よしもと祇園花月の新喜劇がBSよしもとで放送開始! すっちー「カメラが入っても関係なくいきますよ」

京都・よしもと祇園花月では、大阪・なんばグランド花月(NGK)と同じく連日の本公演で吉本新喜劇を上演しています。この“祇園吉本新喜劇”が、7月6日(木)からBSよしもとで放送されることになりました。その初収録となった6月11日(土)の公演では、すっちーが座長を務める新喜劇「すち子と、決意表明の作り方」が上演され、客席を爆笑の渦に! 今回は、当日の舞台の模様とすっちーへの直撃インタビューをセットでお届けします。

出典: FANY マガジン
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すっちー&千葉が夫婦役で大暴れ!

舞台は花月旅館。新入りアルバイト夫婦役のすっちーと千葉公平が、舞台狭しと大暴れする爆笑ストーリーです。

すっちーと千葉は、登場するなり夫婦喧嘩を繰り広げたかと思えば、今度はいきなりイチャついたりとやりたい放題! コロナ禍で休止していたすち子の“アメちゃんまき”も復活し、客席はまるで音楽フェスのような盛り上がりに。

すっちーはハイテンションに「なんばにはない、これが祇園花月や!」と叫んで観客をあおります。ほかにも、番頭役の信濃岳夫、シェフ役の諸見里大介、オーナー役の青野敏行と濃いメンバーが集結しました!

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旅館を訪れる客も個性派揃い。佐藤太一郎&吉岡友見が演じる結婚直前のカップル、島田一の介&浅香あき恵が演じる倦怠期の熟年夫婦、さらにはコソ泥や警官、野菜嫌いの男らが入り乱れ、空前のドタバタ劇が展開していきます。

新たなキャラクターが現れるたび、すっちーと千葉のイジりやボケが炸裂。勘違いが重なって、もつれにもつれた人間関係は、無事にハッピーエンドを迎えられるのか……? 気になる結末は、BSよしもとの放送で!

祇園花月の新喜劇はチャレンジの場所

公演終了後、すっちーがインタビューに答えてくれました。

──よしもと祇園花月で上演される新喜劇の持ち味、特徴を教えてください。

(NGKの新喜劇と比べて出演する)座員の数は少ないんですけど、僕のなかではいろいろチャレンジする劇場やなと思ってて。始まった当初はお客さんも少なくて、ちょっと置きに行くほうがいいのか、どっちなんやろう……みたいな迷いがあったんですが、あるとき、(吉本興業の)岡本(昭彦)社長とお話することがあって、「絶対ウケそうな、ベタなもんをやるほうがいいのか、それともガンガン攻めていったほうがいいのか、どうですかね?」と聞いてみたんですよ。そうしたら「好きに攻めたら?」とおっしゃって。そこから「じゃあ、いろいろやってみよう」っていうスタンスになったんですね。

出典: FANY マガジン
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今回、テレビ(収録)が入るってなったときに、だからといって変にカチカチっとしても、劇場のよさは出ないと思いました。祇園花月はチャレンジしたり、新しいものをどんどん生み出していく劇場でありたいというのがあったので、カメラが入っても関係なくいきますよ、みたいなメッセージでもあるんですけど。
たとえば今日の1回目(公演)で(すっちーと千葉のやりとりのなかに)“ケツを噛む”というノリが急にできたりとか(笑)。いろいろ仕掛けていかんと、新しいものは生まれないんですよね。
新喜劇のギャグで定番になってるものって、師匠方に聞いていくと「あれはもともとハプニングから始まったんやで」とか、ノリで始めたことがいまでも残っていることがあるから、やっぱそういうもんがどんどん生まれる劇場にしたい。同時に、その誕生の瞬間が、ちょうどテレビ収録やったら、なおいいのかなと。

出典: FANY マガジン
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──若手座員がブレイクする場にもなりそうですね。

そうですね。(出演者が)いわゆる全員知ってる人、とはならないんですけど、そのぶん「この子、意外とおもろいやん」とか「この子、見たことないな。こんなお芝居ができるんや」といような、新しい発見もあるというか。そういう人らがベテランさんと絡むことで、また新しいノリも生まれてきたりすると思いますし。お客さんが新しいなにかの誕生にも立ち会える、そういうふうに作っていきたいなっていう気持ちがあります。

若手がどんどん育ってきている

──7月からはBSよしもとを通じて、日本全国の視聴者に観てもらえます。

全国の方に吉本新喜劇を知っていただくのはもちろんなんですけど、劇場の熱というか、劇場ならではの空気感みたいなものを、どれだけ伝えられるかっていうところもあると思うんですよ。祇園って狭いぶん、そこがより伝わりやすいっていうのはあるので、放送を見て、劇場に行ってみたいなっていうふうに繋がっていけばいいと思っています。「あの空気、一緒に味わってみたいな」と思ってもらえるように。

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──すっちーさんから見て、いまの新喜劇の見どころはどこですか?

若手もどんどん育ってきてるので、いままでやったら若手がしなかった部分というか、名前も知らん子がいいポジションをやってたりするんです。特に祇園はそうなんで、次の世代がちょっとずつ育ってきてますよっていうのがいまの新喜劇ですかね。
新座長も増えましたし(アキ、吉田裕)、千葉くんなんかは東京から来て関東弁なんですけど、なんかちょうどいい具合にいろんな方が入ってきてるというか。新喜劇は大阪弁じゃないとダメっていうものでもないんですよね。大阪にも関東の人はいますし、ふつうに暮らしてたら標準語が聞こえてくることもある。だから、おもしろかったら何でもありじゃないけど、いろんなことを試していこうという。

──いままさに変化が起こっているんですね。

「吉本新喜劇セカンドシアター」(若手のための劇場)ができて、若手も自分らがメインになって新喜劇をやったり、いろんなことを経験してきています。お芝居のなかで自分たちがどう振る舞うべきかとか、自分の役どころをどのへんまで攻めて、どこで引くかとか、お話全体の流れを見てモノを作るっていうことをしてるので、物語を作るなかで“ここはよくて、ここはあかん”っていうのをちゃんとわかってやるようになってきました。それぞれが1本のお話を作るときに、どういう役割をすべきかっていうのが、みんなわかって動き出してる。ちゃんとチームプレーができるようになってきてるんです。

出典: FANY マガジン
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祇園へのドライブでリフレッシュ!

──すっちーさんが祇園花月に出演するときの“お楽しみ”はありますか?

僕は車が好きなんですけど、ふだん大阪におったら車に乗ることってないんですよね。だから、祇園のときだけは車に乗るようにしてるんですよ。渋滞に巻き込まれても間に合うような早い時間に出てます。運転しながら、その日の新喜劇を思い出して、「明日、こんなん言ってみようかな」とか「あそこの部分をこう変えてみようかな」とか……そんなことを考えながらの行き帰りがすごく楽しみです。
あとはもちろん、京都なので美味しいお店もたくさんあるし、賑わってる観光地を見るのってちょっとテンション上がるじゃないですか。やっぱコロナ禍のときのことを考えると、人が戻ってきたなっていうのを実感してます。

出典: FANY マガジン
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──最後に、BSよしもとの視聴者にメッセージをお願いします。

全員がチャレンジして、劇場にいるかのような新喜劇をお届けしますので、ぜひ見てください。そして、これを見てぜひ劇場に足を運んでいただけたらなと思っております!

【BSよしもとの視聴方法】
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