NSC東京“花の12期”の最終兵器がついに覚醒!? 橋山メイデンが3回目の単独ライブで「自分が大きく変わったところを見せたい」

どうも。8月は海にも山にも行かず、ずっと東京・渋谷のヨシモト∞ドームにいたとらふぐ・田畑祐一です。今年も∞ドーム出演数ダントツを爆走中です。よろしくお願いいたします。
今回は、僕が芸歴1年目のころから、たいへんお世話になっている橋山メイデンさんが9月29日（日）に∞ドームで単独ライブを行うということで、ご本人に直撃インタビューをしてきました！

ジェラードン・アタック西本に怒られた

まずは、橋山さんを初めて知ったという人のために紹介をざっくりと！

橋山さんは、もともとメイデン玉砕というコンビで活動していて、ヘヴィメタルバンド「アイアン・メイデン」からつけたコンビ名のとおり、破天荒な芸風でさまざまな番組に出演して伝説を作ってきた人物です。残念ながら、メイデン玉砕は名前のとおり“玉砕”してしまいましたが、その芸風を背負い、孤高のピン芸人”橋山メイデン”として、いまも危険な香りたっぷりに活動をしています。

パフォーマンスは常に炎上と隣り合わせで、吉本社員も彼の動向から目が離せません。ここではあまり話せない内容になっているため、ぜひ皆さん自身で調べてほしいです。

過去にはフィンランドやブラジルで単独武者修行を敢行したり、とにかく彼の行動に惹かれる後輩はあとを絶ちません。渡辺直美、ジャングルポケット、ジェラードンを輩出したNSC（吉本総合芸能学院）東京“花の12期”のなかでも異色の芸風で活動を続ける男、それが橋山メイデンです。

そんな彼がついに重い腰を上げました。「単独ライブはもうやりたくなかった」と漏らす橋山メイデンさん。そんな彼を口説き落としたのがチーフマネージャーのオダさんです。悔しいですが、私はオダさんからそんな言葉をもらったことは一度もありません。チーフマネージャーから声をかけられるのは、選ばれた少数の芸人だけなんです！

田畑　オダさんから声をかけられるなんて、すごいじゃないですか！

橋山　正直、驚いたけどね。1回目と2回目はモリくんって社員さんが声をかけてくれて、今回はオダさんが声をかけてくれた。

田畑　やはり、いままでの単独ライブが面白かったのでは？

橋山　いやいや。初めての単独は思い出したくもないね。見にきた芸人が全員、ブチギレて帰ったから。

田畑　それはなぜ？

橋山　オレの悪いところが、ぜんぶ出ちゃった。単独が始まって5分で、お客さんイジっちゃったんだよね。そこからは、ネタよりその日の伝説を作るために動いちゃった。そのあたりを同期の（ジェラードン）アタック西本とかに強く言われちゃったんだよね。「ちゃんとネタやれよ」って。

意外にも、これまでの単独ライブはお世辞にも成功とは言えなかったと本人は語ります。メイデン玉砕時代から数多くの伝説を残してきた橋山さんですが、それだけでは通用しないんだと強く叱ってくれる同期に、とても感謝しているそうです。そんな自分を変えるため、今回、3回目の単独ライブを敢行することに決めました。

これまでとは違う橋山メイデン！！

田畑　今回の単独は、具体的にどんなところが変わるんですか？

橋山　まず今回は、バイキングさんやアンガールズさんの単独ライブについている作家さんに、自分の単独についてほしいと直接、お願いしにいったんだ。

田畑　え！？　それはすごい！！

橋山　いままでは後輩の作家にお願いをしていて、そうすると自分に強く言う人がいなかったんだよね。自分もやっぱりそこに甘えてたりもして、いま考えたらぬるかったなと。だから今回は、もう逃げられないように偉大な作家さんにお願いをしました。

田畑　もう明らかに違いますね。

橋山　ライブの2カ月前ぐらいから準備を始めて、今回はピンネタを6本用意しています。

田畑　すごい！　そんなにネタやる人じゃなかったのに？　いままでの記憶に残るようなパフォーマンスはしないんですか？

橋山　もちろんそれもやる（笑）。でも、それをどこでやるかを考えるようになったんだよね。以前までは舞台の上で平気でやっていたことも、VTRで見せるほうが安心して見れるなとか。そのあたりを、ちゃんと考えるようになったのは成長かも。だから今回はVTRにだいぶ力を入れてて、誰も見たことないようなものに仕上がってるよ！（笑）

田畑　そのブリッジV楽しみすぎます！！

橋山　やっぱり以前までは、どこか「自分はやれる」って勘違いしたところがあった。でもやっぱり、そのときに厳しく”お前はそこじゃない！”と言ってくれる芸人がいたことが大きかった。だから、いまはそんな勘違いもしないし、むしろ自分が認めたくなかった”出来ないところ”も笑ってもらおうと。

田畑　後輩ながら失礼ですが、めちゃめちゃ成長してませんか！？

橋山　オレ、ナイツさんとか陣内（智則）さんに憧れるとか言ってたけど、そうじゃなかったんだよ（笑）。

田畑　はい！　それはずっと僕も思ってました！

橋山　おい！　だから今回は本当に見にきてほしい。あと、ユニットネタも2本やるよ。後輩の元シンレンサイのKOTORIと1本。あともう1本は、トレンディエンジェルのたかしさんとシシガシラの脇田と1本やる。脇田は、（京都のよしもと）祇園花月から新幹線に乗って東京へ帰ってきてくれるからね。

田畑　ゲストも豪華ですね！　芸人に愛されている橋山さんだからこそなせる技です！　本当に単独ライブが待ち遠しくなってきました！

橋山　内容ぎゅうぎゅうの75分です！

ヘビメタバンドとゲーム配信でも多くのファン

明らかに、これまでとは違う橋山さん。その橋山さんは“破天荒芸人”という顔以外にも、さまざまな一面を持っています。たとえば、ヘヴィメタル好き芸人を集めて結成したメタルバンド「HEAVY METAL THUNDER」。メンバーは橋山さん以外に、平井“ファラオ”光（馬鹿よ貴方は）、遠藤逸人、岩橋なまらあつしという4人。活動はすでに3年目を迎え、最近は徐々に力をつけて数多くのライブに呼ばれるほどになっています。

田畑　芸人メタルバンド「HEAVY METAL THUNDER」の活動が調子いいみたいですね。

橋山　まだまだ全然だよ。でも3年やってきて、ようやく自分たちのスタイルが決まったんだよね。「自分たちはコミックバンドになる」って。

田畑　そうなんですか！？

橋山　やっぱり自分たちの武器とか考えると絶対にそうだし、そっちのほうが楽しいんだよね。「馬鹿よ貴方は」のファラオさんがいるから、一気にお笑いの空気を作ってくれる。めちゃめちゃありがたい。

田畑　なるほど！　それはやっぱり曲の合間にコントをやったりだとか？　お客さんの反応はどうなんですか？

橋山　もう全部でひとつのショーって感じでやってる。MCから曲から合間のやりとり含めて、40分から45分のショーって感じかな。ゲストで呼んでもらったりするんだけど、まわりがメタル系のバンドが多いと逆にウケるんだよね。お客さんの反応も、めちゃめちゃいいのよ！

田畑　そうなんですね！

橋山　あと最近は「HEAVY METAL THUNDER」のYouTubeに海外の人の「いいね」がついて、すごく嬉しかった。海を越えてるじゃんって！

田畑　それもすごいですね！　逆に海外のほうがメタルとかってカルチャーも育ってそうだから、あるかもしれないですね！

橋山　最終的にはサマソニとか出れたら最高！　ピンネタでR-1の決勝行くより可能性ある！（笑）

田畑　まじでどういう気持ちで言ってるんすか（笑）。

橋山　あとはゲーム配信だよね。最近はこっちの活動も多くて、いまのお客さんはこの配信を見てくれてる人も多いかも。

田畑　僕も何度か出させていただきました。めっちゃ楽しいチャンネル（橋山メイデンのHeavy Metal TV）です！

橋山　こちらもゲームイベントとかに参加したりして、どんどんその輪を広げていってる感じかな。あとは、いろんな人とコラボしてゲームチャンネルも、もっと大きくしていきたい！

田畑　橋山さんって、すごいですよね。多趣味で、それをぜんぶ形にしてるというか。あとは、あの下高井戸の家を出ていくだけじゃないですか？

橋山　やめろ。アタック西本も、インポッシブル・蜷川さん（ひるちゃん）も、出て行ったら売れたけど（笑）。それはまだいいのよ。もう少し地盤を固めてから。

田畑　そうなんですね。でも個人的には、けっこうあの家は好きなんで。

橋山　居心地はいいのよ。でもね、本当に引っ越しもちょっとだけ考えてる。まずは今回の単独をしっかりと成功させて、自分がピン芸人としても大きく変わったところを見せたいし、たくさんのお客さんに見にきてほしい。前の感じで好きだったところもちゃんとなくさずに、ネタに向き合っている自分を、ぜひ劇場に見にきてください！

田畑　12期の最終秘密兵器がついに動き出したんですね！　僕も個人的にめちゃめちゃ楽しみにしています！　今日は貴重なお時間ありがとうございました！

橋山　こちらこそありがとね。

芸人に愛され続けている橋山メイデンを、ぜひ皆さんの目で見に行ってみてください。ほかでは見れない“伝説”を目にすること間違いなしです！　ライブが始まって5分で、橋山さんがみなさんをイジり始めたときは厳しく対処してください。よろしくお願いいたします。