ビスブラ原田が「ギャンゴリのバージョンもいい」 東京進出組にエールを送る最強“カバーネタ”ライブ!

この春、慣れ親しんだ大阪・よしもと漫才劇場から東京へと活動拠点を移す芸人たちを、エールとともに送り出そうというイベント『東京進出組を送る会〜ほな、またな〜』が、3月30日(土)に大阪・森ノ宮よしもと漫才劇場で開催されました。ビスケットブラザーズ、ヘンダーソン、さや香らの代表的なネタを、送り出す側の芸人たちが全力でカバーし、晴れの門出をお祝い! 愛とリスペクトがギュッとつまったパフォーマンスの数々は、さながら“マンゲキ卒業式”の送辞です。詰めかけた観客も、今宵限りのスペシャルな舞台をノリノリで盛り上げました。

出典: FANY マガジン
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内容非公表でも即ソールドアウト!

この日、“送られる側”として登場した東京進出組は、ヘンダーソン(子安裕樹、中村フー)、ビスケットブラザーズ(きん、原田泰雅)、さや香(新山、石井)、田津原理音、今井らいぱち、生ファラオ(石川、東武志)、ソマオ・ミートボール、らぶおじさん、シモリュウ(シモタ、前田龍二)。

MCを担当するのは、カベポスター(永見大吾、浜田順平)。当日までどんな内容のライブか明らかにされなかったにもかかわらず、チケットは即ソールドアウトしたそうで、「送ろうという気持ちの人だけが来てくれている。アツい気持ちが伝わってきます」と浜田が感謝します。

永見が、ヘンダーソン・子安裕樹の“楽屋ひとりごとエピソード”を明かして笑わせると、浜田もビスケットブラザーズのネタ合わせを名物として挙げ、「見られなくなるのは寂しい」と語り合いました。

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キャツミ、バイトを休んで特訓!?

ここで、浜田が「われわれから感謝の気持ちをお伝えしたいということで、ほかのメンバーもきています。東京進出組のネタをカバーしました!」とライブの内容を発表。それぞれの鉄板ネタを、交流の深い芸人がカバーする趣向で、この日のためにそれぞれ特訓して臨んだとのことです。

ソマオ・ミートボールのサンタクロースにからめたリズムネタは、キャツミがカバー。ソマオ本人も手を叩いて大喜び、一緒にリズムをとりながら見入ります。芸人たちから「すごい!」の声が上がるなか、キャツミは開口一番、「ムズすぎる、これ!」。覚えるためにバイトを2回休んだことを明かしました。

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生ファラオの漫才をカバーしたのはドーナツ・ピーナツ(ピーナツ、ドーナツ)。冒頭の「生ファラオです」と決めポーズで早くも客席は爆笑の渦。しかし、「クラブでモテるには」をテーマにしたネタは本家とやや趣が違っていたようで、東京進出組からは「ドナピの新ネタやん」の声も……。生ファラオによると「最近、あんまりやってないネタ」だそうで、ピーナツは「ネタが伝わっていなさすぎて中盤のアドリブをカットした」と苦笑いでした。

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さや香・石井、ダブルヒガシに「オレ、あんなんなん?」

田津原のネタは、もちろん「バトリオンモンスターズ」。カバーするのはNSC(吉本総合芸能学院)大阪35期の同期、やまぐちたけしです。画面からカードが見切れたり、カードが見つからないハプニングも起こりつつ、やまぐち流の田津原をばっちり表現。しかし、本人は「緊張のあまり、つかみから手が震えた」と振り返っていました。

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今井のネタをカバーしたのは、ポートワシントン・笠谷翔平。今井扮するキャラ“シゲキ”を熱演すると、決めポーズで振り返るたびに爆笑が起こります。ネタ終了後は、「すごくかわいがってもらったのを、この日ほど後悔したことはない」と笑わせた笠谷。一方の今井は、喜びながらもネタの“抜け”はしっかり指摘、先輩らしい厳しさも見せていました。

さや香のカバーはダブルヒガシ(大東翔生、東良介)が担当。ネタはなんと、伝説の「からあげ4」です!

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とにかく大声で「か・ら・あ・げ・よん!」を連呼するこのネタ。新山になりきる大東のひとことひとことに観客は大喜びで、東が石井よろしく地団駄を踏む姿も大きな笑いを呼びます。最後まで舞台狭しと暴れ回った2人は、カベポスターから「大丈夫?」と心配されるほど消耗。

自他ともに認めるクオリティの高さでしたが、新山は「もっとちゃんとしてほしかった」とまさかのダメ出し&お手本披露!? かたや石井は「オレ、あんなんなん?」と感想をもらしていました。

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子安「客観的に見た自分は怖かった」

ビスケットブラザーズが『キングオブコント2022』で優勝したときのネタ「野犬」は、豪快キャプテン(べーやん、山下ギャンブルゴリラ)がカバー。山下のセーラー服+ブリーフ姿は破壊力満点! べーやんも大熱演で、爆笑の連続となりました。浜田は「山下さんがおもろすぎて……」と絶賛。原田も「ギャンゴリのバージョンもいい」と太鼓判を押しました。

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ヘンダーソンの漫才をカバーしたのはツートライブ(たかのり、周平魂)。本来はツッコミのたかのりが、子安を濃度10倍に煮詰めたかのようなサイコパスぶりを披露します。「すごい!」「えぐい!」と称賛されたものの、「自分らのネタよりもネタ合わせをやった」「難しい」と口をそろえた2人。子安は「初めて客観的に自分を見たんですけど、めっちゃ怖かった」と話していました。

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観客とともに最後の挨拶「ほな、またな!」

残念ながらカバーされなかったらぶおじさんとシモリュウは、ここぞとばかりにショートネタでセルフカバーを。さらに、出演できなかった東京進出組(九条ジョー、滝音、kento fukaya)からのメッセージVTRも流れました。

最後はらぶおじさんが、東京進出組全員の思いを背負って“答辞”となるスピーチを。「場所は違えど同じ空の下、気持ちは一緒」と呼びかけたあと、2回目の披露となるショートネタ「おなら花火」を繰り出して一同をズッコケさせます。

出典: FANY マガジン
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卒業式に欠かせない、花束贈呈ももちろん実施。息ぴったりのギャグを見せたソマオ&キャツミ、「生ファラオです」「マグマ!」のコラボで沸かせた生ファラオ&ドーナツ・ピーナツ、同期らしいワチャワチャで締めた田津原&やまぐち、2人で“シゲキ”ポーズを決める今井&笠谷、「また!」とさわやかな挨拶を交わしたさや香&ダブルヒガシ、花束に加えて「きりらきらりん」の棒も渡されたビスケットブラザーズ&豪快キャプテン、中村イジりに子安の「♪テテレー」で笑わせまくるヘンダーソン&ツートライブ……。らぶおじさんとシモリュウにも、周平魂とダブルヒガシから花束が渡されました。

エンディングでは、観客も一緒になって「ほな、またな!」と声を合わせてお別れとなりました。

出典: FANY マガジン
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この公演の模様は4月6日(土)18:30までオンラインで見逃し視聴ができます(チケット販売は同日正午まで)。

FANYオンラインチケット(配信)はこちらから。

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