記者会見仕立てのステージで芸人たちが自分にまつわるネタを報告し、それを本物のメディアの記者に記事にしてもらう、そんな一風変わった仕掛けのライブ『みなさまへ、大切なご報告がございます。2026立春』が、2月13日(金)に大阪・YES THEATERで開催されました。ステージは、テレビでは放送できない報告の連発に爆笑と失笑のオンパレード! 大盛り上がりだったその模様を、芸人ライターのわたくし、ポチ・茜チーフがレポートします!

記者役ダブルアート・真べぇの「攻めた質問」
宣伝やイベント、広報、SNSによる情報発信などで、メディアと吉本をつなぐ吉本興業「プロモーション部」。『みなさまへ、大切なご報告がございます』は、本来は裏方的な立場のプロモーション部が企画・主催するライブです。
2025年10月に第1回が開催されて大好評を博したため、今回はその第2弾。出演者は、アイラブ地球(コウノ・オブ・ザ・イヤー、きむきむ)、黒帯(大西進、てらうち)、ダブルヒガシ(大東翔生、東良介)、ジョックロック(福本ユウショウ、ゆうじろー)、例えば炎(タキノルイ、田上)という、ライブやテレビで大活躍の芸人たちです。

そしてマスコミ席には本物の記者が出席されていて、芸人たちの話を聞き、逐一判断して【記事になる】【記事にならない】の札を上げていきます。
さらにダブルアート・真べぇも、FANYマガジンの記者としてマスコミ席から出演。その真べぇは、「芸人のことはよく知ってるので、炎上とかいっさい無視して攻めた質問をしようと思います」と意気込みたっぷりです。
そんな真べぇは、MCを務めるアイラブ地球のコウノ・オブ・ザ・イヤーに、「コウノさん、前の相方の野村(尚平)さんが単独ライブで漫才をするようですが、それについてはどう思いますか?」とさっそく質問。コウノが「楽しみです。配信を買って見ようと思います」と答えると、【記事にならない】の札を上げて反応し会場は爆笑です。

報告するテーマは勝手に決められていて、芸人はそれについて無理矢理にでも報告しなければなりません。そして記者の掘り下げる質問に答え、記事にしてもらうという聞いたことのないスタイルです。
まず、ダブルヒガシの報告は「東京進出に関するご報告」です。
4月から拠点を東京に移すダブルヒガシの2人。大東が「物件探し中で、東が審査待ち。わたくし大東、審査通らず。物件探しが無事に白紙に戻りました」と報告すると、会場から「ええ〜!」という声とともに笑い声が上がりました。


ぎょうぶの暴露合戦は【記事にならない】!?
その後、黒帯・てらうちの「ダブルヒガシが可愛がってた後輩の豪快キャプテン・山下ギャンブルゴリラの世話は、今後、誰がするのか?」「はっきり言います。ダブルアート・真ベぇです!」というやりとりから“記者会見”はあらぬ方向へ。
「山下ギャンブルゴリラが、ぎょうぶ・為国に3000円貸してほしいと言われて『あかん』と断っていた」
「為国はおカネがなさすぎて、彼女と鍋をするときに鍋自体が家になくて、漫才劇場の小道具の鍋を使っていた」
「為国の相方の澤畑健二はバスケットボールのキャプテン時代、昇格をかけた試合で、ラスト2秒でボールが回ってきた。入れたら逆転勝ちの場面でプレッシャーに負けてパスをした」
と勝手な報告が止まりませんが、FANYマガジン以外は【記事にならない】です。

黒帯・大西「奥さんがマッチングアプリ始めてた」
昨年10月にコンビそろって結婚を発表した黒帯からの報告は「新婚生活に関するご報告」です。てらうちが「最近、ようやく一緒に住み始めたんですけど、奥さんがもう喋ってくれへん日がある」と報告して会場をざわつかせると、大西は「すでに離婚危機です」と報告し、さらにざわつかせます。
記者から理由を聞かれた大西は「何回も言われてたのに、湯船に浮いた体毛をすくって捨ててなかったら、奥さんがマッチングアプリ始めてた」と明かし、会場は大笑い。
ここで真べぇ記者から「黒帯は過激なネタとか発言をするんで、攻めた質問させていただきます」と前置きがあり、黒帯の2人は身構えます。
「奥さまの好きな手料理はなんですか?」とほっこりした質問に「コンパか!」という言葉が飛びかうなか、てらうちは「まだ作ってもらったことないです」、大西は「鍋です。キムチ鍋」と正直に答え、【記事になる】と札が上がりました。

例えば炎「ご報告」の意外な評価
4月25日(土)に結成4周年を迎えるジョックロックからは「コンビ活動に関するご報告」が。福本から「リモート打合せで、ゆうじろーが特技の指パッチンを爆音で鳴らせると言って披露したが、ノイズキャンセリング機能で聞こえなかった」と報告があり、実際に披露してみました。2回挑戦したものの、音量はとても人並みで【記事にならない】の判定に。

例えば炎からの「タキノに関するご報告」では、タキノから「ボイスパーカッションができるので聞いてほしい」と報告があり、聴いてみることに。そこそこ上手で聴いていられるボイスパーカッションを数分披露していましたが、隣の田上は何の感情もない表情で真っ直ぐ正面を見つめていて、会場の笑いを誘っていました。
しかし、マスコミ席からは質問は特になく、このまま記事にもならずに終わるかと思いきや、スポーツ報知の記者から【記事になる】の札が上がります。
理由を聞くと、「先ほどから、下ネタ(活字にはできない下ネタオンパレードでした)が多かったですが、下ネタはYahoo!が絶対にNGで閲覧数が伸びない。例えば炎の報告だけは唯一エロなしだったので!」と、プロならではの観点に一同納得でした。

最後に、記者会見さながらにフォトセッションがあり、大盛り上がりのままイベントは終了しました。
(ちなみに、私も記者としていくつか質問させていただきましたが、芸人からのお返事が、言っていいわけないものや、下ネタに繋がるものばかりだったので何も書けません……。記事にできるようなことを質問する本物の記者の方のスゴさを、まさかこんなかたちで感じるとは思いませんでした)
