大阪のお笑い伝統文化を継承し、全国で活躍する若手芸人を育成する劇場として2014年12月に開館した大阪・なんばの『よしもと漫才劇場』(以下、マンゲキ)が6周年を迎えました。感謝の気持ちを届けるため、12月1日(火)に『よしもと漫才劇場』6周年記念記者会見を開催。その様子をレポートします!
お笑い「4大タイトル」王者を輩出
オープニングアクトの後の本編MCを務めたのは、ザ・プラン9の浅越ゴエとNMB48の渋谷凪咲。マンゲキメンバーたちの躍進ぶりを紹介します。
関西各局の賞レースはもちろん、『M-1グランプリ』『キングオブコント』などお笑い界の「4大タイトル」すべてに王者を輩出していることに触れながら、「今年活躍したマンゲキメンバーのネタをひとくちサイズでお楽しみください」と浅越。渋谷と息を合わせて「どうぞ」と掛け声を発し、制限時間わずか1分の「プチネタ披露」が始まりました。
制限時間1分の怒涛のプチネタラッシュ!
前半のトップバッターは、ネイビーズアフロ(皆川、はじり)。第50回上方漫才コンテストで優勝した2人です。生活にあふれる“略称された英語”を正式名称で会話する皆川に、違和感を覚えるはじり。始まって数秒で、自分たちの世界観へと観客を引き込み、笑いを誘います。
その後も、ラフ次元、ビスケットブラザーズ、令和喜多みな実、コウテイ、さや香と、テンポよくネタを披露していくマンゲキメンバーたち。
いずれのネタも1分勝負と、まさに“ひとくちサイズ”でありながら、それぞれの持ち味をしっかりと表現。「もっと見たい」「まだまだ聞きたい」——会場にそんな余韻を残して前半は終了。
後半は『女芸人No.1決定戦THE W』ファイナリスト、紅しょうがが先陣を切ります。「女子ぃ〜、もうすぐクリスマスやで〜」「整形しよかな」「アゴも2個あるしね」などと、お得意の“女子トーク”で場を盛り上げ、後続のからし蓮根、ゆりやんレトリィバァ、見取り図へと、笑いのバトンを繋ぎます。
最後は、2019年のM-1王者であるミルクボーイが登壇。「マンゲキ」をキーワードに、オカンの物忘れに振り回される、おなじみのネタを披露しました。何度聴いても聴き飽きることのないネタの数々に、会場は終始、笑い声と拍手に包まれました。
上方漫才協会大賞で競う東西メンバーが大集結
ここで、12月1日(火)から始まる6周年キャンペーンが告知されます。マンゲキの公式SNSに掲載された写真に“大喜利”風の一言を添えて投稿すると抽選でオリジナルグッズがもらえる企画です。
また、前回好評だった「オシャレ&ダサい芸人ランキング」が今年も開催されます。前回のオシャレ芸人第1位はアインシュタイン・河井ゆずる、ダサい芸人第1位はエンペラー・安井祐弥でしたが、果たして今回は!? 投票期間は2020年12月1日(火)から2021年1月6日(水)となっています。
さらに、来年1月11日(月・祝)に大阪・なんばグランド花月で『第六回上方漫才協会大賞』が開催されることも発表されました。「オシャレ&ダサい芸人ランキング」の結果も、ここで発表される予定です。
今回の『上方漫才協会大賞』は関西のみならず、東京のヨシモト∞ホール、さらには今年1月にオープンした神保町よしもと漫才劇場のメンバーも賞の対象となることから、「例年以上の激戦が予想される」と期待をあらわにする浅越。「先ほどネタを披露した大阪マンゲキメンバーに加えて、東京からもこの方々に来ていただきました!」と、ニューヨーク、オズワルド、令和ロマン、ぼる塾を紹介します。
登壇した全15組に対して、「1組につき1分しか時間がない」と告げたうえで、インタビューを敢行する浅越&渋谷。とうてい話し足りないメンバーに、1分経つと容赦なく「はい、お時間です」と告げる渋谷。なかば強引にインタビューを進める司会者と、戸惑うメンバーの様子に、会場も手を叩いて笑います。
上方漫才協会会長・カウスのムチャ振り
記者会見の最後を飾るのは、上方漫才協会会長を務める中田カウスです。自身の背後に並ぶ15組の若手芸人を見渡しながら、満足そうにこう語りました。
「今日のメンバーの元気ぶりを見ていると将来があると安心します。各賞を総ナメにしていて、勉強も怠っていません。楽屋に行くと、みんな関係性がいい。ライバルですが仲が良く、馴れ合わず、ソーシャルディスタンスを取りながら、みんないい付き合いをしていて、それぞれが伸びている。なにも心配しておりません」
続く記者からの質疑応答にも、「こうやって劇場がある限り、彼ら芸人は頑張る。成長できる。森ノ宮(12月1日(火)にオープンした森ノ宮よしもと漫才劇場)にまた新たなマンゲキが誕生したことは、喜ばしい限りです。(コロナ禍は心配だが)彼らの成長を止めたくなかった」と独特の言い回しで熱い思いを口にします。
途中で周囲の若手芸人にいきなり話を振るなど茶目っ気ある姿も披露し、客席だけでなく壇上も大笑い。終始、和やかな雰囲気のなか、『よしもと漫才劇場』6周年記念記者会見は幕を閉じました。
「6周年キャンペーン」の詳細はこちらから。
「オシャレ&ダサい芸人ランキング」の詳細はこちらから。