“笑いの女王”を決める『女芸人No.1決定戦 THE W 2025』(日本テレビ系)のファイナリスト8組が決まりました。9回目を迎える今年は、エントリー総数1044組と過去最多に! 11月5日(水)に開催されたファイナリスト発表・記者会見では、紅しょうが(熊元プロレス、稲田美紀)と辻岡義堂アナウンサーがMCを務めるなか、12月13日(土)の決勝に向けて、ファイナリストたちが意気込みを語りました。

今回の最終決戦は「2+1」
準決勝直後に行われた会見は、 YouTube「日テレ公式チャンネル」で生配信。ファイナリストのインタビューとともに組み合わせ抽選会が行われました。
昨年まで12組だったファイナリストは、今年は4組減の8組に。5組が決勝初進出という顔ぶれになりました。
なお、今回も審査員の投票による勝ち残り方式で、A、Bブロック4組ずつに分かれ、各ブロックの1位が最終決戦へ進出。今年から新ルールで、敗れた6組の中からもう1回見たい1組を視聴者投票で選出。A、Bブロックの勝者に加えて、投票で選ばれた1組を合わせて、3組で最終決戦を戦います。
「初めてなのに初出場が多くて…」
【Aブロック】
■A-1/もめんと(小口響郁、竹田百花)=初出場
トップバッターとなったのは、初出場のもめんと。初出場が彼女たちを含めて5組ということから、「(自分たちも)初めてなのに初出場が多くてかすみます~」と小口。竹田も笑顔で「『唯一の初出場です』とかやりたかったですよね」と合いの手を入れます。
稲田から「声が出ている」と言われた小口は、女子硬式テニス部の部長をやっていたことを明かしつつ、「威嚇」の一芸も見せました。
彼女たちは、歴代女王のオダウエダやにぼしいわしらとユニットライブを行っているとのことで、「『THE W』の空気をいちばん吸っている。だから優勝に近いんじゃないかなと思います」と語りました。
■A-2/電気ジュース(福沢葉、藤本もふ)=初出場
昨年の11月に結成した2人が、早くも決勝の舞台に立ちます。会見では「関西のダークホース・電気ジュースです」と挨拶した藤本。福沢はファイナリストになったのにもかかわらず、「最悪でした」と言い出します。
「準決勝で緊張させられるし、さっき入ったそば屋さんで店員さんに無視されるし、東京のことが嫌いになりそうで……。『今日、決勝行かんかったら、東京一生来んぞ』と思ってたんですけど、ありがたいです」
■A-3/とんでもあや=初出場
初出場のピン芸人・とんでもあやは、50歳で芸歴11年。意気込みを問われると、「私だけの力じゃないんで! (所属する)ソニーの先輩、後輩、同僚のおかげ。優勝目指して頑張ります!」とコメントします。準決勝は緊張したようで、「フワフワしちゃって準決勝に来られただけでも、すごいなと思うんですよ。今朝も、卵をパカッと割ったんですけど……中身をゴミ箱に捨てちゃいました」と笑わせました。
また、賞金1000万円の使い道としては、自身と同じ50歳が出演するライブをやりたいと宣言。紅しょうがの2人から「カッコいい!」との声が挙がりました。
■A-4/紺野ぶるま=2年連続5回目
『THE W』の常連が今年も決勝へ。冒頭から「お待たせしました。おまたが少し……」と際どいネタで爆笑を起こした紺野。大会初年度の2017年にもファイナリストになった彼女は、その後、結婚・出産を経験しました。「出産をして大会に出るとか、ネタを作るとか、2017年の自分では考えられない」と振り返ります。
会見中には、ポケットからいなり寿司を出して食べるパフォーマンスも。周囲からツッコまれた紺野は、「何回やっても記者会見のテンションがわからない!」とぼやいていました。
エルフ・荒川が白旗「ヘンすぎて……」
【Bブロック】
■B-1/エルフ(荒川、はる)=4年連続4回目
4回目のファイナリストとなったのはエルフ。荒川は「『THE W』は、いろいろ言われがち。(大会自体)ガチで面白いし、ぶちかましたい。そのうえで勝ちたいです」と意気込みを語ります。
Bブロックのトップバッターになったことについては、「この(決勝が放送される)時間を盛り上げたい……土曜日の晩をウチらで盛り上げたい」と荒川。はるから「(言い直したうえ、語尾に)ギャル要素、盛り込まんといて」とツッコミが入ります。
記者から『THE W』の魅力を問われて「生き様」だと答えた荒川は、「芸風に人生をぶつける人もいますし、漫才やコントもやれて、ピン芸人も出る大会なんてなかなかない。それぞれの人生が出るんじゃないかなと思います」と語りました。
■B-2/パンツ万博(飛騨ニョッキ、みぎぃ)=初出場
芸歴1年目で昨年12月に結成したばかりの2人。みぎぃが「めっちゃ緊張して手汗すごくて。手汗を全部集めて炭酸をかけ、冷やしたら炭酸水がつくれそうです」と言えば、飛騨も「『THE W』は、わんこそばの大会だと思っていました」とボケて周囲を困惑させます。
すると、荒川が「説明遅れました……両方、ヘンなんです!」と解説。みぎぃは「さっき荒川さんとお話させてもらったんですけど、(不思議キャラすぎて)『もう話できへんわ』って言われました」と明かし、笑いが巻き起こりました。
■B-3/ニッチェ(江上敬子、近藤くみこ)=7年ぶり3回目
ニッチェが2018年以来のファイナリストに。2人は、妊娠・出産などでネタが作れなかった時期もあったと明かします。「事務所ライブも出られず、腐りそうな時期もあったのですが、『THE W』で輝いている後輩たちを見て、やりたいなーと思って」と熱弁。
そんななか、「常連組が勝ち切る方法」について質問が。江上は「最初に出させてもらったころと環境も変わりましたし、家庭ができて、子どもができて、ネタに対して感じる気持ちが変わったんですね。その部分で、いま私たちがやっているネタがいちばん面白いと思っているんで、その気持ちをぶつけるしかないなと思います」とコメント。近藤は「以下同文です」と伝えました。
また、近藤の涙を見て辻岡アナがもらい泣きする一幕も。もっとも、近藤が年齢によるドライアイだと説明すると、辻岡アナは「聞きたくない!」と反応しました。
■B-4/ヤメピ(うかり、水分スイ)=初出場
結成2カ月で決勝進出という“偉業”を達成したヤメピ。まだ、大阪にある吉本興業の若手芸人のための劇場『よしもと漫才劇場』の劇場メンバーにもなれていない状況とのこと。うかりは、先の電気ジュースのコメントを引用しつつ、自らを「我々も関西のダークダークダークダークダークホースです」と紹介しました。
記者から「この喜びを誰に伝えたいか?」と問われると「オクダさんとヒジカタさん」と回答。「誰ですか?」という声に、水分が「それぞれのバイト先の店長です」と答えて笑いを誘っていました。
『THE W 2025』公式サイト:https://www.ntv.co.jp/thew/
