が当たり前になる社会になっていけたらいいなと思います」と話しました。

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また、育業に関して仕事を休む不安について問われると、2 児の父である藤原は「家族を持ってから仕事が1位じゃなくなった。家のことが1位で、その次に仕事だから、仕事におけるポストとか、そういうのは気にならなくなって、むしろ余裕が出た」と父になってからの変化を明かしました。

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ノンスタ石田が「週休2日制」を相談

一方、3 児の父である石田は、子育てをするにあたって週休2日制を吉本興業に相談したそうです。

「コロナ禍で 3 カ月間の舞台がなくなったときに、あえて休んでみたら家の中にポストがなかった。職場のポストを守りすぎていて、実は家庭内においてのゲストやなって。レギュラーになれていなかった」

家庭内のポジションを“テレビ番組”にたとえてこう語ると、「それに気付いて、週休2日を取ることでレギュラーにちょっとずつなれるようになった」と振り返りました。

©吉本興業
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また、今年 6 月に出産を経験し「育業」を経て、9 月に仕事に復帰した山崎は、「私は、けっこう不安でした。うちは夫が落語家で 2 人とも自由業なので、やっぱり休むってことはつまり収入がなくなるということ。これから子どもを育てていくにあたっておカネは絶対に必要なので、そのことに対する不安はありました」と正直な思いを吐露しました。

そんな中でも相方・山添寛の理解があったことには感謝しているそうで、「私が休むと、相方の収入も減ることになるのでそこも心配でしたが『そこはもう全然気にしないで、ほんとに休んでください』って言ってくれていた」と明かしました。

「仕事のことを考えると…」

最後に、改めてドラマを通して感じたことを尋ねられた猪塚は、こう語ります。

「最初はギスギスしているシーンもありましたが、やっぱり夫婦間で育児のことについて話し合うことっていうのはすごく大事だなと思いました。あと、子どもの立場になって考えることが、父親としてすごい大切だなと思いました。また会社の理解も必要で、社会全体の協力がやっぱり大事だなと作品を通して感じました」

©吉本興業
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一方、島崎は“母親”の目線でこう指摘します。

「やっぱり、どこかで女性のほうが育児をするというイメージが大きい。それってなんなんだろうなって思ったときに、むかしから流れというか、システムができあがっているんじゃないかなと思って、そこから変えていくべきなのかなと思います」

ドラマでは会社で雄二の後輩を演じた大野は、「仕事のこと考えるとポストがなくなるとか、そういう不安があって、なかなか現実的に考えられない」としながら、こう続けました。

「育業の間に後輩に仕事を任せることで後輩も成長しますし、父親も育児を通して成長できると思う。どちらにとってもプラスなことだと思うので、僕は後輩に仕事を任せられるような人になりたいなって思います」

我が子の“思い出作り”と思って

イベント終了後に行われた質疑応答では、改めて“育業”についての感想を語りました。石田は「こういった動きが、どんどん広まっていけばいいなと思います。僕も週休2日制を言うようになって、ミルクボーイの駒場(孝)がいま必死にマネようとしてる」と語りました。

©吉本興業
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藤原からは、こんなアドバイスが。

「(育業が)すごい難しいこととかハードル高いことみたいに思うんですけど、我が子のために“思い出作り”と思って僕はやってますので、そう思っていただけたら、少し軽い感覚になって、どんどん手を出しやすくなるのかなと思います」

また、島崎は「YouTube でも配信されるので、私より若い世代や、これから育児を始めるっていう方たちに見ていただけたらと思う」と呼びかけ、猪塚も「育児が社会全体でひとつの大切な仕事として捉えようよ、という想いみたいなものが伝わったらいいなと思いました」と伝えました。


YouTube「こどもスマイルムーブメント」はこちらから。
YouTube「吉本興業チャンネル」はこちらから。

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