ぼる塾田辺が「スイーツ本」出版! おすすめスイーツをあんり&はるかと食べてみた

女性お笑いカルテット・ぼる塾の田辺智加が初のスイーツ本『あんた、食べてみな! ぼる塾 田辺のスイーツ天国』を自身の38歳の誕生日、10月18日(月)に発売しました。そこで今回は、特別企画として田辺、きりやはるか、あんりの3人を招集! 田辺が本の中で「あんり&はるちゃんに食べてもらいたい!」とおすすめしていたスイーツを囲んで、初の著書の魅力を“午後のお茶会”さながら、優雅に語ってもらいました。

出典: FANY マガジン

田辺といえば、これまでも人気バラエティ番組『坂上&指原のつぶれない店』(TBS系)の企画で、シャトレーゼやユーハイム、デニーズなどの有名店とコラボし、数々の新作スイーツの開発に参加。スイーツ好きならではの視点と、鋭い舌で斬新なメニューを生み出し、コラボ商品は品切れが続出するなど、新たな“スイーツ女王”として話題になっています。

著書では、そんな彼女が愛してやまないスイーツたちを紹介。和菓子、洋菓子から、チョコレートやフルーツのお菓子まで、ずっと秘密にしてきた”推し”の92品が並んでいます。

エッセイ的な部分もあって心に届く感じがいい

――田辺さん、スイーツに関する初の著書が発売になったそうですね。

田辺 ありがとうございます。私にとって、ご褒美でなにか買うってなったとき、値段も手ごろで幸せになれる、それがスイーツでした。高いものとかは買えなかったけど、スイーツは1つからでも買えて、包装やパッケージの特別感とかもあって、気分も上がる。自分のテンションを手軽に上げるのにちょうどいいものだったんです。

――スイーツに目覚めたきっかけは?

田辺 8歳ぐらいだと思いますが、初めて東京のデパートに祖母や母と行ったときにスイーツ好きが開花しました。この本にも載せていますし、番組でもお世話になった「檸檬屋」さん(名古屋市中区)は、もともと日本橋の髙島屋に入っていて、そのときに食べたババロアがおいしすぎて、味の記憶がすごく残っていたんですよね。デパ地下はそのころからずっと大好きです。

出典: FANY マガジン

――あんりさんとはるかさんは、田辺さんのスイーツへの情熱をどう感じていますか?

あんり 毎日、驚かされます。ぼる塾の結成前、私たちが後輩だった時代から手作りのお菓子をいただいたりしていたので、「好きなんだろうな」というのは知っていました。でも、相方になって距離が近づくと、毎日、「え、田辺さん、こんなにスイーツ好きなんだ!」と驚かされました。劇場でも、出番の合間の空き時間に田辺さんがいないなと思うと、だいたいデパ地下に行って新しい出会いを探していますね。

はるか 仕事感がぜんぜんないんですよね。仕事のために行かなきゃじゃなく、自分が純粋に食べたい気持ちでデパ地下に行っている。本当に好きなんだろうなというのが伝わってきます。

あんり 歩いているときも、「うわ、おいしそ!」とかアンテナ張ってる感じ。ふだんは田辺さん、のんびり歩くんですけど、スイーツのお店とか行くときはめちゃ早歩きになる(笑)。

はるか うん、いつもは私たちより後ろ歩くのに、そういうとき前歩いているもんね。

――本はもう読みましたか?

はるか 田辺さんのスイーツへの情熱がぎっしりですよね! もうこれ1冊あれば、本当に差し入れとか誕生日とか、ちょっとした贈り物とか困らない。焼き菓子も和菓子も洋菓子もチョコレートも、幅広く載っているので、めちゃくちゃ助かります。

あんり 情報もかなり濃密なんですけど、田辺さんのちょっとした一言が各ページに入ってて。「出会えてよかった」とか「ワンホールいけますね」とか、田辺さんが言っているところが想像できて、それでいて「このお菓子、買いたい!」と思わせる感じもあって。単なる情報としてのグルメ本ではなく、ある意味でちょっと田辺さんのエッセイ的な部分もあって、心に届くような感じがいいんです。

©マガジンハウス

はるか そう、本当に田辺さんらしい本なんです! 高級で良いものばかりではなく、2枚入り54円の駄菓子「チョコケーキ」(有楽製菓)も載っていたりして。本にするってなると、ちょっとカッコいいものを載せたくなりそうなのに、田辺さんが好きなものをちゃんと載せている。そこがすごくいいなって思います。

――田辺さんは本を作るにあたって、どのあたりにこだわったんですか?

田辺 やはり、日本全国の人が買いやすいっていうのがポイントで。なので、お取り寄せできるものっていう部分を気にしましたね。それでいて、都内だけでなく、地方のモノもけっこう入れています。私自身、アンテナショップが好きなので、そこで出会ったものとかも掲載しています。

“れんこんスイーツ”はどんな味?

――本では、相方のあんりさん、はるかさん、酒寄さんにおすすめのスイーツも掲載しています。今回はいくつか用意したので、みなさんに味わってもらいたいと思います。まず、あんりさんにおすすめの「れんこん菓子 西湖」(紫野和久傳)。田辺さん、選んだポイントは?

田辺 自然な甘みがポイントで。あんりは甘いものが得意ではなく、甘ったるいものとかはダメなので。

あんり 私はしょっぱい系が好きで、基本はごはんとおかず。ごはんってたしかに“自然な甘み”の究極だもんね(笑)。

田辺 素材の甘みで勝負っていう究極の食べ物かもしれないね(笑)。

あんり 甘いお菓子はあまり買わない。買うとしてもポテトチップスぐらいで。ケーキも誕生日に食べるのは好きだけど、ふだんはぜんぜん食べないんです。でも、田辺さんから教えてもらうのは、甘さが上品なものが多い。甘さって強いものだと思ってたけど、こんなに優しくて上品なんだなって田辺さんに教えてもらった気がします。

田辺 そう。あんりは素材の味が感じられるものが好きだから、これがいいと思って。(お菓子を差し出しながら)こちら、老舗の料亭が出しているもので。

出典: FANY マガジン

あんり あららら。これ、名前はずっと田辺さんから聞いていたけど、実際に食べるのは初めて!

田辺 そのままツルっといっちゃって。

あんり (ひと口食べて)おいしい! これなんだろう。この甘みは?

田辺 そう! あんたね、それ、和三盆。だから上品なの!

あんり ふかーい! この甘さ大好き。

田辺 しかもね、これ、レンコンなのよ!

はるか え! あのレンコン? でも、“THE 自然の味”って感じですごくおいしい。

あんり これ、いまそのままどこかから収穫してきたような、そのぐらいに自然な甘み(笑)。作られた感じがしない。

田辺 そう! 味が優しいんだよ~。ずっと紹介したかったものが、今回ようやく本の中で紹介できたのがすごくうれしくて。

出典: FANY マガジン

あんり この味は誰かにあげたくなる。これを知れたのは、すごくうれしいですね。誰かのお家にお呼ばれしたときの手土産とかにすごくいい。

はるか うん、結婚の挨拶とかにすごくよさそうだよね。

あんり どの年代にも刺さりそう。ちょっとあげたくなるなぁ。私、先輩のすゑひろがりずさんが大好きで、おふたりにもあげたい。なんかいろんなものをあげたくなってしまうんです。

最初はバレンタインデーに最中を差し上げて。最近は差し入れするのが喜びになってきた。単純にファンです。おふたりに幸せになってもらいたいだけ。ちなみに、おふたりにプレゼントしているものはすべて、田辺さんから聞いたお菓子ですね。この本の中にも載っている金沢のお菓子「かいちん」(石川屋本舗)も差し上げたら、すごく喜ばれました。

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DEMELの「チョコ」ではない意外な逸品

――続いて、はるかさんへのおすすめスイーツを食べてみましょう!

田辺 はるちゃんはお酒が好きなので、チーズ系のお菓子がいいかなと。「これはつまみになるなー」ってよく言っているので、つまみになる系のもの。

はるか チーズ最強だからね。お酒は本当に好きで、毎日飲んでいて。

田辺 いまはるちゃんと一緒に住んでいて、毎日飲んでいるのを見ているので。

出典: FANY マガジン

はるか ふだんは田辺さんがご飯を作っているときに「いる?」と言われても「いらない」と言うんですけど、田辺さんの作ったデザートは食べたくて。田辺さんは『名探偵コナン』が好きで、この前も、コナン君の誕生日にコナン君の好きなレモンパイを作ってた。そのときは、あまりにおいしそう過ぎて「ちょうだい!」って言っちゃいました。

――そんな、はるかさんへのおすすめがDEMELの「サワースティック」です。

はるか おいしい! ワインはあまり飲まないんですけど、こういうおいしいお菓子あるとワイン飲みたくなりますね。

田辺 後味が強くないのがいいよね。

出典: FANY マガジン

あんり 噛めば噛むほどチーズがほんのり香って。

はるか しかも、箱もかわいい。めちゃくちゃおしゃれ。

田辺 このDEMELさんは、チョコレートで有名なお店で。「DEMELといえばチョコレート」というほどなんだけど、そこであえてのチーズのお菓子。袋とか見て「あ、チョコかな」と思って開けてみたらチーズだったという意外性がいいかなと思って。

はるか それはイチコロだね。この味だと男性にもよさそうだし、サイズ感もサッと渡すにはちょうどいい。カバンに入るし邪魔にならない。

あんり ゴマやペッパー、いろんな味があるのもいいね。

出典: FANY マガジン

「田辺さんのスイーツなしにぼる塾の結成はなかった」

――この本で紹介しているなかで、どのスイーツが特に印象に残っていますか?

田辺 CCC(東京都中野区)のシフォンケーキ。今回、92品のスイーツを集めて作ったわけですけど、撮影スタッフや編集の方など関わった方々の絶賛度がすごかったのがこのシフォンケーキなんです。私もシフォンケーキを作るので、食べるときに比べちゃって厳しい目になりがちなんですけど、こちらのシフォンケーキはとにかく飽きさせない! 種類も豊富だし、数々のシフォンケーキを食べてきた私でも衝撃でした。

――では、改めて本の注目ポイントを教えてください。

田辺 今回は、買いやすさを第一にお店を選びました。だから、もっとコアなものを求めていた方もいるかもしれない。でも、まずは皆さんの手に届きやすいもの。王道行きつつも、DEMELみたいに“意外な逸品”みたいなものも入れているので、そこも注目してほしいですね。

©マガジンハウス

――最後に、田辺さんにとってスイーツとは?

田辺 私の人生です。スイーツのおかげで人と仲良くなったという部分があって。あまり知らない先輩でも、「食べますか?」って言って話すきっかけができて仲良くなったり、あんりやはるちゃんみたいな後輩と仲良くなったきっかけもスイーツを通してだったし。

だから、もし私がスイーツを好きじゃなかったら、人との会話とかどうなっていたんだろうと思うほど。子どものころからずっとお菓子を配り続けてきて、スイーツのおかげで人間関係が生まれていったということが、これまでたくさんあったので。たぶん、スイーツがなかったら、友だちができなかったんじゃないかなって思います。

あんり 私たちも最初に仲良くなったきっかけはスイーツだったと思う。私たちとの関係もそこから始まったので、ぼる塾も田辺さんのスイーツなしでは結成されていないはず。

田辺 ほんとそうよね~。とりあえず、第1弾として今回、この本を出せましたが、まだ紹介できていないお店があるので、第2弾、第3弾も作れたらいいなと思います。「あ~、あれ載せたかったな」っていうのがたくさんあるので。

出典: FANY マガジン

はるか あと、田辺さんが作ったスイーツは、もはや手作りを超えている。本当にお店を出したほうがいいんじゃないですかって何回も言ったぐらいです。

あんり 本当に田辺さんのお菓子、おいしい! 私、スコーンとかあんまり得意ではなくて。パサつくイメージだったんですけど、あるとき、田辺さんが作ってきてくれたのを食べてみたら、表面サクッと中はふわっとバターが香って、甘味が味としてでなく香りとしてする。すごく上品でおいしくて「うまっ!」ってなった。

田辺 趣味でやっていたんだけど、でも、趣味の枠はたしかに超えていました。母と2人で材料にもこだわって、ああでもない、こうでもないと。売るわけでもないのに、こんなにこだわってなにやっているんだろうと思っていたけど、それがこうしていま役立っているのでよかったなと思っています。芸人として芽が出なかったら、母と2人でシフォンケーキ屋さんをやろうと話していたんです。いまは仕事が忙しくなってしまったのもありますが、いつかなにかの形でお店も出せたらいいなぁって思っています。


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書籍概要

『あんた、食べてみな! ぼる塾 田辺のスイーツ天国』 

©マガジンハウス

発売日‏ : ‎10月18日
著者:田辺智加
定価:1,430円
出版社 : ‎マガジンハウス

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