住吉大和が初単独リーダー公演で熱唱&ボケ倒し! “5年半ぶり”新喜劇出演の福本愛菜も登場

吉本新喜劇の住吉大和による初の単独リーダー公演が、7月13日(土)に大阪・吉本新喜劇セカンドシアター(YES THEATER)で開催されました。『住吉新喜劇ですぅ〜笑いに変えるから〜』と題された舞台は、酒井藍、浅香あき恵ら人気者たちが脇を固め、“あいにゃん”こと福本愛菜がスペシャルゲストとして5年半ぶりに吉本新喜劇に出演。今回は、住吉が歌にボケにと八面六臂の活躍を見せた舞台の様子をレポートします。

出典: FANY マガジン
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持ち歌『笑いに変えるから』で開幕

住吉は2018年、『金の卵10個目オーディション』に合格して吉本新喜劇に入団。おなじみとなった自己紹介ギャグ「住吉大和ですぅ」や、得意のヌンチャクを振り回す“ヌンチャク王子”キャラのほかに、若手座員によるアイドルユニット「秘蔵っ子」のメンバーという顔も持ちます。さらに今年1月には、間慎太郎作詞・作曲の『笑いに変えるから』でCDデビューした演歌歌手でもある注目の若手座員です。

今回の単独リーダー公演は、新名徹郎が営むうどん屋台を中心に、さまざまなキャラクターが入り乱れ、予想外のハプニングを巻き起こしていくストーリー。住吉は、うどん屋台の新人アルバイトで、本業は演歌歌手の卵という設定です。

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オープニングで筒井亜由貴と重谷ほたるがアクロバティックなダンスを披露すると、客席のテンションは一気に上昇。住吉と同じ「秘蔵っ子」のメンバーたちが、体を張ったおもしろパフォーマンスで舞台を盛り立てました。

主役の住吉が登場すると、観客は「待ってました!」の拍手で迎えます。マイク片手に『笑いに変えるから』を熱唱しながら、客席通路に降りて練り歩くサービスも! いきなり始まった“リサイタル”に、ペンライトを持ったファンたちも大喜びです。フルコーラスを歌い切ると、持ちギャグ「住吉大和ですぅ」も飛び出しました。

その後も住吉は、ちょっとズレた天然なキャラクターを熱演。歌ネタでボケて新名にどつかれたかと思えば、自分より歌がうまい筒井にはお盆で強烈にツッコミを入れるなど、硬軟織り交ぜた存在感を発揮し、勢いのある笑いを繰り出します。

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福本は新名の妹の小学生役、浅香は住吉の追っかけファン役と、意外性のあるキャスティングも。天真爛漫な小学生になりきった福本は、ほっこりとしたやさしい空気感を醸し出しつつ、強烈なキレっぷりを見せるなど、さすがの演技力で魅了します。

あき恵はミーハー全開・超ぶりっ子なファンになりきり! 住吉への熱烈アピールの数々が、フリフリのファンシーな衣装とあいまって爆笑をさらいました。

クライマックスはミュージカル!?

福本の同級生役には酒井、小寺真理、大塚澪を配し、それぞれ歯に絹を着せぬ毒舌、小学生らしからぬセクシーぶり、本格オペラ歌唱と、持ち味を生かしたボケを連発。酒井にぶつかられた住吉が、見事なバック宙で吹っ飛ばされるシーンでは、コンビプレーに歓声が上がりました。

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ほかにも、ケーキ屋役の清水啓之が何度も顔にケーキをぶつけられる奮闘を見せ、なんばグランド花月やよしもと祇園花月でのリーダー公演も好評な佐藤太一郎&小西武蔵が住吉を追う借金取りに扮してテンポのいいやりとりを見せるなど、笑いどころ満載。

借金取りの人質にとられた浅香が、実は酒井の母だった……という新事実で驚かせたシーンでは、住吉がヌンチャクを披露。鬼気迫るヌンチャクさばきと脱力ボケで、観客を喜ばせます。“推し活”のため家庭を顧みなくなっていた浅香と、さみしさゆえにいじめっ子になっていた酒井の和解──そんなホロリとさせる展開で、観客のハートをガッチリつかみました。

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誕生日当日、ケーキもプレゼントも用意できなかったとわびる新名に、がっかりする福本。ここでDREAMS COME TRUEの名曲『HAPPY HAPPY BIRTHDAY』を歌いながら住吉が登場し、筒井、重谷がダンスで花を添え、清水&前田まみのケーキ屋夫婦、佐藤&小西、さらに金融会社社長役の松元政唯も独特の裏声で参戦します。

小寺、大塚、酒井、そして浅香と、全員が歌をつないでいくミュージカルのような趣向で、会場が一体となるハッピーなクライマックスを迎えました。

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酒井藍「とても嫌な気持ちになりました」!?

カーテンコールで住吉が「楽しんでいただけましたでしょうか?」と呼びかけると、客席からは割れんばかりの拍手が!

浅香は「こんなにいっぱいのファンがいらっしゃること、存じ上げませんでした。ほんとにがんばりましたよね。これからも前に進んでいって新喜劇の星となれ!」と公演の成功を祝福します。福本も「本公演の新喜劇と違って、半分ライブで半分新喜劇、新しいなと思った。めちゃくちゃ楽しかったです!」と笑顔を見せました。

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酒井も住吉について、「稽古のときからフルパワーで、一生懸命頑張っていた。本番もめっちゃ頑張ってて汗だく。すごい感動した」と称えます。もっとも、ラストで暗転したとき、住吉のシャツの背中の部分が汗でびしょ濡れだったそうで、「腕が触れたとき、とても嫌な気持ちになりました」とぶっちゃけて笑いを誘いました。

最後に住吉は「第2弾をやることがあれば、ぜひ来てください!」と絶叫。公演終了後も、客席に降りてファンを見送り、ラストまで全力投球で締めくくりました。