1月29日（日）、読谷村文化センター鳳ホールにて「LAUGH＆PEACE LIVE Spirits of RYUKYU UTAGE～宴～」が開催されました。
同イベントは、「島ぜんぶでおーきな祭 沖縄国際映画祭」の関連イベントとして開催されるスペシャルライブです。沖縄の伝統文化を受け継ぎながら、新しい沖縄を発信。
沖縄の文化・芸能・県内各地のお祭りと島ぜんぶでおーきな祭を掛け合わせたエンターテインメントショーとなっています。
オープニング映像後、ステージには今回のMCを務める空馬良樹と初恋クロマニヨンが登場。2組とも今回の会場である読谷村出身とあって、自己紹介時に「〇〇スーパーの2階が実家です」「この会場が満席になるのは、中学の合唱コンクール以来」と、地元ネタを織り交ぜながら会場を沸かせました。
オープニングアクトに登場したのは、地元読谷村出身で読谷育ちのナオキ屋。アップテンポな曲ながら、パンチのある歌詞に、MCの初恋クロマニヨン比嘉は「あの人、トップバッターではない！(笑)」と思わず、ツッコんでいました。
ステージは2部制で、1部から2部の前半までは、重厚なバンドサウンドに乗せて沖縄芸能、クラシックバレエ、芝居などで構成される総合エンターテインメントアトラクションショー「Spirits of RYUKYU」、2部の後半は沖縄を代表する音楽アーティストがライブを盛り上げます。
「Spirits of RYUKYU」では、なかのまちヤカラーズのバンド部による演奏をバックにおばあちゃんと孫が登場。昔のグスク（城）時代や、そのグスクが登録された世界遺産について語り合いながら、宴の島の歴史についても触れていきます。明国（当時の中国）からの冊封使を歓迎し、琉球国王が宮殿にて歓迎の様子が描かれ、なかのまちヤカラーズ琉球舞踊部による「四つ竹」演舞が披露されるなど、さまざまな歴史を振り返る場面が展開されていきました。
その他にも読谷村の伝統芸能を継承する伊良皆芸能保存会による「伊良皆の京太郎」やなかのまちヤカラーズ創作演舞部による「エイサー」などが披露されます。「伊良皆の京太郎」では沖縄方言による口上から始まり、多くの観客が釘付けに。心躍るエイサーの太鼓の音には自然と手拍子が沸き起こりました。
第2部のトップバッターには、ありんくりんが出演。「次のお笑いライブが心配だ……」とぼやきながら登場。「外国人の観光客を道案内する人」というネタを披露すると、会場から大きな笑いが起きました。
その後のライブでは沖縄民謡歌手の上間綾乃が登場。デビュー曲の「ソランジュ」や「花言葉」を熱唱します。読谷村でのライブは昨年10月に開催された「読谷まつり」以来とのことで「すぐまた読谷で歌えることがうれしい」と感謝の言葉を伝えました。最後は三線（さんしん）を片手にうちなーぐち（沖縄方言）で「島唄 -南の四季-」を披露し、心に染みる歌詞と美しい歌声で多くの観客が酔いしれました。
今回のステージのラストを飾るのはD-51。ドラマの主題歌にもなった「NO MORE CRY」で登場すると、会場の熱気は最高潮に。今年で20周年イヤーを迎える2人は「しゃべりがうまくないから……」と照れながら、MCもそこそこに歌にいきます。友達にお子さんが産まれたのをきっかけに、お父さんお母さん目線で書いた曲「忘れないよ」は歌詞に温かいメッセージが詰まっており、会場がしっとりとした雰囲気に包まれます。
ラストはアニメの主題歌「BRAND NEW WORLD」を披露。2人は観客に「恥ずかしいのは知っているけど、ぜひやってもらいたい」と、サビの部分で拳を突き上げるようリクエスト。観客が一斉に拳を突き上げ、会場が一つにまとまり、D-51のライブは終了しました。
エンディングでは、今回登場したアーティストや演者すべてが登場。最後は祝い事や宴席のクライマックスとして欠かせない沖縄の踊り、カチャーシーを全員で踊ります。最後にMCの空馬から「島ぜんぶでおーきな祭 -第15回沖縄国際映画祭-」が4月15日（土）、16日（日）に開催されることも発表され、大きな熱気に包まれた祭りは幕を閉じました。
今回開催された「LAUGH＆PEACE LIVE Spirits of RYUKYU UTAGE～宴～」は、2月4日（土）に名護市民会館でも開催予定です。
開催概要
■「LAUGH＆PEACE LIVE Spirits of RYUKYU UTAGE～宴～」
日時：2月4日（土）開場17:00 ／ 開演18:00
場所：沖縄県名護市 名護市民会館
料金：入場無料
出演者：なかのまちヤカラーズ 、ありんくりん
ゲスト：下地イサム、Anly
MC：カシスオレンジ
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■島ぜんぶでおーきな祭 第15回沖縄国際映画祭
開催期間：4月15日（土）～16日（日）
開催場所： 那覇市国際通り周辺 ほか
主催：沖縄国際映画祭実行委員会
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