東京・渋谷に新劇場『渋谷よしもと漫才劇場』がオープン! 中田カウス「この劇場で“クオリティの高い芸人”が育っていったら…どうですか副会長?」

吉本興業の4つ目の“よしもと漫才劇場”となる『渋谷よしもと漫才劇場』が、4月5日(土)にオープンしました! こけら落としの「オープニングプレミアム公演」には、多くの人気芸人たちが出演。上方漫才協会の中田カウス会長も登場し、新劇場がにぎにぎしく船出しました。

出典: FANY マガジン
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新劇場の床は飛びやすい!?

この日の本公演では、カゲヤマ(益田康平、タバやん。)、 さや香(新山、石井)、 ケビンス(仁木恭平、山口コンボイ)、エバース(佐々木隆史、町田和樹)、ナイチンゲールダンス(中野なかるてぃん、ヤス)、金魚番長(箕輪智征、古市勇介)が漫才やコントを披露。また、カウスが案内人を務める「中田カウス 漫才のDENDO」には、アインシュタイン(稲田直樹、河井ゆずる)が登場しました。

公演終了後の取材会で「新劇場に期待すること」を問われたカウス会長は、「この劇場で“クオリティの高い芸人”が育っていったら。最近は、そんなクオリティを意識しておりますが……」と答えると、おもむろに「どうですか副会長?」と、今年1月に「上方漫才協会副会長」就任がサプライズ発表されたアインシュタイン・河井にマイクを向けます。ここで河井の相方である稲田が「ヒラの漫才師としては……」と反応して笑いを誘いました。

新劇場について河井は「いままで通り、お客さんにたくさん来てもらえるような劇場になったら」とコメント。稲田も「僕も最初は何も喋れない、何もボケられないヤツだったんですが、いまこうやって立派に“ザコ漫才師”として(成長できた)。(自分たちのように劇場で)切磋琢磨していただけたら素敵だなと思います」と後輩にエールを送ります。

出典: FANY マガジン
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カウス会長は、アインシュタインや、若いエバースの名を挙げて「この2組の漫才は独特なものがある。後輩たちはそこを目指して頑張っていただきたい」と力を込めると、思い出したように「さや香を忘れていた」とポツリ。新山はすぐさま「(後輩の)エバース目指して頑張ります!」と意気込みを語り、笑いを起こしました。

一方、カゲヤマはこの日の公演で唯一、コントを披露。“漫才劇場”でコントを披露することに一抹の不安を感じたそうですが、カウス会長は「漫才でもコント漫才というのがある、そういった意味ではコントも漫才」と語りました。これにカゲヤマ・益田は「ありがとうございます! 漫才師として漫才の道を突き進みたいと思います!」と返して爆笑を起こしました。

さや香やカゲヤマと同じく、今年3月に閉館したヨシモト∞ホールに所属していたケビンス・山口は、新劇場の床がキレイだと語ります。山口は「僕はネタ中に飛んだり跳ねたりするんですけど、いちばん飛びやすい素材なんです」と“コンボイジャンプ”を披露して新劇場をアピールしました。

金魚番長には「劇場で挑戦してみたいこと」について質問がありました。古市は「笑いだけじゃなくて、驚きや感動を体験できるような劇場にしたい!」と語りますが、誰からも反応がなかったため、「……聞いてますかね?」と不安そうな表情を見せていました。

上方漫才協会“副会長ポスト”の争奪戦!?

ここで「ちょっと笑いたい」とカウス会長からいきなりマイクを向けられたエバース・町田が「渋谷といえばハチ公よりも漫才劇場となるように頑張ります! ……笑いこそありませんでしたが」と自虐するなか、相方の佐々木が突然、「次期、副会長を狙います!」と宣言!?

これにナイチンゲールダンス・ヤスが「(河井)ゆずるさんを副会長の座から引きずり下ろしたいなと思います。まずはゆずるさんを引きずり下ろして、カウス師匠も引きずり下ろします」とカブせます。

さらに「任せてください。僕が吉本を焼け野原にします! カウス師匠をぶっ飛ばします!」とたたみかけると、カウス会長は大笑い。カウス会長が「僕のさじ加減でどうにでもなる」と笑いを誘い、芸人たちは大爆笑でした。

最後に、カウス会長が劇場への思いをこう語りました。

「いわゆるプロダクションの子たちは劇場がないのがかわいそうやと思いますね。うちの子たち以上にネタ合わせをするんですけど、練習すればするほど型ができるんです。うちの子たちは、そこでできた型を劇場で型破り……型を破っていくんですね。それが漫才やと思うんです。やっぱり劇場がないと漫才師としては難しいかなと。お客さまとともにネタを作っていく、お客さまとともにネタを運んでいく、漫才コンビの間(ま)や呼吸だけではなく、“客との間”というのがあります。いくらネタ合わせをしても上手くはならない。

それと、ウケようとしているあいだは素人ですね。ネタでスベっても、スベっているあいだに、いろんなことに気づくんですよね。いろんなことを調整するのが舞台なんです。うちの師匠(中田ダイマル・ラケット)は『悩み事は全部舞台にある』と言っていました。ネタの悩みもあるし、金も落ちてるし、舞台に出れば漫才師としての人生の悩みは解決できる、と言われたことをいまだに覚えています」

出典: FANY マガジン
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新しく誕生した『渋谷よしもと漫才劇場』では、楽しいライブが目白押しです! お笑いファンなら絶対に目が離せません。

公式サイトはこちらから。

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