“日本一のコント師”を決める『求人ボックスPresents キングオブコント2025』のファイナリストが、9月11日(木)に発表されました。熱戦を繰り広げるメンバーは青色1号、うるとらブギーズ、元祖いちごちゃん、しずる、トム・ブラウン、ファイヤーサンダー、ベルナルド、や団、レインボー、ロングコートダディ(50音順)の10組です。南海キャンディーズ・山里亮太がMCを務めた記者会見では、10月11日(土)の決勝に向けて、それぞれが意気込みを語りました。

「『頑張ります』でいいんだよ。長々しゃべんな」
【しずる(池田一真、純)】9年ぶり5回目
しずるが9年ぶりの返り咲き。憮然とした表情で登場した池田は、挨拶をする純に「『頑張ります』でいいんだよ。長々しゃべんな」「本番、コントでしゃべります」と尖ったコメントで笑いを誘います。
ライバルを問われると純は、ロングコートダディを名指し。初めてコントを見たときからおもしろかったのはもちろん、妻も好きなため、夫としても2人に勝って優勝したいと語ります。
一方、池田は「ここにはいません!」とバッサリ。収録中のカメラに向かって「お前だよ。エディ・マーフィ!」「ぜってぇ見ろよ。震えろ!」と吠えて、“らしさ”を見せつけました。

【ロングコートダディ(堂前透、兎)】2年連続4回目
昨年準優勝のロングコートダディが今年も決勝へ。堂前は「まさか、しずるが来るとは」とニヤリ。実は、今年のキングオブコント開催発表会見でも、ライバルにしずるの名前を挙げていた堂前は「好きな先輩で、一緒に戦えるのがすごくうれしい」と語ります。
しかし、「(決勝進出が)あまりにもうれしかったのか、さっき楽屋で池田さんがカレーを半分残していました。感無量の“感”が胃袋にきてる」と暴露。池田が、事前に食事をしていたため残したのだと弁明しますが、山里から「総まとめすると、池田くんは“嬉しい”ということです」と解説されていました。

全組からライバル視されるコント師とは
【元祖いちごちゃん(植村侑史、ハイパーペロちゃん)】初出場
怪しい雰囲気を醸し出しながら登場したのは、初決勝を決めた元祖いちごちゃんです。決勝の喜びを問われると、「出られるんですね~! (自分たちは)生放送が無理だと思っていましたんで」と植村。山里は「いまでもそう思っています」と冷静に返します。
また、ライバルを聞かれた際には、ペロちゃんが「コンプライアンスですね」と回答。笑いに包まれるなか、山里が「あなたたちのその言葉はリアリティがある」とリアクションしました。
最後に「(ファイナリストは)売れてるから中に入れるでしょ。われわれは1年間、外でネタの練習をしていました。河川敷で蚊と戦ってましたから!」と訴え、この悔しさを決勝にぶつけると意気込みました。

【トム・ブラウン(布川ひろき、みちお)】初出場
『M-1グランプリ』での活躍が記憶に新しいトム・ブラウンがキングオブコント決勝へ。M-1とのWファイナリストとなりますが、ロングコートダディが今年の『ダブルインパクト』で決勝に進出したため、トリプルファイナリストに。みちおは「なんか(自分たちの実績が)かすむんで、ムカついている」と言い、兎と手押し相撲をしたいと誘います。「もういいって!」という兎をよそに対決が実現!
しかし、勝負が始まるやいなや、みちおが喉輪! 大荒れのなか、前に出たペロちゃんが防犯ブザーを鳴らし、現場はカオスに! 行司を務めていた山里は「お前は鳴らされる側!」とツッコミを入れました。

【や団(ロングサイズ伊藤、本間キッド、中嶋享)】4年連続4回目
4年連続決勝と圧倒的な強さを見せるや団。本間は「4年連続決勝はいないんじゃないかな」と胸を張りますが、じつは他にも多くのコント師がその“偉業”を達成していたことが発覚します。
そこで「柔道でも4年連続全日本大会決勝へ行く人はいない」と方向転換。しかし、トム・ブラウン・布川から「井上康生さん、山下泰裕さんも(達成している)」との指摘が入り、会場は笑いに包まれました。
また、全組に対する質問で「ライバル」について聞いていった際、うまく落とせず最終的に「や団」と名指しして“逃げる”ファイナリストが続出。これに伊藤が「(自分たちが)ゴミ箱みたいじゃないですか!」と叫び、爆笑を起こしていました。

「いまでも去年の判定はおかしいと…」
【ファイヤーサンダー(こてつ、﨑山祐)】3年連続3回目
3年連続の決勝を決めたのは、昨年3位のファイヤーサンダーです。前回の決勝について﨑山は「(優勝した)ラブレターズさんが(ファイナルラウンドで)変なネタをしていたんで、絶対優勝したと思ったんです。いまでも判定がおかしいと思っています」と語って笑いを起こします。
一方、現在、矯正中で2年後にはきれいな歯並びになる、というこてつは「ガチで俳優になりたい!」と優勝後の願望を口に。相方が俳優になってもいいのか、と問われた﨑山は「大丈夫です。優勝しても毎年(キングオブコントに)出ますんで」と言って、こてつをゾッとさせました。

【ベルナルド(ハギノリザードマン、大将)】初出場
『R-1グランプリ2025』ファイナリスト・ハギノリザードマン擁するベルナルドが、結成8カ月で念願の決勝へ。大将は「去年、前のコンビ(スーパーニュウニュウ)を解散して、41歳だったんで、泥水を飲んで死ぬんだろうなと思っていました。よかったです」と思いのこもった言葉で喜びを語ります。
そんな大将について、ハギノは「このあいだ、待ち合わせしてたら先に大将が着いていて、川を見てたんです。何を見てるのかと思ったら、川に浮かんだ魚の死骸でした。たぶん、それくらい追い込まれていたんだと思います」と笑いを誘いつつ、コンビを組めてよかったと振り返りました。

謎のジンクス「サウナに行くと敗退する」
【うるとらブギーズ(八木崇、佐々木崇博)】4年ぶり4回目
3年連続ファイナリスト経験者のうるとらブギーズが、4年ぶりに返り咲きです。「予選前にサウナにいくと敗退する」というジンクスがあったという佐々木。結果発表前にしずる・池田からサウナに誘われたものの断ったそうで、「(しずると)2組とも決勝に来られたので嬉しいです……非常に熱い!」と大喜び。山里が「サウナだけに?」とフォローを入れ、笑いを起こしました。
一方、八木もジンクスがあるとのこと。毎年、妻がカツ丼を作ってくれていたが、決勝を逃してから作ってくれなくなったと言います。「昨日、一昨日、家に帰ったらカツ丼を作ってくれていたんですよ! だからあの……食べました!」と最後はしどろもどろになりながらエピソードトークを続け、会場を笑いで包みました。

【青色1号(カミムラ、榎本淳、仮屋そうめん)】初出場
所属する太田プロの事務所ライブ「月笑」の年間王者でもある青色1号が悲願の初決勝へ。太田プロからの決勝進出が久しぶりだというカミムラ。事務所の先輩で決勝経験のあるタイムマシーン3号、アルコ&ピースは、もともと別事務所からの移籍組とのことで「太田プロの養成所からは僕らが初めてなんで頑張ります!」「太田プロ初のチャンピオンになりたいと思ってネタを作ってきました」と意気込みを語りました。
ライバルを問われた際には「世代交代だよ!」と同じトリオ・や団の名前を挙げます。仮屋は名前の“そうめん”から、ラーメン好きの中嶋を麺つながりでライバル視していました。

【レインボー(ジャンボたかお、池田直人)】初出場
毎日、コント動画をYouTubeに投稿し、ネタ番組でも活躍。しかし、キングオブコントでは辛酸をなめ続けたレインボーが初決勝へと駒を進めました。
今回は、仕事の都合で会見は欠席。フォトセッションには間に合い、ファイナリストと喜びを分かち合っていました。以下、2人のコメントです。
「中学生のときから見ていた、憧れのしずるさんとご一緒できるのが感慨深いです。頑張ってきて良かったなと思います。あとはもう、いままでやってきたコントをお見せするだけです。『日本一面白いコント番組』に参加させてもらうという気持ちで、とにかく楽しみたいです」(池田)
「呼ばれた瞬間、あんまり覚えていないです。俺らってファイナリストになれない芸人なのかなって思ってたので……。本当に良かったっていうのと、嬉しいのと、ありがとうしかないです。僕らコント師は、やっぱりコントが大好きなので、その最高の舞台に立てることを楽しみたいです」(ジャンボ)

『キングオブコント2025』公式サイト:https://king-of-conte.com/