吉本新喜劇の人気座員31人が出演する『吉本新喜劇まつり2025〜選ばれし30+1の座員たち〜』が、10月31日(金)に大阪・なんばグランド花月で開催されました。9月の『吉本新喜劇座員総選挙』で1位に輝いた山田花子、2位の島田珠代、3位のすっちーら上位25人と、世代別のじゃんけんバトルを勝ち抜いた5人、そして昨年まで総選挙3連覇を果たして殿堂入りしたアキの計31人が出演。新喜劇からYouTube生配信、最後のお見送りまで全力投球でファンを喜ばせました。

開演前から座員たちが“おもてなし”
この日は開演前から、さまざまなスペシャル企画を用意。吉本新喜劇のファンクラブ「すんの会!」会員とのエクササイズイベントに始まり、公式YouTubeチャンネルでは15:00から3時間にわたる生配信が行われました。
総選挙でランク外となった座員たちも劇場内外で活躍。チンピラ役のカラースーツに身を包んだ平山昌雄らが1階エントランスを練り歩けば、あちこちから大きな歓声が上がります。
新喜劇の専属カメラマン・おやどまりによる「おやどまり写真館」では、座員たちとの記念撮影が行われました。のぶよしら“ほんわかパッパー隊”による生演奏にも多くの人が集まり、たこ焼き店「吉たこ」では購入者に記念ステッカーがプレゼントされました。


2階エントランス前ではグッズ販売が行われ、たかおみゆきらが売り子に。劇場に一歩入れば、大山英雄や今別府直之らがお出迎えに立ち、売店の呼び込みも座員が担当します。座席案内係は、多和田上人や大黒笑けいけいといった“ハゲキャラ”座員たち。さらに別会場では、乳首ドリルでおなじみの「まきざっぱ作製ワークショップ」も開催されました。
開演10分前には、のぶよし、清水啓之が幕前へ現れて前説を担当。軽妙なトークをまじえながらオープニングアクトを紹介します。10月24日(金)に行われた『総選挙おっこっちゃったけど歌で挽回だ! 新喜劇まつりより面白くしてやるぞ歌合戦2025』でMVPに選ばれた上野駿太も自慢の歌声を披露し、そのまま軽妙なトークをまじえてオープニングアクトの新生「秘蔵っ子」を紹介します。
そして幕開け! 小林ゆう、咲方響に金の卵12個目から新たに沖ひなた、おはる、きだななみ、野呂桃花が加わった6人組アイドルユニット・新生「秘蔵っ子」が、それぞれ熱のこもったパフォーマンスで会場を沸かせます。その後、新名徹郎と伊丹祐貴が登場し、“前説第2弾”として会場のボルテージはますますヒートアップ!

「金の卵13個目オーディション」開催をサプライズ発表
いよいよ新喜劇がスタート! この日の舞台は、大阪のとある街のラーメン屋台と、その両サイドにある旅館とペンションです。そこに突然、現れた謎の女性・花子を中心に、ラーメン屋店主の珠代、旅館のオーナー兄弟・千葉公平&吉田裕、アルバイトのすっちー、ペンションのオーナー姉妹・五十嵐サキ&小寺真理とアルバイトの酒井藍、さらに花子を探す謎の人物、間寛平(アメマ王国国王)といった濃い面々が交錯します。
政略結婚から逃げ出したプリンセスが、偶然出会った記者に恋をする──そんな『ローマの休日』を思わせる設定に、村まつりをめぐるいざこざや秘めた恋、さらには誘拐事件まで絡んだ爆笑ストーリーです。
脚本・演出を手掛けた川畑泰史のアイデアで、出演者は上位から順番に登場。順位を前後のセリフに盛り込み、おもしろさはもちろん、わかりやすさにもこだわる趣向です。
主役の花子は“アメマ王国”のプリンセスに扮し、天然全開のボケをこれでもかと繰り出します。ときには相手をイジり、さまざまな座員と絡み、いつもと違う一面もたっぷりと披露し、記者役の清水けんじとは熱〜い抱擁シーンも……!? ほかにもトランペットやけん玉といった特技まで繰り出し、“花子ワンマンショー”の様相を呈しました。

珠代は舞台に出てくるなり、ギャグを連発。「お祭りだから」と、パンティーテックスから壁ドンまでフルコースの大サービスです。景気づけの“飴まき”で「はしゃげ、はしゃげー!」と客席をあおりまくったのはすっちー。傍若無人にボケまくり、吉田との“乳首ドリル”も披露してファンを喜ばせました。
酒井も「私、人間ですねん」といったギャグや飄々としたボケを連発。清水は“回し”の役どころで、舞台をしっかりとまとめ上げました。


間寛平GM(ゼネラルマネージャー)は“アメマ王国”国王役を、故・坂田利夫のコスチュームをまとって熱演、、自由奔放にボケ倒します。
“殿堂入り”のアキはキラキラ衣装で得意のダンスを炸裂させ、吉本新喜劇2025年の顔・西川忠志はデビュー曲「愛されオジになりたい」を披露! その他の出演者も、それぞれ持ち味や持ちネタをフル稼働してアピールします。



はたして花子の恋と結婚の行方は!? 村まつりはどうなる!? クライマックスを飾る花子のトランペット演奏と、上位25人によるけん玉チャレンジは必見! 大団円の結末は、配信でチェックできます。
カーテンコールで、花子は「やりきった。しばらくオフとるわ」と一言。寛平GMからは『金の卵13個目オーディション』開催が緊急発表されたほか、川畑も駆けつけて賑やかにフィナーレを迎えました。
幕が降りたあとは、出演した31人によるお見送りで、イベントを締めくくりました。

坂田利夫の衣装で熱演の寛平GM「喜んでくれてる」
終演後の記者会見には、寛平GMと花子、すっちー、酒井、アキ、吉田の4座長、そして“新喜劇の顔”である西川忠志が登壇。寛平GMは開口一番、「昨日の夜から朝まで稽古をしていて、みんなほとんど寝てない。なのにセリフもよう覚えてて頑張った」と出演者をねぎらいます。
盛り上がりのあまり、途中で時間が押したそうで、「20分か30分はカットしたが、時間通りによく終わらせたと思う。みんなに感謝です」と振り返りました。

最後の見せ場となったけん玉チャレンジで、25人のトリを飾った花子は2回失敗したことについて、「自分の(けん玉)じゃなかったんです。私物を入れた紙袋のいちばん上に置いてたのに見つからなかった。それで失敗して……誰かの陰謀ですよ、あれ」と言い訳!?
なお、練習用のけん玉が扱いづらく、出演者からクレームが出たそうです。花子は「(25個そろえるため)経費が足りるかなと思い、安いのでいいよって私が言うたんです」と苦笑い。最終的に正式なけん玉を再度、用意することになり、「結果的に余計なおカネがかかってしまった」と語りました。

寛平GMは着用した故・坂田利夫の衣装に触れ、「この衣装を着たら、坂田兄さんの演技になっていく。自分の(いつも)やってることをやろうと思ってもできない。坂田兄さんにめっちゃ引っ張られる」と不思議そうにポツリ。そして、「喜んでくれてるやろうね」としみじみと語りました。
「今日の敢闘賞を選ぶなら?」という質問に寛平GMは、「それは花子やろうね」とキッパリ。理由は「最後にちゃんと(けん先に玉を)さしたとこ。あれ難しいやんな。花ちゃん、ようまとめてくれたなと思って」と語ります。
すっちーも「(花子が)普段やらない、人をイジるくだりもやっていた。今日はめっちゃ大変やったと思う」とねぎらい、花子を喜ばせました。

また、突如発表された『金の卵13個目オーディション』で期待する人材について、「新喜劇が好きで芝居が好きやっていう子が入ってきてくれたら」と寛平GM。今年、入団した“12個目”の座員たちも「大丈夫かなと思っていたが、めっちゃできる。びっくりした」というほど豊作でした。
今回の『新喜劇まつり』には、じゃんけん選抜で“12個目”の野呂桃花が出演。すっちーは「昨日の夜の本読みでもすごく初々しくて。たどたどしいなと思ってパッと見たらはじめ兄さんでした」とオチをつけて笑わせました。

『吉本新喜劇まつり2025~選ばれし30+1の座員たち~』は11月7日(金)23:59までオンラインで見逃し視聴ができます(チケット販売は同日正午まで)。その期間の好きなタイミングでFANYIDメンバーは24時間/プレミアムメンバーは72時間、見逃し視聴をお楽しみいただけます。
FANYオンラインチケット(配信):https://x.gd/km5G1
募集概要
「吉本新喜劇金の卵13個目オーディション」

■応募資格
・18歳以上で吉本新喜劇に興味のある方
・芸能プロダクション等の芸能活動を行う団体に所属及び契約等をしていない方
※高校生以下は不可(高校生は2025年3月に卒業見込みの場合は応募可能)
※学歴・経験は一切不問
■応募期間 2025年11月4日(火)~12月31日(水)
■応募方法
①PC・スマートフォンから応募フォームにアクセスしてください。
②フォームの指示に従ってプロフィールをすべて記入、写真をアップロードしてください。
※写真は正面のアップと全身の2点をお送りください。
※1か月以内に撮影したもので、撮影後、写真は加工せずお送りください。プリクラは不可となります。
オーディション公式サイト:https://secure.yoshimoto.co.jp/shinkigeki_audition/
