「文化をみんなに」をキャッチフレーズに、長崎県で9月14日(日)から11月30日(日)の78日間にわたって開催される『ながさきピース文化祭2025』。そのプレイベント『文化をみんなにミーティング in 東京』が、7月21日(月・祝)に東京・KITTE丸の内で開かれ、長崎が誇る伝統芸能や、長崎に縁が深いアーティスト、芸人たちによるトーク、ライブなど盛りだくさんの内容で長崎の魅力をアピールしました。

パンサー・尾形のMCにも大注目!
『ながさきピース文化祭2025』は「第40回国民文化祭」と「第25回全国障害者芸術・文化祭」の総称で、期間中、長崎全域で180を超える多彩な文化イベントが開催されます。長崎県を代表するアーティストの一人であるさだまさしが「スペシャルアンバSADA」を務めるほか、俳優の水上恒司や長濱ねるらもアンバサダーとしてイベントを盛り上げます。
この日、MCを務めたのはアナウンサーの亀井京子、そしてパンサー・尾形貴弘です。昨年、『パンサー尾形のながさき遊びマップ』(NCC長崎文化放送)という冠特番で長崎県内を巡ったという尾形。大きなイベントでのMCは初めてということで、その初MCぶりもイベントの見どころとなりました。

ロバート・秋山の「変梅」で会場は大盛り上がり
最初に披露されたのは、長崎の伝統芸能「龍踊り」。長崎市の諏訪神社の秋季大祭「長崎くんち」に奉納される勇壮な郷土芸能で、「龍囃子」が奏でる音楽にのせ、「龍衆」たちが息を合わせて、金色の玉を追う龍のうねりをダイナミックに表現します。
続いて披露されたのは、長崎孔子廟で行われる変面……ならぬ“変梅”です! 素肌に長いマントを羽織ったロバート・秋山竜次が勢いよくステージに登場すると、会場は大盛り上がり。“変梅”とは、変面のお面をすべて梅宮辰夫バージョンにした秋山のネタで、秋山が巧みにマントをひるがえしながら、さまざまな“梅宮お面”を繰り出すたびに、会場は笑いに包まれました。

その後のトークショーで、秋山が「なぜか、長崎だけが僕を変面ショーで呼ぶんですよ!」と訴えると会場は大爆笑。
「5年前くらいは変面ショーの前座のお遊びみたいな感じだったのに、次の年から真ん中くらいの出番になって、2年前には大トリになったんです! ポスターも“変梅の夜”みたいになって……」
トークショーには、長崎県出身のOCTPATH・西島蓮汰と、同じく長崎県出身で“長崎県住みます芸人”の長崎亭キヨちゃんぽんも参加。15歳まで長崎にいたという西島は、観光大使に任命されるのが夢だといい、「長崎のよさをたくさん広めたい!」とアピールします。
一方、長崎ではかなりの人気者だというキヨちゃんぽんは、「長崎には男性タレントがあまりいなくて、だから僕が活躍できていたのに、西島くんがこっちに来ちゃうと、類似タレントだからな……」と不安顔。すかさず秋山から「いっさいカブらないよ!」とツッコまれていました。

名曲『関白宣言』で長崎あるある
ここで、「笑いと歌で届けよう!よしもと“ながさき”LIVE」がスタート! シマッシュレコード(嶋田修平、島居俊介)、長崎亭キヨちゃんぽん、ナイチンゲールダンス(中野なかるてぃん、ヤス)らがネタを披露しました。
島居は対馬市出身、ヤスは長崎市出身と、それぞれ長崎と深いゆかりがある芸人ばかり。トリを務めたレイザーラモンRGは、長崎とどんな関係があるのかと思いきや……なんと、さだまさしのモノマネで登場! 名曲『関白宣言』にのせて、「長崎市のタクシー運転手は、みんな福山(雅治)さんの家を知ってる~♪」と“長崎あるある”を歌い上げました。

出演者全員のトークでは、長崎で予定されているイベントを紹介。中野の「(面白そうなイベントばかりで)笑ってよって感じですよね」というコメントが振りとなり、RGが「笑ってよ~♪」とさだまさしの『道化師のソネット』のサビの一節を歌って返すと、これが大ウケ。
ここからさだまさしの歌の有名なフレーズを振るとRGが歌う、というノリができあがっていき、RGは“新キャラ”に大きな手応えを感じた様子でした。

「新しい扉が開いた感じがあります」
このほか、長崎県出身のアーティストfumikaによる音楽ライブがあったり、母方の実家が佐世保市にあるというパンサー・向井慧が登場したり、観客参加型のクイズ「ここがすごかばいっ!クイズで知るながさき県」で盛り上がったり、3時間に及んだイベントはとにかく盛りだくさん。
終演後、MC陣とお笑いライブの出演者たちが囲み取材に応じました。
無事にMCの大役を終えた尾形は「新しい扉が開いた感じがあります」と満足げ。「これをきっかけに、長崎での番組やCM、観光大使の仕事にもつなげたい」と鼻息を荒くしますが、相方の向井に「いちばん(長崎と)縁がないのに……」と痛いところを突かれていました。

また、RGが初めてさだまさしのモノマネに挑戦したことを知った芸人たちは、「仕上がってるなぁ」と驚きの表情。さっそく新ネタに手応えを感じた様子のRGは「今年はこれでやっていきます!」と宣言すると、「だから、笑ってよ~♪」と早くも使いこなして、「長崎のおかげです!」と感謝していました。
「ながさきピース文化祭2025」公式サイト:https://bunkasai2025.nagasaki-tabinet.com/