ジグザグジギー、負け続けて自信喪失 復活を遂げた理由「これじゃいけないと…」【キングオブコント直前⑤】

コント日本一を決める『キングオブコント2023』(TBS系)が、10月21日(土)に放送されます。厳しい予選を勝ち抜き、ファイナリストになったのは10組。今回は、7年ぶり3度目の出場となるジグザグジギー(宮澤聡、池田勝)​​の決勝直前インタビューをお届けします。​​

出典: FANY マガジン
出典: FANY マガジン

今年もダウンタウンがMCを務める『お笑いの日』内でフィナーレを飾る同大会。決勝に勝ち上がったのは、蛙亭、カゲヤマ、サルゴリラ、ジグザグジギー、ゼンモンキー、ニッポンの社長、ファイヤーサンダー、や団、ラブレターズ、隣人(※50音順)の面々です。

果たして、最後に栄冠を勝ち取るのはいったい誰なのか――ファイナリストたちの熱い思いを連続インタビューでお届けします。

結成時から追いかけてきたコント師の頂

ーー7年ぶりの決勝です。今のお気持ちを聞かせてください。

池田 僕ら2008年結成で初年度から『キングオブコント』(以下、KOC)が始まったので、KOCに向けてしかネタを作ってないんですよ。長尺のネタは1本もないですし、このためだけにネタをやってきてると言っても過言ではないので、うれしいです。あと、多分、返り咲きが一番難しいというか。

宮澤 完全に世代交代みたいな雰囲気があって、「もうしんどいのかな」と思った時期もありましたけどね。なんとか諦めずにやってきて良かったです。

池田 いや~諦めなくて良かったね~。何度か諦めそうになったときもあるんですよ。毎年、ダメだった翌日に集まって「来年どうする?」って話はするんで。

宮澤 去年もしたね。KOCを目指すのは卒業して、お互いのパーソナルな部分で仕事していくのもいいかもね、みたいな話はしましたね。

池田 「もう1回出ようか」って2人で足並みそろえるまでに何十分か、かかったんですよ。

ーー諦めかけた中での原動力は、どこからきていたんですか?

池田 コンビ結成したころ、漫才とコントを1本ずつぐらい作って、まだどちらでやっていくか決めてなかった時期があったんですよ。第1回のKOC予選に一発目に作ったネタを持って行ったら、1回戦通って。当時、2回戦に行ってる人って次長課長さんとかFUJIWARAさんとか有名な人しかいなかったから、そこからコントだけ作るようになりました。(自分たちのネタを大会が)認めたんだから、責任取ってもらいたいですね。

ーー(笑)。

池田 それ以来、惚れ続けているというか、(KOCに)恋焦がれちゃったんですよ。

出典: FANY マガジン
出典: FANY マガジン

ーー今回、7年ぶりに決勝に行けた要因は、どんな点だと思いますか?

池田 2016年に決勝に行かせてもらったんですけど、その翌年からネタを作っても「あれでダメだったんだから、このネタじゃ通用しないよ」って決勝のネタと比較しちゃうようになったんです。だんだんネガティブなマインドになってきて、そこからどんどん抜け出せなくなって……とうとう3ヶ月に1回しかネタを作らなくなりました。しかもそれも本番ギリギリにできるし、間に合わずにアドリブでやったときもあって。

宮澤 僕らは、僕がネタのアイデアを考えて、(池田に)書き上げてもらう「原案と脚本」みたいな特殊なネタの作り方なんですよ。正直、アイデアを出すペースは今とあまり変わってないんですけど……。

池田 俺のマインドがね。

宮澤 アイデアを渡しても、(脚本が)できてこない。事務所ライブは、新ネタ縛りなんですけど、当日の入り時間まで、僕はどんなコントをやるか分からず、ネタに必要なものだけ会場に持って行ってましたから。1時間とかで5分ネタのセリフを暗記していました。

池田 その後、KOCには、年4本のウケないネタで挑戦していたのもあって、ずっと準々決勝で落ちていました。当時、三四郎とかニッチェとかが出る事務所ライブに出ていたんですけど、2021年に「これじゃいけない」と思って「毎月やっている後輩たちのネタライブに戻してほしい」と事務所にお願いしました。そしたら、その年に準決勝に行けて……。事務所に頭を下げて月1のライブに戻ったのが大きかったなと思います。

ーーマイナス思考から抜け出せたんですね。

宮澤 あと、よく僕が耐えましたよね(笑)。 めちゃくちゃしんどかったですから。

池田 あんまり嫌な顔をせず、付き合ってくれましたね。本当にそこにはめちゃめちゃ感謝しています。多分、宮澤以外だったら無理だったと思います。

3度目の決勝で初めて「ワクワクできる」

ーー今年の準決勝の手応えはいかがでしたか?

池田 準決勝初日でやったネタを8月16日の準々決勝でもやったんですけど、ネタができたのが8月5日なんですよ。用意をしていた他のネタは、ウケるはウケるけど、確信はなくて……。新ネタは、ライブにもかけなかったから不安だったんですけど、ウケてくれたので良かったです。

しかも、練り切れてないから準々決勝でタイムオーバーしちゃったんですよ。SNS上では「あんな面白かったんだから、どんなオチなんだ」みたいな考察が始まっちゃって(笑)。でも、そのときのオチが全然面白くないんだよね。

宮澤 そうそう。無理やり終わらせるっていう。

池田 準決勝でやる予定だったので、ガッカリされたくないし、納得してもらいたいから、急遽オチだけ変えました。 それが準決勝でもウケたので良かったです。準決勝前にようやくネタが完成しました。

出典: FANY マガジン
出典: FANY マガジン

ーー決勝の意気込みをお願いします。

池田 過去2回は緊張で終わっただけなんで、楽しみたいです。これまでは、楽しい思い出がなかったもんね。

宮澤 そうですね。今回のネタが、決勝でやりたいネタなので、やるのが楽しみです。

池田 今までは「これで大丈夫かな」が勝ってたんで、今回みたいにワクワクするのは初めてかもしれないです。

ーー狙うは優勝ですか?

池田 なんで、ちょっと意識させるんですか(笑)。言いませんよ! 優勝はついてくるものですから。楽しみます!