芸歴7年目のダークホース・オダウエダがキ〇タマネタ解禁!? 『THE W』決勝直前インタビュー

女性芸人の中から“笑いの女王”を決める『女芸人No.1決定戦THE W 2020』(日本テレビ系)の決勝が、12月14日(月)に放送されます。過去最多のエントリー646組のなかから、ファイナリストに残ったのは10組。今回は、芸歴7年目にして初の決勝進出を果たしたオダウエダ(小田結希、植田紫帆)の決勝直前インタビューをお届けします!

出典: FANY マガジン

『THE W』は、今年で4回目の開催。プロ・アマチュア、芸歴、芸風、人数など一切問わず、純粋にネタの面白さで、女性芸人日本一の座と優勝賞金1,000万円をかけて争う“異種格闘技戦”です。昨年王者の3時のヒロイン(福田麻貴、ゆめっち、かなで)がテレビなどで引っ張りだこになるなど、賞レースとしての存在感がますます高まっています。

今回の『THE W』ファイナリストは、Aマッソ(村上、加納)、オダウエダ(小田結希、植田紫帆)、ターリーターキー(玉遥香、伊藤那美)、TEAM BANANA(藤本友美、山田愛実)、にぼしいわし(にぼし、いわし)、はなしょー(杵渕はな、山田しょうこ)、紅しょうが(熊元プロレス、稲田美紀)、ぼる塾(あんり、きりやはるか、田辺智加)、ゆりやんレトリィバァ、吉住の10組。決勝を前にした芸人たちに、『THE W』にかける思いや今後の展望などを連続インタビューで語ってもらいました。

出典: FANY マガジン

日ごろから下ネタばかり

——初の決勝進出、おめでとうございます! いろんな人から祝福の言葉がきたんじゃないですか。

植田 大阪時代にお世話になった方から、東京でいまお世話になっている方まで、たくさんの方に祝っていただきました。(ピン芸人の)三浦マイルドさん率いる「マイルド軍団」に所属してるんですけど、マイルド軍団から賞レースのファイナリストになった方って多いんですよ。すゑひろがりずさん、ニッポンの社長さん、ななまがりさん……。マイルドさんは「お前らも行ったか」って、めちゃくちゃ喜んでくださいましたね。

――決勝に進んだときの率直な気持ちは?

小田 われわれ、日ごろから下ネタばかりやっているので、ほんまに決勝行っていいんかなぁっていう驚きが強かったと言いますか。

植田 お客さんにはウケていても、テレビでできないネタやと言われることが多かったんです。けど、今年は(テレビ局やTHE Wの運営の人たちが)応援してくれはったんかな、と。やから、ありがとうございます!っていう感謝の気持ちが大きかったですね。

出典: FANY マガジン

小田 ただ、植田が生放送の決勝で何か変なことを言わないかが、いまから心配です。あと、スタッフさんに「キ○タマとカー○ックスのネタがある」って言ったら無視されまして(笑)。キ○タマのネタを作り直して、なんとかかいくぐろうとはしてるんですけど……。

植田 却下される可能性は大いにあります。決勝まで探り探りの状態が続きますね。

大学の先輩ミルクボーイの優勝で火が点いた

――芸歴7年目。おふたりはNSC(吉本総合芸能学院)大阪校で出会ったんですよね?

小田 そうです。芸人を目指したきっかけは、ナインティナインの岡村(隆史)さんに会いたかったから。私、16歳のころにグレすぎて駆け込み寺に入っていたことがありまして。

植田 (フジテレビのノンフィクション番組)『ザ・ノンフィクション』に出てはったりする有名なお坊さんのところに行ってたらしくて。連れて行かれた日のこと、いまも覚えてるんやろ?

小田 お母さんに「お昼ご飯食べに行くよ」って言われて、車に乗ったら愛知に着いてました(笑)。途中、サービスエリアで逃げようとしたんですけどできなくて。駆け込み寺で朝起きてご飯を作って食べて、服を自分で洗濯して掃除するっていう当たり前の生活を繰り返しているうちに、ヤンキー時代にやっていたことが何も楽しくなくなったんです。その後、引きこもりになってしまったんですけど、唯一の楽しみだった『めちゃ×2 イケてるッ!』(フジテレビ)を観て、芸人になろうと思ったんです。

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植田 岡村さんには、昨年末の『芸人報道』(日本テレビ)のスペシャルで会えたんですよ。小田はオナラで芸能人の名前を表現するっていう下品極まりない特技をやったんですけど、憧れの人に見せるものじゃなかったってことなのか、小田は岡村さんに会ったと認めないんです。

小田 あれは会ったことにならない。だって、認知されてないから。

――一方、植田さんはミルクボーイさんやななまがりさんと同じ、大阪芸術大学落語研究寄席の会出身なんですよね。

植田 もともと幼なじみとお笑いやりたいっていう気持ちがあったんですけど、女子校には芸人になりたい人がいなくて。

小田 植田は小中高とカトリックのお嬢さま学校に行ってたんです。

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植田 高校生のとき、NSCの願書をこっそり持ってたのを親に見られて、「あかんで!」と言われて諦めて。その後、脚本の勉強がしたくて進学した大阪芸大の落研に仮入部して伝説のDVDがあると見せてもらったのが、ななまがりさんとミルクボーイさんのネタやったんです。だから、昨年の『M-1グランプリ』(テレビ朝日系)でミルクボーイさんが優勝した瞬間、「ミルクボーイさんやりましたね!」ってヒザを崩して叫んじゃって(笑)。あの優勝を見て、賞レースへの火がさらに点いたというか、腐ってるヒマはないぞと思ったんです。

外のライブで武者修行

――大阪から東京へ活動の場を移したのは?

小田 いろんなライブでコントをやりたかったからです。けど、上京してからもなかなか結果が出なくて。いまは神保町よしもと漫才劇場の所属なんですけど、ヨシモト∞ホールに出ていたころ、ほかのところのインディーズライブに出てたんです。それを劇場のスタッフさんに伝えたら、「お前らは、ほかのライブにいっぱい出ろ」って後押ししてくれて。

植田 外で頑張ることを許された珍しいタイプでして。われわれのネタ、お客さんにびっくりされたり、フリで悲鳴が上がったりすることが多いんです。いつもコントをやってるんですけど、銃で誰かが死ぬかキ○タマが出てくるかっていう安~いアメリカ映画みたいな感じで。

小田 B級以下です。わかりやすく笑ってもらえるネタもほんまは作りたいんですけど、作り方がわからなくて。キラキラした恋愛とかOLさんのお仕事、結婚……経験のないことがネタにできないんやと思います。

植田 2人ともロクな人生おくってきてませんからね(笑)。だから、『キン肉マン』に出てくるウォーズマンが記憶を失ってバイオリン弾きになるネタになっちゃうんですけど、外のライブに出ることでこんな私たちでも面白いと思ってもらえるんだって気づかせてもらえたので、東京に出てきてよかったなって思ってます。

小田 外に出ることを許してくれた、吉本のスタッフさんにも感謝してますね。

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植田 いろんな先輩にも、本当に助けられています。『女芸人大祭り』っていうライブでめちゃくちゃスベって凹んでたら、MCのスリムクラブさんが来て慰めてくださったんです。『THE W』の準決勝前にも、ルミネ(the よしもと)にいらっしゃったみたいで、眞栄田(賢)さんが「いまから準決勝? いい顔になったなぁ。がんばれよ!」って肩を叩いてくださって。

小田 見た目からツッコミに見られがちなことに落ち込んでいたら、内間(政成)さんが「そのままでいいよ。いまは無理に言われたことをしなくていいと思うよ」って言ってくださって、本当にありがたかったです。

――ゴールデン初のネタ披露が『THE W』決勝になりますが、どんなところに注目してほしいですか?

小田 ヘンなことをやってると思われがちですけど、われわれとしてはみんなが感じてることをやってるつもりで。

植田 普段、生活していて、あそこが気になるなっていうツボを押したいんです。いままで触られていないから最初は気持ち悪っ!って思われるかもしれないですけど、絶対に気持ちいいので身を委ねていただけたらなと。だまされたと思って、われわれのネタを観ていただきたいなと思います。

小田 決勝では最低でも1本、ネタを観ていただけますし、もしかしたらもう1本観てもらえるかもしれない。テレビですでに4分も自分たちだけの時間がもらえてるっていうことが嬉しいんですけど、できれば2本できたらいいですね。

出典: FANY マガジン

植田 もちろん優勝できれば嬉しいです。けど、自分たちがやりたいネタをやるっていうことを何より大事にしたいので、決勝では私たちらしくのびのびと全力でネタをやりきりたいと思います!

オダウエダの公式プロフィールはこちらから。

番組概要

『女芸人No.1決定戦THE W 2020』

放送日:12月14日(月)20:00~
放送局:日本テレビ

公式サイトはこちらから。

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