レイザーラモンHG・モンスターエンジン西森らアート芸人も登場!『OSAKA ART MARKET』【DAY1】

1月27日(土)、28日(日)の両日、グランフロント大阪北館1階 ナレッジプラザで、大阪で活躍する現代アーティストの作品をメインに、展示と販売を行う『OSAKA ART MARKET』が開催されました。加えて、パフォーマンスやトークショーなど、アートにまつわるステージも実施。多くの人がアートを身近に感じられるイベントとなりました。今回は1月27日(土)に行われたイベントの様子をレポートします。

出典: FANY マガジン
出典: FANY マガジン

アーティストの作品を多数展示!

このイベントは、大阪・関西万博開催時に訪れる国内外の来阪者に、大阪の文化芸術を楽しんでもらいたいという思いで、大阪から文化芸術の魅力を発信する「大阪国際文化芸術プロジェクト」の一環として実施されたものです。会場にはアーティストの作品を多数展示。様々なタイプの作品があり、訪れた人たちは時に笑顔で、時に真剣に作品を鑑賞していました。

出典: FANY マガジン
出典: FANY マガジン

会場入り口付近にブースを出展していたのがmanamu氏。作品は粘土を使って作る、ファンタジーな完全オリジナルのモンスターなどの立体物。自然やゲーム、漫画など、さまざまなところからインスピレーションを受け、作品を作っているとのこと。今回のイベントを楽しみにしていたと笑顔を見せ、「多くの方に見ていただいて、興味を持っていただけるのがうれしい」と手応えを感じている様子。今後は「自身が作ったキャラクターたちが登場する絵本やアニメーションなどを作ってみたい」と話してくれました。

出典: FANY マガジン
出典: FANY マガジン

イベントに参加するにあたり、せっかくなら目立たなければ、とブースの壁紙を用意してくれたというのはMINAMI MIYAJIMA氏。四角形、立方体、キューブを埋め尽くすように描くのを始めて10年近く続けているとのこと。最初は埋め尽くすだけだったのが、そのうちに四角の表現や色を変えるなど、ひらめいたことを試している中で、「平面的な絵を空間のように展開したり、自分も楽しみながらどうなるのか、試行錯誤しながら作るのが最近の制作スタイルです」と話してくれました。作品は構想から完成までで2週間くらいとのことで、今後は作品が飛び出しているようなものにも挑戦し、最終的には家を建てたいと夢を語ってくれました。

出典: FANY マガジン
出典: FANY マガジン

今回の展示作品は、「絵の具を凍らせ、それを溶かして絵を描いている」と話してくれたのが、振本聖一氏。作品に氷を使うようになったきっかけは、大学時代に暮らしていた秋田県で雪解けの様子を見て、面白いと思ったことから。今回のイベントは、作品を知ってもらういいきっかけになったとし、今後は「商業施設や自然のなかなど、いろんな場所で新しい作品を生み出していければ」と話してくれました。

出典: FANY マガジン
出典: FANY マガジン

2日間に渡ってライブペインティングを行い、作品を完成させたのが、神戸在住のtsubasa.氏。普段から女の子をモチーフにした絵を描いているそうで「音楽が好きなので、音楽が流れているようなライブ感のあるイメージで、カラフルに楽しいをイメージして描いている」とのこと。今回も「見ていて明るくなったり、かわいいとか、そんな感想を持ってもらえるような楽しい絵が描けたかな」と振り返りました。夏には音楽フェスなどでも制作を行っているそうで、これからも音楽やファッションなども含め、いろいろな違うジャンルとコラボできるようになれれば、と希望を語ってくれました。

アート芸人たちが登場!

出典: FANY マガジン
出典: FANY マガジン

イベントのMCは瀬戸洋祐(スマイル)、高樹リサ(FM802 DJ)が担当。2日間とも行われた「アート芸人トークショー」の初日には、秋山賢太(アキナ)、HG(レイザーラモン)、竹若元博(バッファロー吾郎)、西森洋一(モンスターエンジン)が登場。ウーイェイよしたか(スマイル)を「聞き手」に、アートについて、笑いを交えてトークが行われました。よしたかは聞き手は初めてで、「マネージャーからのLINEにも“聞き手”と書いてあった」と笑わせます。

まずは各自が自己紹介。HGは「アート、フォー!」と挨拶します。そしてそれぞれの作品を紹介していきます。秋山の作品はみんなが「かわいい〜」と絶賛。腹が立つ子どもを題材にしたコントネタが元になった作品と説明します。

出典: FANY マガジン
出典: FANY マガジン

HGは自身の描かれたイラストを紹介。背景に大阪らしさを散りばめていることを説明すると「めちゃくちゃかっこいい!」と瀬戸が絶賛。HGは「アメコミ風に描かせてもらった」と話し、iPadのアプリで作り、プリントアウトした作品と明かします。そして「無料のアプリもあるので、みなさんも気軽にできます」と呼びかけました。

竹若は「4,000円する額に収めた」と笑わせてから作品を披露。「悪いのかいいのか、よくわからないというイメージを持っている、トランプのジョーカーを描きました」と話し、HGと同じくデジタル作品であると告白。そして買ってくれた人にはデジタルデータも渡すとアピールしました。

西森の立体作品はゴルフのパター!

出典: FANY マガジン
出典: FANY マガジン

西森は立体作品、ゴルフのパターを紹介します。これまでいっぱい作ってきたパターの初代作品で、アルミの塊から削り出したと話すと、全員が「え〜っ!」と驚き。「最近はヘッドが大きいのが流行っているが、なかなか軽いものが売っていない、だからアルミで作りました」と、制作のきっかけも披露。

実際にパターを使ってみたところうまく入らず、会場からは笑いが起こります。西森は「僕はアートというより業者として来ている」と話すと、“蛍原徹モデル”は8万円で売り出して完売したと胸を張ります。そして、今度は客席から希望者を募り、実際にパターを使ってもらうと見事にカップイン! 打ったお客さんが「めちゃくちゃ打ちやすいです!」と感想を話しましたが、芸人たちからは「業者仲間や!」と疑惑の目が向けられていました。

「作品を作り始めたきっかけは?」

出典: FANY マガジン
出典: FANY マガジン

ここからはアーティスト活動についてのトーク。よしたかから「作品を作り始めたきっかけは?」と質問が。秋山は仕事の空き時間に楽屋で暇つぶしに描いていたものを、相方の山名から「みんなに見せた方がいい」と言われたと告白。そして「ネタをするよりも作品を見られる方が恥ずかしい、実はあまり会場にいたくない(笑)」と素直な心のうちを暴露。

HGは小学校のころ、人気漫画『北斗の拳』を描いて友達が喜んでくれて、そこから上手くなっていったと明かします。「上手くなるのに才能は関係ない」と話すと、竹若は「周りがほめるのも大事」とコメント。その竹若は、小さなころ買ってもらった漫画を模写したのがスタートだったと話し、「いろんなジャンルのものを描くと気づきがある、シンプルなものはしっかり決めないと形にならないから勉強になります」とアドバイス。今は“足す”のではなく、“引く”描き方をしていて「なるべく引き算にして、見てほしいところを出すというのが楽しい。年食ってるんで」と笑わせました。

西森は工業高校の工業デザイン課出身で、その道に進もうと思っていたとのこと。しかし、そこから芸人の道に進んだものの、吉本の社員から「やったらいいやん!」と言われて、工場通いをスタート。3年間誰にも作品を見せなかったものの、徐々に世に出すようになったと振り返りました。

HGがイラストの描き方をレクチャー!

出典: FANY マガジン
出典: FANY マガジン

続いては「アーティスト体験」のコーナー。HGがイラストの描き方をレクチャーします。用意されたスケッチブックとマジックなどをそれぞれ手に取り、瀬戸をモデルに作品制作がスタート。ポーズについては、よしたかから「瀬戸くんが一番いいと思うポーズを」とリクエストがあると、瀬戸は「心臓を押さえて遠くを見ている感じ」という個性的すぎるポーズを提案。

各自が苦笑いするなか、イラストが完成。よしたかはポーズをつけさせたにもかかわらず、40歳を越えて瀬戸が初めてかけたというパーマとアゴをイジった顔のアップを。HGは「めちゃくちゃいい、100点!」と絶賛し、「斜めから書くとよりいい」とアドバイス。

西森もなぜかアゴいじりのイラストを作成。アゴの先端に車輪をつけたイラストに、全員が大ウケです。竹若は「かっこいい〜!」と全員が認めるリアルなタッチの作品、HGは、今日はしていない瀬戸のストールをクローズアップした作品を描きました。

最後によしたかが自身の作品を売るなら「1,980円」と話すと、会場では買ってもいいという人がいるなど、大いに盛り上がりました。

出典: FANY マガジン
出典: FANY マガジン

アート関連のことで今後チャレンジしたいことは?

ステージのあとには、竹若、HG、西森がコメント取材に参加。展示されているほかのアート芸人の作品について、HGが「(ラニーノーズの)洲崎が上手かった」と話すと、今回のイベントにも作品を展示しているシャンプーハット・恋さんの話に。HGが紙派の恋さんにデジタルで描くことを勧めたところ、最初は相当渋っていたものの、最近ようやくiPadで描き始めたとのこと。しかし「(慣れていないので)倍の時間がかかる」と言っていたと明かしました。

出典: FANY マガジン
出典: FANY マガジン

アート関連のことで今後チャレンジしたいことについては、西森がゴルフ用品をもっと作って「それで大儲けする」と夢を語ります。HGは「デカい筆を持って裸でおりゃ〜っと作品を作りたい」とコメント。竹若はアート的な仕事もどこかにお笑いの部分が残っているので、大喜利チックに捉えているとのこと。そして、「こんなお題があればどんな作品にするか、という感じで取り組んでいるので、その姿勢を崩さずにやっていきたい」と話しました。

ダイナミックなパフォーマンスも!

出典: FANY マガジン
出典: FANY マガジン

会場のステージでは、ほかにも様々なパフォーマンスが行われました。大阪在住の書道アーティスト、TOMOKA(竹田知華)氏は、バトントワリングと書道を融合したダイナミックなパフォーマンスを披露します。ステージでは、MCからプロフィールが紹介されたあと、特製のバトンを持ったTOMOKA氏が登場。音楽にのせて美しい舞を見せたあと、用意された大きな白いキャンバスにその特製バトンで作品を描いていきます。徐々にできあがっていく作品を、詰めかけた観客も興味津々で注視。完成すると、そこには迫力満点の「龍」が現れました。

パフォーマンスを見た瀬戸は、「ダイナミックかつ繊細でかっこいい!」と絶賛です。TOMOKA氏は、2024年に年女ということで「龍」を書いたと笑顔。そして、誰もやっていないことをしたいと、バトンと書道のパフォーマンスを組み合わせたきっかけや、作品のために、毎日トレーニングをしていることを明かします。今後については、海外進出も考えているそうで、5月にはドバイでのパフォーマンスが決定していることを明かすと、もっとダイナミックにパフォーマンスをしていきたい、と力を込めました。

開催概要

大阪国際文化芸術プロジェクト OSAKA ART MARKET
日時:2024年1月27日(土)、28日(日)11:00~17:00
会場:グランフロント北館1階・ナレッジプラザ

【出展アーティスト】
あいめりこ、アストロ温泉、アラキドン、井口舞子、今若理歩、Eliy、ウラタ スパンコール、岡本健作、金昌裕、 鍛治本武志、勝田有美、金谷由美、国本真絵、久保沙絵子、ゲーリン尚子、Koichiro Kojima、幸得冬花、 こにしななめ、SaBo、サワダモコ、柴田龍平、杉浦由紀、高松威、Akio Takimoto、タニモト大作、ChiHaru、 tsubasa.、豊島舞、中島尚志、仲辻柾太、南村杞憂、成毛未来、平田春陽、ふくしまあかり、振本聖一、ふるやみか、穂波梅太郎、martha、前田大介、manamu、水野魔利枝、みつやま、南あやか、 MINAMI MIYAJIMA、宮崎萠子、MADE IN 2F、MOCKUMENTARO、百世、森本ありや、山田HOW、 吉浦眞琴、吉末咲希、Rim、倫理的暴力、ロケット・ジャック、秋山賢太(アキナ)、岩橋良昌(プラス・マイナス)、岩部彰(ミサイルマン)、HG(レイザーラモン)、岡昌平(らむね)、恋さん (シャンプーハット)、酒井藍(吉本新喜劇)、櫻井健一朗(祇園)、洲崎貴郁(ラニーノーズ)、竹若元博(バッファロー吾郎)、西森洋一(モンスターエンジン)、ボンざわーるど(吉本新喜劇)、松浦真也(吉本新喜劇)、森本大百科、吉田ヒロ (吉本新喜劇)、ワダちゃん(女と男)

【ステージプログラム】
■TOMOKA バトン&書道パフォーマンス
1月27日(土)15:30~16:00
出演:TOMOKA

■パフォーマンスアート × ライブドローイングショー
1月28日(日)13:30~14:00  
パフォーマンス(OsakaMasters):Kaede(コントーション)、Ley(ダンス) 
ライブドローイング:井口舞子、杉浦由紀

■アート芸人トークショー
①1月27日(土)13:30~14:00
出演:秋山賢太(アキナ)、HG(レイザーラモン)、竹若元博(バッファロー吾郎)、西森洋一(モンスターエンジン)
聞き手:ウーイェイよしたか(スマイル)

②1月28日(日)16:00~16:30
出演:岩部彰(ミサイルマン)、くっきー!(野性爆弾)、酒井藍(吉本新喜劇)、ワダちゃん(女と男)
聞き手:ウーイェイよしたか(スマイル)

■ステージイベント総合司会・アート芸人トークショーMC
1月27日(土):瀬戸洋祐(スマイル)、高樹リサ(FM802 DJ)
1月28日(日):瀬戸洋祐(スマイル)、去来川奈央

関連記事

関連ライブ配信

関連ライブ