停電中に公演!? ライトで照らして漫才!? “お客さん参加型”アトラクション的ライブがスゴかった!

どうも! 芸人ライターのヘッドライト・町田星児です。今回、レポートするのは7月9日(土)に大阪・YES THEATERで行われたライブ、その名も『ライトで照らす寄席~お客様の人数で照らせる範囲が決まります~』です。なんとこのライブ、終始、舞台や客席の照明がついていません! お客さんが照らす懐中電灯の明かりを頼りにネタやゲームコーナーが展開します。果たして、どんなライブになるのか――!?

撮影:田津原理音
撮影:田津原理音

前説の途中で停電!?

前説で、タイムキーパー(安土範彦、まついあきら)の2人が登場。しかし、前説の途中で、急に照明が落ちて停電に! ……と、もちろんそういう設定。お客さんは停電がウソだとわかっています。だって、受付で懐中電灯を受け取っていますからね(笑)。

芸人は、目を守るためにサングラスをかけてネタをするようです。タイムキーパーがライブの趣旨を説明して、スタートです!

撮影:田津原理音
撮影:田津原理音

懐中電灯がいろいろな使い方に!

芸人たちも、この状況を楽しんでいました。でも、楽しみ方はそれぞれ違いました。ネタバレを控えながら、この“ちょっと変わった”ライブの醍醐味をさっそくレポートしたいと思います。

トップバッターは、盆と正月(星霰、橋爪アキラ)。橋爪が「相方の星霰(ほしあられ)のハゲ頭を照らしてください!」と呼びかけると、お客さんに照らされた星霰も「より明るくなってますかね?」とノリ良く反応していました。

撮影:田津原理音
撮影:田津原理音

続いては、軍艦(仁、梅野健太郎)。薄暗い舞台で、仁が「ヘンな気持ちになる」と言うと、そこから自然とネタに繋げていきました。芸歴1年目でこの“過酷”なライブにブッキングされて、期待の大きさを感じます。

コロコロチキチキペッパーズ(ナダル、西野創人)は、質問をお客さんに投げかけて、懐中電灯のON・OFFで答えてもらっていました。「ナダルさんのことを大好きな人は懐中電灯で照らしてください」という質問には、お客さんも空気を読んで真っ暗に。「モノマネが似ていたら懐中電灯をONに、似てなかったらOFFに」でも、ナダルのモノマネでは真っ暗に(笑)。

撮影:田津原理音
撮影:田津原理音

タイムキーパーは、前説もしたので2回目の登場。直前のコロコロチキチキペッパーズの漫才を見て、前説のときよりもお客さんの懐中電灯の使い方が上手になったと思ったそうです。

フースーヤ(田中ショータイム、谷口理)は、谷口が「みなさんだけじゃなく、僕もライトを照らします!」と、スマホの懐中電灯機能を使ってお客さんを照らしていました。舞台から見ると光が綺麗なんでしょうね、「ちょっとだけ、(ジャニーズの)嵐の気分がわかる」そうです。サングラス姿で、テレビ番組「逃走中」のハンターになりきったり、遊びたい放題でした。

もりやすバンバンビガロのネタは、お客さんに懐中電灯を消してもらって真っ暗にして、再び点けたら首でフラループを回しているなど“お客さん参加型”。この暗闇に対応した道具も持って来ていて、3つのボールなどでお手玉をする「カスケード」という技では、光るボールや光るクラブを使って綺麗でした。

撮影:田津原理音
撮影:田津原理音

セルライトスパ(肥後裕之、大須賀健剛)は、お客さんが懐中電灯で照らすことに疲れているのではないかという配慮から、お客さん1人だけに照らしてもらって漫才を。そのぶん、薄暗くて漫才が見にくいなぁと思っていたら、ネタの内容にぴったりで、そういうことか! と思いました。

撮影:田津原理音
撮影:田津原理音

藤崎マーケット(田崎佑一、トキ)は、トキが「なんだ、このライブは!」と叫びながら登場。それでもネタをしますが、やはりやりにくいのか、「なんだ、このライブは!」と終始、毒づきまくっていました。その毒づきにお客さんも爆笑!

「懐中電灯」と「ハゲ頭」は相性抜群

ゲームコーナーは、ラフ次元(空道太郎、梅村賢太郎)の梅村がMCで、空とセルライトスパ、軍艦が出演。卓球をしながら進めるゲームでしたが、「サングラスをかけていたら、球が3つに見える」と、やりにくそう。こちらもゲームの後、“わざとゲームの邪魔をしていた人物”をお客さんに懐中電灯で照らしてもらって当てるという参加型のコーナーでした。

撮影:田津原理音
撮影:田津原理音

後半戦のパーティーパーティー(ひらかわ、きむきむ)は、ツカミで懐中電灯を使ったアンケートを実施。「相方の平川と付き合いたい人はライトを点けてください」という質問では、お約束で真っ暗に(笑)。

ヒューマン中村は、ネタのなかでの発言のスケールの大きさによって懐中電灯を照らしてもらう量を変えていました。何回も見たことのあるネタでしたが、明るさを変えることで、さらに面白くなっていました。

撮影:田津原理音
撮影:田津原理音

令和喜多みな実(河野良祐、野村尚平)は、なんと舞台に現れずに舞台袖のマイクで漫才。舞台上にはサンパチマイクだけ。どうやら、「舞台上が暗いから自分たちの姿は見えていないだけで、舞台には立っている」という設定のようです。2人が立っていないのにお客さんがサンパチマイクを照らし続けていることが、とても興味深かったです。マイクのそばに2人が現れるのを待っているのか、はたまた、ただ懐中電灯でどこかを照らしたいだけなのか……。漫才の最後に2人が出てきました。

撮影:田津原理音
撮影:田津原理音

ラフ次元の漫才は歌ネタ。懐中電灯をペンライトのように使っていました。こんな使い方もあったんですね。客席の後ろから見ていて、綺麗な光景でした。

トリのギャロップ(林健、毛利大亮)は、林がハゲ頭にサングラスを乗せて登場。「サングラスがロッククライマーだとしたら、めちゃめちゃ頑張っている」らしいです。たしかに指を引っ掛けるところがないです。毛利が「サングラスをしなくて眩しくないんですか?」と聞くと、林は「たぶん、みなさんのほうが眩しいんじゃないかと思うんですけどね」と……こんなやりとりも予想して、ギャロップをブッキングしたんじゃないだろうかと思うほど、「懐中電灯」と「ハゲ頭」の相性は抜群でした。

撮影:田津原理音
撮影:田津原理音

いろんなやり方に感動しました!

今回のライブは、全体を通して「懐中電灯と暗闇を使って、自分も楽しんで、お客さんも楽しませてください」というお題の大喜利を見ているようでもありました。芸人それぞれ、懐中電灯の使い方が違うんですよね。いろんな使い方が見られて、感動しました。

この日のライブは2公演制で、いまレポートしたのは第1部。じつは、この後の第2部の公演には、僕も出演しました! 懐中電灯を使ったアンケートと、歌ネタのペンライトをやったんですが、誰か感動してくれたかなぁ。

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