「未来のなんばグランド花月（NGK）を支えるメンバーを選出する」というコンセプトのもと、海原やすよ ともこと中川家（剛、礼二）が立ち上げた寄席形式の人気イベント『Top of Namba Grand Kagez in TOKYO』が、9月28日（日）に東京・ルミネtheよしもとで開催されました。企画が2018年にスタートして以来、初の東京開催。
出演者のキャスティングと演出を担当したやすともからのラブコールに応え、モンスターエンジン（西森洋一、大林健二）、ガクテンソク（よじょう、奥田修二）、ラフ次元（空道太郎、梅村賢太郎）、ヘンダーソン（子安裕樹、中村フー）、豪快キャプテン（べーやん、山下ギャンブルゴリラ）ら、実力派漫才師たちが集結しました。
大拍手に迎えられ「オレら、豪快キャプテンですよ？」
この日、客席は多くの立ち見客が出るほどの大盛況。トップで登場したのは今年、上方漫才大賞の新人賞を受賞するなど、注目が集まる結成6年目の若手コンビ・豪快キャプテン。温かい大拍手で迎えられたべーやんと山下は「嬉しい！」と感激しながらも、一方で「何でなん？」「オレら、豪快キャプテンですよ？」と戸惑いの表情で笑わせました。
「何かに優勝したんかと思いました」
続いて登場したのはヘンダーソン。まずは自己紹介として、芸人になる前に自衛隊に所属していた子安が体力自慢をアピール。相方の中村を肩車して拍手を浴びました。
3番手で登場したのはラフ次元。まだまだ冷めやらぬ客席の盛り上がりに、空が「何か成し遂げたあとみたいですね」と目を丸くすると、梅村も「何かに優勝したんかと思いました」と応えて笑いを誘いました。それから、2人のちょっと偏りのある視点で放つマシンガンのようなしゃべくりを披露し、客席を圧倒しました。
『THE SECOND』2代目王者・ガクテンソクが登場
続いて、『THE SECOND』の2代目チャンピオンであるガクテンソクが登場。ひょうひょうとボケるよじょうに、奥田がさまざまな角度からセンスの光るワードでツッコみ続け、貫禄ある王者の漫才で観客の期待に応えました。
5番目に登場したモンスターエンジンは、東京の観客たちに向かって大阪のいいところをアピール。西森が「大阪城、海遊館、USJ、そしていまは万博も開催しています。いろいろ用意しているので、ぜひお越しください」というと、大林が「お前の持ち物みたいに言うな」とすかさずツッコんで笑いを誘います。大阪らしい勢いのあるしゃべくり漫才で会場を沸かせました。
中川家、やすとも登場で会場はさらに大盛り上がり
そして、いよいよ中川家が呼びこまれると、客席はさらに大きな拍手で2人を迎えました。相変わらずの息の合ったやりとりで爆笑をさらいました。
そして大トリで登場したのは海原やすよ ともこ。出囃子が始まると自然と手拍子が巻き起こり、秋らしいチョコレート色のワンピースで揃えた2人が姿を現すと、会場はこの日いちばんの盛り上がりを見せました。
拍手と歓声を受けながら、2人は「東京で『Top of （Namba Grand Kagez）』をやらせてもらえるなんて嬉しいです。ありがとうございます」と、まずは客席に向かって感謝を伝えました。
それから鮮度が高くテンポのよいしゃべくりを披露。客席を最高の笑いの渦で包みました。
ヘンダーソン・中村が東京で激やせ！？
すべてのネタが終了すると、出演者たちが再び舞台に登場しました。
大阪組と上京組がほぼ半々の割合になっているという話題から、中川家・剛が、昨年春に上京したヘンダーソン・中村の姿を見て、「東京に来て、めっちゃ痩せてない？」と声をかけます。そして剛の矛先は、やすともに。
「2人は食べ過ぎや！ もんじゃ何枚食べたんやっけ？」とふっかける剛に、ともこは平然と「9枚」。さらに「（ジャングルポケット）おたけくんに“フードファイター”って言われた」と誇らしげに答えると、会場は爆笑に包まれました。
べーやんが遭遇した“小さいおじいさん”の正体は…
一方、豪快キャプテン・べーやんは、ジムで目撃した“小さいおじいさん”のエピソードを披露します。
マスクをした“小さいおじいさん”が1人で筋トレをしていて、危ないなと思いながら横目でチラチラ見ていたというべーやん。「パッと見たら、重いベンチプレスがおじいさんの首にめり込んでいたんです！」と、ヒヤっとする瞬間を目撃したとのこと。
「近くにいたマッチョの人が助けてくれて事なきを得たんですけど、“小さいおじいさん”がハァハァしながらマスクを外したら……剛さんやったんです！」と、まさかのオチに着地すると会場は爆笑。“剛好き”を公言するやすよは、「そういう話があるなら教えてよ！」と大喜びでした。
こうして会場は終始、笑いと熱気に包まれたままエンディングに。やすよとともこは「また東京でやらせていただきたいです」と意気込み、公演は終了しました。
