いくよ・くるよ追悼公演で中川家が“完コピ”漫才! シルクは「茨の道を切り開いてくれた」と感謝

今いくよ・くるよが毎年、女性芸人を集めて食事会をしていたという3月3日。この日を「どやさの日」として開催された大阪・なんばグランド花月の追悼公演に、2人を愛し、支えた多くの仲間たちが集合しました! ステージでは2人の遺した笑いや、人柄をしのばせる思い出話に花が咲き、ロビーには2人が生前着用していた衣装や、つけまつげなど思い出のアイテムも展示。彼女たちの魅力を存分に感じられるイベントとなりました。

出典: FANY マガジン
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「どやさの日」に世代を超えた芸人が集合

『きょうはどやさの日!~ひな祭りはいくよ・くるよと笑いよし!~』と題されたこの日の追悼公演で、トップバッターを飾ったのは、いくよ・くるよの完コピ漫才を披露した中川家。剛がいくよ、礼二がくるよに扮し、2人の衣装を着て颯爽と舞台に出ると「キャー!!」という大歓声です。

「お久しぶりです~」と剛。2人の間合いもリアクションも、「どやさ」も完璧! ずり落ちる衣装を直す仕草も完コピの礼二は、「久しぶりにやったらテンションあがるわ!」と、舞台を去る際のくるよの真顔も忠実に再現しました。

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続いて登場したのは、なるみと西川かの子。中川家の漫才に「そっくりで鳥肌たった!」とかの子。なるみも「(いくよ・くるよが)乗り移っているようだった!」と声を弾ませつつ、さっそくコーナーへ。

まずは月亭八光が司会を務める「いくよ・くるよの楽屋トーク」です。ハイヒール、まるむし商店・東村雅夫、シルク、かつみ♥さゆりの♥さゆり、なるみが登場し、くるよの衣装がずり落ちる仕様が最後まで誰もわからなかったことや、いくよのトレードマークであるつけまつ毛の話題で盛り上がりました。

「いくよ姉さん仕込みのつけまつ毛を継承しました!」と話すのは♥さゆり。「どんなにナチュラルメイクが流行っても、つけまつ毛はやめません!」と宣言しました。また、パンが大好きで、KBSラジオの日はケータリングも充実していたという精神は、ハイヒールが受け継いだそうです。

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ケンドーコバヤシは「ブラッド・ピット」!?

ザ・プラン9の浅越ゴエが司会の「いくよ・くるよと愉快な仲間たち」では、パンチみつお、矢野・兵動、藤井隆、チュートリアル、西川かの子、酒井藍、エルフが登場。「あだ名」や「ラジオ」などのテーマトークを繰り広げました。

いくよ・くるよが芸人につけたあだ名はたくさんありますが、ケンドーコバヤシは「ブラッド・ピット」、テンダラー・白川悟実は「向井理」、浜本広晃は「ダンシング・ダンディー」、そして内場勝則は本が好きだからという理由で「文学青年」だったそう。

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「○○ボーイ」のシリーズも多く、浅越は時間ピッタリにラジオ番組を終えたことから、「あんた、ウオッチボーイやんか!」と言われたとのことです。

そんななか、パンチみつおは長年、「くすぶりちゃん」と呼ばれていたそうですが、27年前に住宅のコマーシャルに出演したことを機に、新たに「建ててボーイ」と命名されたのだとか。コーナーの最後には、いくよ・くるよが大好きだったというみつおの「不幸自慢」もあり、みつおはピンスポットのなか、最新の「不幸自慢」を披露しました。

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28年間続いた女芸人の「ひな祭りの会」秘話

「いくよ・くるよのひな祭りの会」のコーナーでは、ミサイルマンが司会で登場。ハイヒール・モモコ、シルク、なるみ、♥さゆり、歌マリ、めぐまりこ、青空 岡、グッピーこずえが、いくよ・くるよの新たな一面を明かします。

「女芸人もがんばらなあかん! ひな祭りの日にみんなに集まろう!」といういくよ・くるよの呼びかけで、1997年から2019年まで28年間、1回も途絶えることなく3月3日に開催された「ひな祭りの会」。若手芸人が連絡係で、最初はハイヒールが担当していたのだとか。

「ひな祭りの会に入りたくて仕方なかった」と話すのはグッピーこずえ。いくよ・くるよに直談判して入れてもらった思い出を明かしました。その後も、スクリーンに映し出された「ひな祭りの会」の写真を見ながらの女子会トークが止まりません。

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最後のコーナーは「昭和のいくよ・くるよ伝説」。司会は、なるみとかの子。登場したのは西川きよし、オール阪神、宮川大助・花子、ザ・ぼんち、西川のりお・上方よしお、河内家菊水丸といった大御所たちです。

いくよ・くるよの懐かしい写真を見ながらトークをするというもので、かつてのなんば花月の舞台写真では、そこに写っていたいくよ・くるよの「めくり」を今回、持ってきたと菊水丸が言います。

出典: FANY マガジン
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裏面には芸人たちの落書きがあり、そこには花子が描いたという似顔絵も! こちらは某鑑定番組で高値がついたそうで、菊水丸はいくよ・くるよの「めくり」にまつわるエピソードも明かしました。

最後は2人の写真がスライドで紹介され、「花王名人劇場」で放送されたいくよ・くるよの漫才「嫁と姑のメロディ」の映像でお開きとなりました。

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なるみ「先輩だけど、子どもみたいだった」

公演を終えて、なるみ、シルク、西川かの子の3人が改めて思い出を語りました。

「吉本の各世代が集まるイベントは久しぶりで、出番が終わってもみんな帰らずに残っていて、写真を撮りまくっていました。このメンバーが集ったのも、やっぱり、いくくる師匠のお人柄だとしみじみと感じました」

そう話すのはなるみ。お腹が空くと機嫌が悪くなり、お腹がいっぱいになるとニコニコしていたというくるよについて、「先輩ですけど、子どもみたいな感じでもありました。白ご飯をしっかり食べないと、めちゃくちゃ怒られました」と言います。かの子は生まれたときから可愛がってもらっていたといい、「親戚のおばちゃんのようでした」と振り返りました。

出典: FANY マガジン
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シルクは、いくよ・くるよの歩んできた道のりに思いを寄せます。

「女性芸人さんって、それまでは大変やったと思います。先駆者やから、すごい茨の道やと思うんですけど、そこをなんとか開けてくれて、気軽に歩めるようにしてくれました。いくくる師匠がいてはったから、女性芸人もすっと(芸人の世界を)行けていると思いますけど、フロンティアは大変だったと思います」

女性芸人は結婚したら芸人を辞めるというのが当たり前だった時代もありました。そんななか、いくよ・くるよは「結婚しなさい」と言ってくれていた、とかの子は振り返ります。

「皆さんにおっしゃってましたよね。結婚しなさい、子どもも生んでいいんだよ、休んでいいんだよって」

いくよ・くるよはどんな存在だったのかと問われて、「太陽」と間髪入れずに答えたなるみ。「あって当たり前なわけじゃないんだけど、いらっしゃることが普通だったので、本当に寂しくなりました」とかの子も言います。愛ある”どやさ“に育まれた芸人たちの思いは尽きない様子でした。

出典: FANY マガジン
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『きょうはどやさの日!~ひな祭りはいくよ・くるよと笑いよし!~』の模様は3月10日(月)23:59までオンラインで見逃し視聴ができます(チケット販売は同日正午まで)。その期間の好きなタイミングでFANYIDメンバーは24時間/プレミアムメンバーは72時間、見逃し視聴をお楽しみいただけます。

FANYオンラインチケット(配信)はこちらから。

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