“笑いの女王”を決める『女芸人No.1決定戦 THE W 2025』(日本テレビ系)が12月13日(土)に開催され、7年ぶり3回目の決勝進出となったニッチェ(江上敬子、近藤くみこ)が、エントリー総数1044組の頂点に立ち、ついに悲願を果たしました。優勝決定直後に行われた記者会見での2人の喜びの声をお届けします。

強敵との決戦を見事に制する!
決勝は、ファイナリスト8組がA・Bブロックに分かれ、それぞれ審査員の投票による勝ち残り方式で戦いました。各ブロックの1位と、敗者の中から視聴者投票で1位となった計3組が最終決戦へ進出するというルールです。
ニッチェが入ったのはBブロック。「謝罪をしたい」と友人を呼び出して……というカフェを舞台にしたネタでブロックを勝ち上がり、Aブロックの勝者・紺野ぶるま、視聴者投票で復活を果たしたエルフ(荒川、はる)との最終決戦に挑みました。そこでは、ジムのトレーナーのもとに、ある会員がやって来て……というコントで3票獲得。見事、9代目女王となりました。

「いま自分たちのネタの8割は座っているネタ」
記者会見で「嬉しいです!」と喜びを爆発させた2人。7年ぶりの決勝ということで「ネタづくりの変化」を問われると、20~30代のころと比べると勢いのあるネタが少なくなり、「地味なネタ」が増えたと言います。
江上は「若いころにやっていたネタは本当に体力が持たなくて、息が続かないです。そういう体力面との戦いになってきてまして……。いま我々の身の丈にあっているネタを持ってきた結果、優勝できたという感じです」とコメント。
近藤も「ちなみに、いま私たちが作るネタの8割は、2人が座ってるネタです」と明かしつつ、「今回の2本を選ぶとき、2ネタとも座ってるネタになりそうだったんです。『これはやめよう!』ということで、2本目は動きのあるネタを持ってきました」と振り返りました。

審査員の麒麟・川島明の講評で、ニッチェの“笑いをとるスピード”について言及したことを問われると、江上は「我々はネタを作るうえで、常に『最初の笑いまでを短くしよう』という気持ちがあるんです。出オチにならず、その後、ネタをどう豊かにしていくか。それが功を奏したのだと思います」と説明。「固い言い方になりますが……」と付け加えると、近藤は「おばさんだからね」と大笑いしました。
優勝報告の電話に江上の夫が予想外の反応!?
今回の決勝で注目を集めたのは、霜降り明星・粗品が審査員を担当したこと。実際の審査でも、辛辣ながら的確なネタの分析と芸人愛のあるコメントで大きな話題になりました。
その印象について、粗品のYouTubeチャンネルの視聴者で、人気コンテンツ「チンチロ」の大ファンだという近藤はこう語ります。
「別に的を射ていないことを言っているわけじゃないし、他の人たちが気を遣って言わないことを言葉にしてくれているだけなので、ビビってはいなかったです。『THE W』の審査員の発表から、大会が注目されるような立ち回りをしてくれたので、本当に感謝しかありません」

一方、江上は「私はものすごく怖かったです!」とカブせて笑わせると、こう振り返りました。
「ふだん、我々が見ている賞レースの評価よりも、一歩踏み込んだことをおっしゃっていたので、『もしかしたら優勝者が出ない可能性があるね』なんて楽屋で話していました。結果、自分たちがネタをやるときには、そのことは吹っ飛んでいましたし、粗品くんが言ってくれることも非常に的を射ているなと思いました」
優勝賞金の使い道を問われると、近藤はコロナ禍などもあってできなかった結婚式・結婚パーティーをしたいとコメント。江上は、家族の協力がなければ優勝はできなかったと言いながら、子どもにはゲーム機、「毎晩飲んでいる」という夫へは高級ウイスキーをプレゼントしたいと語ります。
そして優勝後、そんな夫にテレビ電話をかけたものの、「もうベロベロで! マジでろれつが回ってなかった。ただ、すっごい喜んでいました」と明かして笑いを起こしました。
