かまいたち濱家が号泣した居酒屋が仮想空間に!? 吉本興業がメタバース&アバター事業「FANY X」スタート

吉本興業が、最先端のデジタルの世界とエンターテインメントの融合を目指し、新たに「メタバース事業」と「タレントアバター事業」を展開する新プロジェクト「FANY X(ファニーエックス)」をスタートさせます。5月13日(金)に東京・ヨシモト∞ホールで事業発表会が開かれ、かまいたち(濱家隆一、山内健司)や見取り図(盛山晋太郎、リリー)が登場。アバターとなってメタバースで漫才を披露するなど、新しいデジタル体験を披露しました。

出典: FANY マガジン
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仮想空間で「地方創生」

発表会では、MCを務めたロンドンブーツ1号2号・田村淳、アナウンサーの久代萌美が、2つの事業内容を紹介しました。

ひとつ目は、地方創生に最先端デジタル技術を活用する「メタバース事業」。メタバースとは、インターネット上の3次元の仮想空間のことで、その中で実際に世界中の人たちとリアルタイムで交流ができるだけでなく、土地の売買や都市開発、企業のビジネスやショッピングなどの経済活動を行うこともできます。

吉本興業は、新事業の第1弾として兵庫県養父市とパートナーシップを結び、仮想空間上で地域の魅力を発信していきます。6月末にも同市の観光名所を再現したメタバースを開始する予定で、所属タレントのアバター(分身)が登場し、仮想空間の体験ツアーやイベントなどで地域の活性化に取り組みます。

出典: FANY マガジン
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ロンブー淳は、「地域」と「メタバース」の相性ついてこう語りました。

「メタバース上で体験した後に、リアルな観光ができるということ。これまで、ホームページの写真だけではなかなか伝わらなかったけど、メタバースだと自分がその場にいる感じになるから、よりいいでしょうね」

養父市の仮想空間では、日本の滝100選にも選定されている「天滝」や、ウインタースポーツを楽しめる「ハチ高原」、「明延鉱山」など市内の名所や観光スポットを再現。動画でメッセージを寄せた養父市の広瀬栄市長も、人口減少問題に直面する地域の起爆剤として、メタバース事業に期待を寄せました。

「仮想空間の中で、養父市の生活を体験でき、実際に養父市に訪れてみたいという仕組みを構築します。吉本芸人さんが持つ抜群の知名度や発信力を生かして、独自性のあるコラボができるのはたいへん強みであり、養父市の地域資源とうまく融合させることで、多様な分野で成功をもたらすのではないかと考えています。メタバースには無限の可能性を感じています」

出典: FANY マガジン
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見取り図が「アバター漫才」披露

FANY Xのもうひとつの柱となるのは、「タレントアバター事業」です。

今後、メタバースが盛り上がっていくうえで欠かせないのが、タレントなどのアバターの存在。吉本では、所属タレントのアバター化を進めていて、すでに約70人の開発に着手しています。吉本は、こうしたアバターのマネジメントを行い、タレントたちがメタバース上のイベント出演や、広告商材での登用など、さまざまな活動ができるようにバックアップしていきます。

出典: FANY マガジン
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今回は、すでにアバター化された淳らタレントたちのアバターが、メタバース上に設置された大阪・道頓堀のステージに集結しました。自分たちのアバターを見たかまいたちの2人は、「未完成なところはある」と指摘しながらも、実際にタブレット端末を使ってアバターを動かして大いに楽しみます。

アバターのジョイマン(池谷和志、高木晋哉)のネタ映像が流れると、動きの再現度の高さに加え、実際の劇場の音声と掛け合わせた高クオリティな出来栄えに、一同、感心した様子。かまいたち・濱家も「笑い声も入っているから、ふつうにネタの映像を観ている感じがしますね」と評価していました。

出典: FANY マガジン
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アバターは、ヘッドマウントディスプレイを使ってリアルタイムで動かすことが可能で、今回は、そのデモンストレーションとして見取り図の2人がネタを披露することに!

2人の立ち位置が、横並びではなく縦並びになってしまうなど、思わぬハプニングもありながら、スムーズなアバターの動きに会場は大盛り上がり。かまいたち・山内が「前後の立ち位置は激レアですし、見取り図が今年の『M-1グランプリ』の形を見つけたなと思いました」と指摘し、淳らを笑わせました。

実際にアバター漫才を体験したリリーは、「うまくいけば、僕らのアバターを世界で見てもらえる。すごく画期的だと思います」とコメント。盛山も「すごい空間でした」と、この“新体験”を満喫したようでした。

出典: FANY マガジン
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メタバース上で濱家の自宅を案内!?

メタバース事業やタレントアバター事業を盛り込んだFANY Xでは、今後もさまざまな活動が展開される予定。やってみたいことを問われた濱家は、こう語りました。

「(技術が進んでいけば)リアルでコミュニケーションが取れると思うので、メタバース上でネタをやりながらも、『いまのツッコミダメだよ』って言われるとか、お客さんがどう思ったのか会話できたら面白そうですよね」

出典: FANY マガジン
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FANY Xでは今後、47都道府県の“住みます芸人”が観光ガイド役を務めて地域を盛り上げるプランも。そこで、かまいたちと見取り図に「どんな場所を案内できるか」という質問が投げかけられました。

盛山は、地元の大阪府堺市に世界遺産の前方後円墳があることから、メタバース上で、ふだんは入れない場所を案内したいと言います。一方、大阪から東京に拠点を移したリリーが「僕は、(麻布)十番に住んでいるんで!」と胸を張ると、盛山がすかさず「調子乗んなよ! まだ住んで数カ月やろ!」とツッコんでいました。

出典: FANY マガジン
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「リアルに行けない場所に行けるのがメタバースの醍醐味」と語るのは山内。濱家の自宅を案内して「全部さらします!」と宣言し、濱家を慌てさせます。その濱家は、長らく活動の拠点にしていた大阪・難波の飲み屋巡りができると提案しました。

「リアルに難波の路地裏を歩いていると、ほとんどの店から声をかけられるほど顔が広いので、そのあたりの店を案内したいですね」

と、ここでリリーが「彼女にフラれて号泣していた居酒屋も紹介するんですか?」とツッコむと、濱家が慌てて「やめろ!」と制止していました。


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