オレオレ詐欺や還付金詐欺といった特殊詐欺被害を防止するための警視庁の広報イベントが、1月14日(火)に東京・調布市のくすのきホールで開催されました。この日の「サギ電話をノックアウト!『漫才で学ぶ!特殊詐欺被害防止教室』」には、警視庁の“特殊詐欺被害防止広報大使”を務める南海キャンディーズ(山里亮太、しずちゃん)のほか、パネリストとして俳優・内藤剛志や陣内智則が登場。さらに、囲碁将棋(根建太一、文田大介)と紅しょうが(熊元プロレス、稲田美紀)が特殊詐欺を題材にした漫才を披露し、笑いを交えながらその危険性を学びました。
熊プロの緊張がリアリティを生む?
この日は、日下怜奈アナウンサーが司会進行を務めました。イベント冒頭、警視庁のマスコットキャラクター“ピーポくん”が登場すると、しずちゃんが「さっき、中の人に会った」と言い出し、山里が「中の人なんていません!」と慌てて否定するやりとりからスタート。
続いて、紅しょうがが“オレオレ詐欺”を題材に漫才を披露。熊元が“息子を名乗る詐欺師役”、稲田が“母親役”を演じて詐欺の手口をわかりやすく紹介します。ふだんの劇場とは異なる雰囲気にのまれたのか、熊元はネタ中に甘噛みを連発。
漫才終了後、熊元が「噛みすぎました……」と反省すると、山里が「その緊張感がリアリティーを生んだ。必死に騙そうとするのがリアルだった」とフォローしました。
囲碁将棋・根建「漫才中もドキドキした」
次は囲碁将棋の2人が、“警察官を名乗る詐欺”をテーマにしたネタを披露。最近は、この手口の特殊詐欺が急増していて被害が深刻化しています。
ダマされる役を演じた根建はネタ終了後、「警察官から電話が来ると思うと、後ろめたいことがなくても冷静でいられなくなる。漫才中もドキドキした」と振り返ります。また、ネタを見守った陣内も「警察官のふりをされたらやばい。すごく勉強になった」と特殊詐欺の怖さを再確認しました。
その後、警視庁特殊詐欺対策本部の寄藤雄一郎警部がさまざまな特殊詐欺の手口を紹介し、芸人たちは1時間にわたってたっぷり学びました。終了後の囲み取材でしずちゃんは、「いろんなところでこのイベントをやって、皆さんに伝えていきたい」とコメント。“広報大使”として特殊詐欺の恐ろしさを伝える決意を新たにしました。