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サバンナ高橋が「将棋本」第2弾で明かす棋士たちの素顔! 「藤井竜王・名人の私生活の守りは薄々やな、と」

NHK Eテレの番組『将棋フォーカス』でMCを務めるサバンナ・高橋茂雄。将棋の観戦を楽しむ「観る将」として、棋士たちと親交を深めてきた高橋が、約4年半ぶりの著作となる将棋本『面白すぎる将棋の世界』(マイナビ出版)を9月16日(水)に発売しました。将棋史に残るエピソードをまとめた前作に続く本書では、藤井聡太竜王・名人の軌跡や棋戦の楽しみ方、棋士たちの人となりを初心者にもわかりやすく紹介しています。

そこで今回、著書に込めた思いから、藤井竜王・名人、渡辺明九段らと交流するなかで見えてきた棋士の素顔まで、たっぷり語ってもらいました。(今回の撮影は、ピン芸人のとものかつみが担当しました)

出典: FANY マガジン
撮影: とものかつみ

将棋中継を見ながら読んでほしい

――前著『すごすぎる将棋の世界』から約4年半ぶりの新刊です。まず、今回の本を執筆したきっかけを教えてください

藤井竜王・名人が八冠を達成したあと、同い年の伊藤匠二冠に一部のタイトルを明け渡すことになって、いろんな人がタイトル戦に出てくるタイミングを迎えました。

それで「いま棋士のことを知って将棋を見たら、おもろい時代が来てるんちゃうかな」と思ったんです。でも、棋士のことを知る入門書があんまりない。だから、作りたいなと思いました。

――本書では30人ほどの棋士が紹介されていますね。読者には、どんなときに読んでほしいですか?

いまはタイトル戦も、ほとんどがABEMAで見られます。そこで配信を見ながら、たとえば、藤井竜王・名人と竜王戦を戦っている服部慎一郎先生ってどんな人なんやろう、と思ったときに手に取ってほしい。「こういう人なんや」「竜王戦ってこういう戦いなんや」とわかれば、より面白くタイトル戦を見られると思います。

出典: FANY マガジン
撮影: とものかつみ

「常人ではない」棋士たち

――高橋さんが棋士に惹かれるのは、どのようなところでしょう?

小さいときから、あんなに狭き門のなかで戦い続けている人たちって、ほかにあんまり見当たらへん。常人じゃないというか、住む世界が違うところにおられますよね。

それと、やっぱり頭がいいし、合理的で、人への配慮もすごい方が多いです。勝っても「よっしゃー!」とかやる競技じゃないから、相手を思いやることが身についているんちゃうかなと、しゃべっていて思います。

――棋士たちとお付き合いをしていて、どのような印象ですか?

めっちゃ楽しいですよ。普通にたわいもない話もするし。あと、棋士の先生は圧倒的にスレていないですね。

前に、ある先生と飲みに行ったとき、「今度、生まれて初めて合コンに行く」って言われて、合コンでの立ち振る舞いを聞かれたんですよ。僕が「最初の自己紹介で不慣れなことを言って、ハードルを下げたほうがいいです」と言ったら、むちゃくちゃ感心されて。「その手があるんですか!」みたいな(笑)。そういうところがピュアやなと思いますね。

出典: FANY マガジン
撮影: とものかつみ

「プロ同士の勝負を見たい」

――将棋を好きになったきっかけを教えてください。

藤井竜王・名人がデビュー後に29連勝したニュースを見て興味を持って、記事を読み始めたんです。そこから棋士っておもろいなと思って、渡辺明先生と羽生善治先生の竜王戦のドキュメンタリーをDVDで買った。それでハマりました。

渡辺先生が3連敗したあとに4連勝して、永世竜王の資格を得る話なんです。第4局で、渡辺先生が投了しようと思ったとき、その先にあったのが「打ち歩詰め」。持ち駒の歩を打って玉を詰ましたら駄目、というルールがあるんです。

「打ち歩詰めってことは負けてないんかな」と、もう1回、考えだしたら勝った。そこから4連勝するんですよ。なんて面白いんやろうと思って。そういうドラマを知りたくて、前著には伝説の勝負やドラマチックな戦いを書かせてもらいました。

――将棋に詳しくなくても、人間ドラマを楽しめるんですね。

そうです。実際、僕自身、将棋はめちゃくちゃ弱いんです。吉本にも将棋部みたいなのがあるんですけど、勝てへんから行かないですもん(笑)。

僕はプロの勝負を見たいんです。井上尚弥さんの試合を見ても、ボクシングをしにジムには行かへんのと一緒です。

出典: FANY マガジン
撮影: とものかつみ

実は鉄道オタク!?藤井聡太の意外な素顔

――第一章では、藤井竜王・名人について書かれていますが、実際に交流して、印象に残っていることはありますか?

初めてお会いしたイベントは、体育館みたいな会場だったんです。会場と控室がパーテーションみたいなもので区切られていて、僕がその控室にいたら、藤井先生が師匠の杉本先生とふらっと入ってこられたんですよ。

藤井竜王・名人って、お笑い界でいったら、さんまさんであり、ダウンタウンさんじゃないですか。そんな人が警備も護衛もなく入ってくるのが衝撃的でした。将棋の守りはあんなに固いのに、私生活の守りは薄々やなと思って(笑)。

僕のことは、将棋関係の何かで見たことがある、くらいの感じでした。テレビをご覧にならないんだと思います。それでいて、鉄道の話をしたらめちゃめちゃ詳しいのも面白い。

対局中の出前では何が好きかを聞いたら、「何聞いとんねん!」とかじゃなくて、ちゃんと長考してましたね。最善の答えを出しにいってるのも面白かったです(笑)。

出典: FANY マガジン
撮影: とものかつみ

将棋の世界を知ると日常のニュースが明るくなる!

――最近、交流したなかで、特に「面白い」と思った棋士はどなたですか?

皆さん、面白いですけど、本でインタビューもさせていただいた渡辺明先生ですね。僕は大ファンで。

この間、けがからの復帰のお祝いで、ご飯とサウナに行くことになったんです。「どこに行きましょうか」ってLINEが来て、場所の候補を3つぐらい送ってくださった。僕がそのあたりのサウナを3軒ぐらいピックアップして送ったら、次の一手で、もうサウナと近辺の焼き肉屋の予約まで完了してた。詰まされてたんですよ、僕(笑)。

――日常生活でも、何手も先を読んでいるんですね(笑)。

どんだけ早いねんと思って。その日は岡部怜央先生も一緒で、岡部先生の結婚のお祝いも兼ねていたんですけど、ケーキも用意されていて。段取りからロウソクに火をつけるまで、渡辺先生がやってました。

いちばん年長の渡辺先生が全部段取りするの、めっちゃおもろいなって。何でも先を読んで攻略してしまうんですよ。

出典: FANY マガジン
撮影: とものかつみ

――そのようなエピソードも、この本でたくさん読めるということですね。それでは最後に、本書に興味を持った人へのメッセージをお願いします!

将棋の本は世の中にいろいろあるんですけど、これほど初心者向けに将棋の世界を書いた本って、意外とないんです。棋士の人を知る「初手」として手に取っていただけたら、将棋を見る楽しみが増える。そして将棋の世界を知っているだけで、日常のニュースが一個、明るく見えると思うので、ぜひ読んでいただきたいですね。

書籍概要

『面白すぎる将棋の世界』

著者:高橋茂雄(サバンナ)
発売日:2026年9月16日(水)
定価:2,200円(税込)
頁数:216ページ
出版社:マイナビ出版

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