10月15日（土）、16日（日）の両日、開催されている「京都国際映画祭」。最終日となる16日（日）、よしもと祇園花月では「博士とナナタの遠くなる昨日」を上映。主演を務めたGAG・福井俊太郎、ジェラードン・かみちぃが舞台挨拶を行いました。
本作はテレビ埼玉、BSよしもとで放送されている大宮セブンの冠番組「それゆけ！ 大宮セブン」でオンエアされた連続ミニドラマの完全版。天才科学者とアンドロイドが悪の組織と戦いを繰り広げたその先に……という全9話のストーリーです。
MC木尾と福井のバトルが勃発
MCの木尾モデルが天才科学者、森ノ宮小次郎を演じた福井と7歳のアンドロイド、ナナタを演じたかみちぃを呼び込みます。福井の腰の低い登場姿勢にまず会場はひと笑い。福井は、木尾から「芸人さんの単独ライブの合間のVTRですか？ 」と聞かれたといきなり暴露。そして「あんな完成度の高いのありますか！ 」と怒る様子に会場はまた笑いに包まれます。そこからも木尾が泣いたというシーンには「そんな（泣くような）ところじゃない！ 」、撮影中の話を「エピソードトーク」と言われると「（芸人としてじゃなく）主演として扱ってください！ 」と訴えるなど、木尾と福井のやりとりに会場は盛り上がりました。
今回撮影で大変だったところを聞かれたかみちぃは、真夏の撮影で衣装がとにかく暑かった、そしてその衣装のオーバーオールでトイレに行くのが大変だったと回想。福井は河原でのバーベキューのシーンを挙げ、用意していた食材にハエがたくさんたかっていて、それを知らないかみちぃが力いっぱい食べていたと明かします。現場でかみちぃに伝えなかったのは、「みんなで魂の作品を作っているなかで、作品をとってかみちぃを切り捨てた」と断言。会場は笑いに包まれました。
寝ながらセリフ合わせしたことも……
かみちぃは福井に叩かれるシーンで何度も笑ってしまったらしく、「一人だけ浮いてるで」と福井からツッコまれたそう。かみちぃによると「叩くリズムで笑かしにきてる感じがあった」そうですが、福井曰く「スタッフさん、めっちゃ冷めてました。彼（かみちぃ）だけお笑いモード」と当時の現場の雰囲気を明かしていました。
その現場へは早朝から「社員さんが運転するレンタカーのロケ車、ほぼ軽」で移動し、その車内でセリフ合わせをしていたそう。セリフ合わせ中、福井があまりにも「間」を取ったことがあり、不思議に思ったかみちぃが福井を見ると寝ていたというエピソードも披露。ほかにも雨のシーンが珍しいほどの豪雨だったこと、そんななか福井のセリフの声量が小さく聞き取りにくかったことなど、撮影中のレアなエピソードが次々と飛び出しました。 最後にコメントを求められた福井は「すごく思い出に残る、一生の思い出になる作品です」と話したかと思うと「このあと、埼玉の大宮で新ネタライブがある。ぜひ見に来てください」としっかり告知。かみちぃは「俳優福井俊太郎のファンになった。映像になったとき、なんて素晴らしい演技をするんだと（思った）」と福井を持ち上げ、自身の役柄も含め、思い出深い作品と話しました。
