個性的で大迫力、なおかつゴージャス!?
アーティスト・新聞女が巨大新聞ドレスをまとって京都市京セラ美術館を練り歩き!

『AU× 嶋本昭三“あ”』 

10月14日(木)〜17日(日)にかけて、京都市京セラ美術館にて前衛芸術家集団AUによる展示&パフォーマンス『AU× 嶋本昭三“あ”』が行われました。「AU」とは、“日本前衛芸術の祖”ともいわれる「具体」の創立メンバー、故・嶋本昭三氏が代表を務め、「誰もやっていない事をやる」精神を継承した団体。世界中の展覧会で活動し、アートの表現による自由、無限の可能性を表現しています。本展では、嶋本昭三氏をはじめ、AUメンバーの作品や、9月19日(日)に新西宮ヨットハーバーで、島田珠代や嶋本氏と交流のあったおかけんた、芸人アーティストたいぞうと共に制作した作品を展示しています。

10月17日(日)13:00〜には、アーティスト・新聞女とAUのアーティスト4名で、京都市京セラ美術館 東山キューブテラスにて、新聞女+αによる「巨大新聞ドレス公開制作」が行われました。

出典: FANY マガジン

まずは東山キューブテラスのウッドデッキに新聞紙を広げ、スカート部分を作ります。新聞紙をつなげるにもコツがあるようで、「ここは後で埋めるので、こちらからお願いします」と新聞女の指示に沿い、アーティストたちがつなげてゆくと新聞紙はどんどん巨大化。

出典: FANY マガジン

そこにおかけんたも参戦! 新聞紙が風に飛ばないように両手で押さえながら、完成を見守ります。ついには見学していた方々にも「貼ってくださーい!」と呼びかけ、みんなで作業。風でふわりと飛びそうになる新聞紙を押さえる人、新聞紙をテープでつなげてゆく人、それぞれ役割分担してつなげてゆきます。「長いのはこちらに!」、「そっち、押さえてて」と声を掛け合い、和気あいあいとしていて楽しそう。

出典: FANY マガジン

野外なので風が吹くたび巨大化した新聞紙がふわりと浮かび、「おぉ〜!」とハラハラする声が上がる一幕も。参加者は新聞紙の上にとっさに寝転び、文鎮のような役割を担う人もいました。

新聞スカートができつつある段階で、新聞女がスカートを着用する準備を始めます。まずは自身の上半身に新聞紙を巻きつけ、新聞紙で作られたヒラヒラの飾りをまとい、みるみる新聞紙とは思えないゴージャスな装いに。

そして、準備が整ったところでついに新聞スカートを着装! 新聞女の笑顔が弾けます。「いつもより長くしてみました」という、つなげにつなげた新聞ドレスのトレーンは長さおよそ17m! 風にゆらゆらと揺れる様子はさざ波のようで幻想的ですらありました。

出典: FANY マガジン

着用後は参加者全員でトレーンを持ち上げ美術館内を慎重に移動。さまざまな作品が展示されている「光の広間」へ場所を移し、撮影を行いました。たまたま遭遇した館内にいた人々も、新聞ドレスの大迫力に目を丸くしながらスマホカメラのシャッターを切っていました。

出典: FANY マガジン

お次は日本庭園へ移動。新聞女は脚立に立つと、新聞ドレスは一層広がりを見せてパワフルさを増しました。風光明媚な景色の中に佇む、巨大新聞ドレス。これまで見たことのないコラボレーションは非常に興味深く、多くの人々が巨大新聞ドレスに釘付けになっていました。