寛平GMと4座長が“吉本新喜劇65周年”への抱負を語る! 書き初めスタイルで「動く」「広げる」「ひとつ」…【新喜劇・寛平GM月例会見】

吉本新喜劇の間寛平ゼネラルマネージャー(GM)の月例会見が1月10日(水)、大阪市内の吉本興業本社で行われました。新喜劇が65周年を迎える年の最初の会見ということもあって、寛平GMのほか、すっちー、酒井藍、アキ、吉田裕の4座長がそろい踏み! 今年にかける思いや目標を語ったほか、若手座員たちが登場して新たなチャレンジ企画をしっかりアピールし、新年らしいワイワイにぎやかな会見になりました。

出典: FANY マガジン
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「いろいろ動いて汗をかかなアカン」

会見は寛平GMによる新年の挨拶でスタートすると、それぞれが新年の抱負を書き初めスタイルで発表します。寛平GMは「動く」としたため、「いろいろ動いて汗をかかなアカン。座員も社員さんも動いてもらいましょう!」とその意図を説明。

今年、座長就任10年目となるすっちーは「広げる」という言葉を掲げ、「いまは1円玉ぐらいしか入らないが、500円玉が入るぐらい鼻の穴を広げて……」とひとボケしてから、「新喜劇をもっともっと広げていきたいというのと、座員それぞれの個性も発見して広げるということで」とまとめました。

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いままで以上に多忙になることが予想される65周年イヤーということで、酒井は「全座員の健康管理」を目標に掲げます。「簡易式の血圧計を買ったり、パルスオキシメーターを常備するなどして、みなさんを見守っていきたい」と全力サポートを宣言。酒井自身も最近、キックボクシングジムに通い始めたらしく、「体重2キロほど減りました。でも、お正月でまた戻ったり(笑)」と報告しました。

アキは「創意工夫」という目標を立て、「“人を楽しませる”という先人たちの思いを引き継いで、新しいことも試していきたい」と意気込みます。

この日の会見MCを務めた吉田の抱負は「ひとつ」。新喜劇がひとつになり、一致団結して頑張っていくことを改めて誓いましたが、そのダイナミックすぎる字に総ツッコミが入りました。

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住吉大和がまさかの演歌デビュー!

会見では新名徹郎、もじゃ吉田、住吉大和が登場し、それぞれの出演イベントをPRしました。

新名は1月27日(土)、吉本新喜劇セカンドシアター(YES THEATER)でリーダー公演を開催します。抱負は「何事にもチャレンジする」で、この公演でもボケとツッコミを1人でこなすという新しい挑戦をするようです。

占いで“今年は運勢がいい”と言われたというもじゃ吉田は、「プチブレイク」が目標。2月24日(土)、25日(日)に、新名と同じくセカンドシアターでリーダー公演を行います。

昨年、なんばグランド花月(NGK)で男子バレーボール「パナソニック パンサーズ」の選手をゲストに招いた単独イベントを行い、大成功を収めたものの、マネージャーに「あれはバレーボールチームのおかげ」と言われてしまったことから、「今年は1人でできるぞ、というところを見せたい」と力を込めました。

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住吉は1月28日(日)、NGKの公演『花月夜間学校〜寛平がアキがEXITが大暴れ‼︎ 爆笑新喜劇〜』に出演します。自身が所属する20代座員によるアイドルユニット「秘蔵っ子」も、全員そろってパフォーマンスする予定。アキの相方である水玉れっぷう隊・ケンもゲスト出演する予定で、アキは「ケンも東京ですごく仕上がっています。そのおもしろさをみんなに見てもらいたい」と語りました。

さらに住吉は、歌手としてソロデビューするというビッグニュースを発表。秘蔵っ子の『オレたちゃ秘蔵っ子』を手がけた間慎太郎が、住吉の声を聴いて「この声で演歌を作ってみたい」と言ったことがきっかけだそうです。1月28日(日)の『花月夜間学校』のステージで生歌をお披露目し、同日から配信がスタートする予定になっています。

これには4座長も「えーっ!?」とビックリ。ソロデビュー曲のタイトルは『笑いにかえるから』で、暗い世の中を笑いに変えようという内容の歌詞です。ひと足先に曲を聴いた寛平GMは、「大和くんは、歌は素人やんか。でも、まあまあ一生懸命頑張ってるなと……」と控えめな感想!? リクエストされて住吉がワンフレーズ歌うと、会見出席者が口々に「味がある」「声が特徴的」と感想を語りました。

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盟友・坂田利夫の思い出も

3月1日(金)には65周年を飾る『吉本新喜劇記念日2024』をNGKで開催します。今年も『寛平GM杯争奪ネタバトル』の最終決戦とスペシャル新喜劇の2本立て。新喜劇のリーダーを務めるすっちーは「65周年にちなんだお話にしたいなと思っている」と話しながらも、「なんとかセリフを65行に収めたい」「もしかすると65景あるかも」とボケ倒します。また、「ネタバトル」では中川家・剛とチュートリアル・徳井義実が審査員を務めることも明らかになりました。

質疑応答では、昨年12月に逝去した坂田利夫についての質問が出ました。坂田とは54年の付き合いで、最期をみとった寛平GMは、「ボケはみんなに好かれなアカンし、かわいいボケでいとかなアカンと教えてもらったが、なかなか坂田兄さんのあの感じはできない」としみじみ語ります。

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そして、「坂田兄さんは作るっていうのができない。素のまま。よくどつきあいをする場面があるけど、『どついてくるな』と思うと僕は逃げてしまう。坂田兄さんは自分から頭を持っていくもんね。あんな芸人はもう出てこないでしょう」と、その魅力を改めて語りました。

昨年暮れに坂田が危篤状態となった際に夫婦で駆けつけたときのことについて、寛平GMは「アーメマ!って大きな声で言うたら生き返った」と語り、最後まで喜劇人としての人生をまっとうした坂田を悼みました。

4座長からも、坂田についてのさまざまなエピソードが飛び出します。吉田は、坂田が焼酎にキュウリを入れて飲むのが好きだったことを明かし、すっちーは「一般の髪が薄い方に『わしも一緒や』って頭をくっつけられたときに、めっちゃキレはって(笑)。聞いたことのない言葉『黙れ、どんじろうと(素人)』というのを聞いた」と笑わせます。

出典: FANY マガジン
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アキは、「舞台袖で最後までみんなとしゃべっていたのに、パッとスイッチを入れて舞台に向かっていく。あの背中がカッコよかった」と回顧。酒井は「坂田師匠だけが、私を筋肉質やって言ってくれはった」と笑顔で振り返り、「楽屋ロビーでお会いしたら、あたたかい気持ちになった。そういうやさしくてあたたかくておもしろい芸人さんになりたい」と話しました。

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