ザ・ぼんち、45年ぶり2回目の大賞受賞に「誰もいなかったら泣いてたかもわからん」 歴史ある上方漫才大賞で「幸せだ!」

上方演芸界で、もっとも長い歴史がある『上方漫才大賞』が4月7日(火)にCOOL JAPAN PARK OSAKA WWホールで開催され、超ベテランコンビのザ・ぼんち(ぼんちおさむ、里見まさと)が、45年ぶり2回目となる大賞に輝きました! 大賞のほか、奨励賞には初ノミネートの金属バット(小林圭輔、友保隼平)、新人賞には3年連続ノミネートのぐろう(家村涼太、高松巧)が選ばれ、栄えある受賞に全開で喜びを表しました。

©関西テレビ
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「まさかもう一度、獲れるとは…」

受賞後の会見に登場したザ・ぼんちの2人。まさとが、大賞を受賞した率直な心境をしみじみと語りました。

「『ザ・ぼんち』の名前が出たときの、客席のなんとも言えんどよめきに、正直、ウルウルと……。誰もいなかったら泣いてたかもわからんぐらい、『これはまたがんばろう』と思いました」

同じくおさむも「感謝しかないです」と感無量の表情。「まさかもう一度、獲れるとは思ってなかった。最近は漫才をやってて、とくに楽しい。舞台で思い切り自分をぶつけてお客さんに笑ってもらうという、その気持ちがひょっとしたら通じたのかなと思います」と喜びをにじませました。

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61回目となる今回の『上方漫才大賞』は、これまでの伝統を引き継ぎながらも、採点方法などで新たな変化がありました。新人賞、奨励賞にはそれぞれ5組が選出。会場で漫才を披露し、ランダムに選ばれた観客審査員100人による採点で受賞者を決定する仕組みです。採点は、1人あたり5点の合計500点満点で行われ、その総合得点で競い合います。

今回、MCを務めたのは、2回の大賞受賞経験がある海原やすよ ともこと、中川家の2組。さらに、歴代の大賞受賞者であるブラックマヨネーズ・吉田敬、フットボールアワー・岩尾望、銀シャリ・橋本直の3人も、大会の見届け人として登場しました。

まずは、新人賞の戦いからスタート。ノミネートされたのは、ぐろう、三遊間、生姜猫、例えば炎、愛凛冴ら結成10年目までの5組(出番順)です。そして、観客審査員の採点の結果、新人賞に輝いたのは「398点」を獲得したぐろう! 決定の瞬間、2人は両手を胸の前で合わせて喜びをかみしめたあと、両手を高く上げてガッツポーズ。

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「3年連続(ノミネート)だったんで、本当にうれしい!」と高松が喜びを爆発させます。一方の家村は、漫才師になる前の2018年、「上方漫才大賞」を現地で観覧したことがあるそうで、「ダイアンさんが大賞で、祇園さんが新人賞。『僕もほしい』と思っていたので、獲れてよかったです」と、トロフィーを大切そうに両手で包み込みました。

金属バット・友保「なんで呼んでくれはったんですか?」

続いて、奨励賞のステージへ。ノミネートされたのは、ツートライブ、たくろう、カベポスター、天才ピアニスト、金属バットの5組(出番順)です。

どっしりと余裕を感じさせながらも大爆笑をさらう実力派ぞろいのなか、「482点」を叩き出し、暫定トップだったたくろうの442点を大きく上回ったのは金属バット! 紹介VTRの時点からすでに「なんで呼んでくれはったんですか?」(友保)、「どういう心境の変化?」(小林)と、“らしさ”が炸裂していた金属バットの受賞に、会場は大きなどよめきも。

友保はダブルピースで喜びを表現し、小林は「皆さまにもっと感謝を返せるように、賞金を使いたいと思います」と背筋を伸ばして語りました。

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45年かけてまた戻ってきた

そして、いよいよ大賞の発表です。本人たちへのサプライズ報告のVTRに注目が集まるなか、大画面に映し出されたのは、ザ・ぼんちの2人! 「ばんざーい!」と喜びを爆発させる2人に、万雷の拍手が起こります。

続いて、2人が舞台に登場。まずはまさとが「ありがとうございます!」と感謝の言葉を叫び、続けて「ありがとう! 45年ぶりやて!」と2人で固く握手。渾身のネタ披露では「おさむちゃんでーす!」も飛び出し、会場を大いに沸かせました。

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ネタを終えたあと、大きな花束を手に再び「ありがとう」と深々と頭を下げる2人。おさむが「幸せだ!」と喜びいっぱいの横で、まさとも「まさか、45年かかってもう一度、このステージに戻ってこれるとは、夢にも思わなかった。長い間、日々ちょこちょこやってたら、いい運も来るんだな。ここから小さい目標を持ってがんばります!」と喜びを噛み締めていました。その言葉は、まさとの著書『漫才の一滴 笑吉が教えてくれた「念、縁、運」』で語られる、日々の積み重ねの大切さとも通じます。

おさむ「若い人の胸を借りる。収まっている場合やない」

終了後の囲み会見では、ザ・ぼんち、金属バット、ぐろうが改めて受賞の喜びを語りました。

まずは、昨年の『THE SECOND』で芸歴最年長のファイナリストとなり、4月25日(土)には大阪・よしもと道頓堀シアターから『ザ・ぼんち芸道55周年挑戦ツアー』がスタートするザ・ぼんち。

ザ・ぼんちとしての大賞受賞は、1981年の第16回大会以来45年ぶり。まさとが万感の思いを込めて、こう語ります。

「当時は漫才ブームを牽引した方が東西に7~8組いて、そのなかで関西の代表として僕らがいただいただけ。でも今回は、こんな僕らでもやっていればいい方にご縁があって、こんないい運がついてくるのかというのを、73歳のじじぃが少しだけでも見せられたな、と」

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一方のおさむは「あのときは忙しくてボーッとしているような状態でしたけど、今回のほうが実感あります」と2回目の受賞に格別の思いをにじませると、「チャレンジすることが元気の源。若い人の胸を借りるというか、収まってる場合やないんで。もう、チャレンジして進むだけ。失敗を恐れずに前を向いて歩いていきたい」と気を引き締めました。

金属バット、支えてくれる“関西の皆様”に感謝

初ノミネートで奨励賞を受賞した金属バット・友保は、こんなコメントを。

「やはり関西の皆さまの笑いの愛に僕は支えられて、見事受賞となりました。本当に関西、おおきに」

また、昨年の『THE SECOND』で対戦したザ・ぼんちが大賞、自分たちが奨励賞を受賞したことについて、「直接対決して勝った経験があるんで、(自分たちが)大賞でいい気がしてます」(小林)と語って記者陣を笑わせました。

奨励賞のノミネートに「呼ばれると思ってなかった」と口をそろえた2人は、「よう呼んでくれはって、ラッキーですわ、ええ」(友保)と喜びを語りました。

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「楽しくやろう」の気持ちで挑んだ

新人賞のぐろう・家村は「芸歴7年目でいちばんうれしい」と喜びを爆発させます。高松は「(出番が)トップバッターっていう時点で無理かなって思ってたので、ネタ中もまったく緊張しなかったんですけど、『あれ? 勝てるかも』と思った瞬間、急に緊張しました」と明かしました。

ぐろうは、今年3月の『ytv漫才新人賞決定戦』で優勝したばかり。最近は2人でネタの話をよくするそうで、今回も「楽しくやろう」という気持ちで挑んだといいます。

家村は熱い気持ちそのままに、「上方漫才大賞新人賞に恥じないように、どんどん飛躍していきたい」と語りました。

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書籍概要

漫才の一滴(いってき) 笑吉が教えてくれた「念、縁、運」
著者:里見まさと
発売日:2026年1月30日(金) 
発行:ヨシモトブックス  
発売:株式会社ワニブックス
定価:1,800円(税込) 
四六判ソフトカバー304ページ 

Amazon書籍ページ:https://www.amazon.co.jp/

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