海原やすよ ともこと中川家(剛、礼二)による人気公演『Top of Namba Grand Kagez』が2月15日(日)、大阪・なんばグランド花月で開催されました。「未来のなんばグランド花月を支えるメンバー」を選出して集めるという趣旨で2018年にスタートしたこの寄席イベントも、今回で節目となる10回目。今回も選りすぐりの人気芸人たちが渾身のネタを披露し、“笑いの聖地”の観客を大爆笑させました。

やすとものネタで揺れる会場
第1回目から掲げられてきた『Top of Namba Grand Kagez』のコンセプトは「なんばグランド花月の未来予想図」。大好評だった昨年9月の東京初開催を経て、節目となる第10回は「やっぱりなんばグランド花月で」と“本拠地”で開催されました。
開演時間になって客席の照明が暗くなると、BGMに合わせて手拍子が沸き起こり、会場が早くも熱気に包まれます。そして、2018年からの歴代出演者の集合写真が順にスクリーンに映し出されて、いよいよ幕開けです。
この日はやすとも、中川家を筆頭に、モンスターエンジン(西森洋一、大林健二)、囲碁将棋(文田大介、根建太一)、ミルクボーイ(駒場孝、内海崇)、吉田たち(ゆうへい、こうへい)、ヘンダーソン(中村フー、子安裕樹)、ツートライブ(たかのり、周平魂)、ダブルアート(タグ、真べぇ)、豪快キャプテン(山下ギャンブルゴリラ、べーやん)という10組が出演しました。
第1部のトップバッターは豪快キャプテン。登場すると割れんばかりの大きな拍手に混じって野太い声援が響き渡り、2人は「なんで?」と戸惑いを隠せません。そして、べーやんの“たられば”を山下がことごとく打ち返す漫才で沸かせました。

ヘンダーソンは舞台に登場するなり、子安が客席に手拍子を促します。そしておもむろにヒットソングを歌い出して、中村を翻弄。スカウトマンのネタなどをテンポよく繰り出し、好き放題にボケる子安に中村が「あほんだら!」と張り手を繰り出す一幕もありました。

昨年、『THE SECOND~漫才トーナメント~』王者に輝き、4月からは東京進出も控えているツートライブは『Top of Namba Grand Kagez』初登場です。「学生時代の同級生で18年やってます」と自己紹介からスタート。
そして周平の「ここからはお笑いとまったく関係ない、感動する話を聞いてもらいます」という導入から始まったのは、“船のおっちゃん”のネタ。奇想天外な展開に、一刀両断にツッコむたかのり――なんとも切ない幕切れに単独ライブでは泣いている人もいたそうですが、周平いわく「今日は泣かすことができなかった」ようです。

続いて『M-1グランプリ2019』チャンピオンで、この公演の常連であるミルクボーイが登場。
この日、駒場が客席から“いただいた”ものは「ラテアートのアートの部分」でした。そして2人で「おかんが好きな果物」を考え始めますが、白熱して声が大きくなる内海に対して、小さな声で「ちゃうと思うけどな」と繰り返す駒場。その温度差でも笑いを誘いました。

そして第1部のトリは、やすともです。これまでの『Top of Namba Grand Kagez』を振り返って、「あっという間」だったというやすよに対し、ともこは「そんなことはない」と返します。その後も話題はAIやデジタル化など多岐にわたり、客席からどよめきにも似た笑いが起きました。

やすよ「11回目も続けられるように頑張ります」
第2部は初登場のダブルアートが先陣を切ります。真べぇによると、舞台に出る前に豪快キャプテン・山下に「ダブルアートさんは、たぶん拍手がないので頑張ってください」と言われたとか。真べぇは「拍手があって安心しました」と笑顔を見せます。
ネタでは泥酔した人の動きを表現するタグが、想像を超える奇妙な動きで舞台を縦横無尽に立ちまわりました。

吉田たちは、積年の兄弟ならではの“恨み”を爆発させ、会場は笑いの渦に包まれました。

囲碁将棋は、おなじみの文田の「どーもー!」という咆哮で登場。さすがのかけ合いで客席を沸かせました。

続いて登場したのはモンスターエンジン。囲碁将棋とは打って変わって静かな佇まいで、ジェットコースターに乗っているかのような緩急です。西森は「怖い思いをした」と、お化けに遭遇した話を大林に訴えます。ベテランならではのますます味わい深くなった漫才で、笑いを起こしました。

そして第二部のトリに中川家が登場。「年いくと寒さがたまらんね」としみじみ話し始める礼二を受け、剛が独特の熱の測り方について話し出し、早くも“中川家ワールド”へ。
そして“あるあるモノマネ”や声帯模写など、2人の十八番を交えたネタをたっぷり長尺で聞かせ、最後まで笑いが止まりませんでした。

エンディングではメンバー全員がステージに集結! ツートライブ・たかのりは「どこに行っても今日のお客さんやったらいいのに」と、この日の会場の雰囲気に感激した様子。
囲碁将棋・文田は「もう終わりかと思うと寂しくて、こんな気持ちになるなら、来なきゃよかった!」と、ひとボケします。そして囲碁将棋の身長で盛り上がるうち、芸人たちの話題はモンスターエンジン・大林の座高へ。座高の高い大林が囲碁将棋の2人と正座すると、頭の位置がぴったり一直線になり、会場は爆笑に包まれました。
最後にやすよが、「11回目も続けられるように頑張ります! いいメンバーがそろっているので、これからも続けていきたいと思います」と挨拶し、記念すべき10回目の『Top of Namba Grand Kagez』は幕となりました。

イベント終了後、海原やすよ ともこの2人が、FANYマガジンにコメントを寄せてくれました。
「10回目を迎えられたことを本当に嬉しく思います。この舞台は賞レースでも何かの大会でもない、来ていただいたお客さんに楽しんでもらいたいと思う舞台です!」
「遠方から足を運んでくださるお客さまも多く、本当にありがたい気持ちでいっぱいです。今後は来てもらうだけでなく何かしら直接届けられる機会も作っていきたいと考えています。場所が変わっても、より多くの方に『Top of Namba Grand Kagez』を体感してもらえるように挑戦を続けていきたいです!」
