11月10日(日)、東大生と芸人が考えたカリキュラムで1日限りの授業を行う「芸人×東大生 特別授業 in 周防大島」が山口県周防大島町立東和小学校で開催されました。周防大島の小学校から参加した小学6年生24人が2クラスに分かれて、芸人ならではの笑いと、ゲームを取り入れるなど、教科書にはない趣向を凝らした授業を楽しみました。
この特別授業は、東京大学の学部学生・大学院学生が社会でさまざまな体験から学ぶ体験活動プログラムの一つとして行われました。吉本興業は、東京大学と立ち上げた「笑う東大、学ぶ吉本プロジェクト」の一環としてプログラムに参加しており、周防大島での開催は昨年に続いて2回目です。
東大生と芸人はこの日までに、何度も打ち合わせを重ねてオリジナル授業を考案し、この日限りの時間割を作成しました。
授業に参加したのは、周防大島にある7つの小学校から集まった24人。お互いに知っている人もいれば、見知らぬ人もいて、朝の教室は期待と不安が入り混じった緊張感が漂っていました。
そんな中、昨年に引き続き、この特別授業の”担任”として参加しているエルフの校内放送が流れました。「ハッシュタ~グ!」。荒川の元気な挨拶に、児童たちの顔もほころびました。周防大島出身のはるは、去年は前日に脱臼してしまって全力を出せなかったこともあり、今年も参加できたことを喜んでいました。
まず最初に、体育館に全員集合して、朝の会が開かれました。担任のエルフが司会を務め、ココリコ・田中直樹が24人の名前を読み上げて出席をとり、特別授業が幕を開けました。
じゃんけんで確率を学ぶ!?
算数の授業は、自称「数字のイメージがある(?)」という紅しょうがが担当しました。教える内容は確率。児童たちと先生、東大生が児童たちとじゃんけんを繰り返し、どれだけ連勝できるかを記録し、確率を導き出すという、まさに体で学ぶ授業になりました。
海洋生物の知識があり、SDGsの啓発にも積極的に取り組んでいる田中は理科を担当。海の環境問題をテーマに、クイズ形式で日本の海で起きている問題を伝えた後、児童を3チームに分け、「自分たちに何ができるか?」をディスカッションしてもらいました。東大生が各チームにアドバイスを送り、児童たちも積極的に話し合って発表をまとめました。各チームの発表に田中も「素晴らしい」と大絶賛していました。
劇場のコーナーを再現
昨年はCRAZY COCOが担当した英語の授業は、吉本のブカツプロジェクト「英会話ブ!」を代表して、とらふぐ・田畑祐一とマイファザー・るんが登場。普段劇場でやっている「ジェスチャーゲーム」など3つのコーナーを授業に取り入れ、楽しく英語に触れてもらいました。
給食の時間は、子どもたちが持参したお弁当に加え、山口県住みます芸人のぶるぼん、怪盗スズメ・白川、山口ふく太郎ふく子、ウッチィが作った特製ポタージュスープとアイスクリームが振舞われました。ポタージュスープの材料は、周防大島の隣にある平郡島でしか栽培されていないというさつまいも「へぐり丸」で、児童たちも「おいしい」と喜んでいました。
図工の先生は、タンクトップ姿で体育の先生…と思いきや、「プレバト!」でもお馴染み水彩画の達人、レイザーラモン・HGが務めました。周防大島から見える景色を16分割して、児童と東大生、エルフらがそれぞれ1枚を水彩画で描き、最後に合体させて1枚の大きな絵に仕上げました。
「もっとやりたい!」
最後は体育の授業です。フライングディスクを抱えた野性爆弾・ロッシーが提案したのは、児童が誰もやったことのないスポーツ、アルティメット。いわゆるフリスビーを使い、バスケとアメフトを混ぜたような不思議なルールに最初はみんな戸惑っていましたが、児童、芸人、東大生全員で体育館全面を使って試合をするうちに大盛り上がり。「もっとやりたい!」の声もあがりました。
この日の授業は全て終了。続いて、帰りの会が始まりました。
児童一人ひとりに特別授業の修了証と、東大生が自作したメダルを手渡されました。
最後の挨拶では、田中が「自分も授業を受けたくなった」と話すほど、どの授業も実りのある内容になりました。
なお、このイベントの様子は、BSよしもとで12月30日(月)21:00~22:00に放送予定ですので、ぜひご覧ください。